レンジローバー・イヴォークとレンジローバー・スポーツの中間に位置する高級ミドルラージSUV 第4のレンジローバー「ヴェラ-ル」日本上陸!
- 2017/07/15
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遠藤正賢
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは7月11日、ランドローバーの「レンジローバー」ファミリーにおける新たな高級ミドルラージSUV「ヴェラール」を日本導入。同日より受注を開始した。
「レンジローバー・ヴェラール」は、高級コンパクトSUV「イヴォーク」と高級ラージサイズSUV「スポーツ」の間に位置する第4のモデル。「Reductionism(還元主義)」というコンセプトに基づき、ムダを徹底的に排除した内外装が与えられた。
外観は、現代のイギリス流モダニズムを体現した滑らかな面と曲線で構成しつつ、施錠時および8km/h以上での走行時はドアハンドルをドアパネル内部に電動格納する「デプロイアブル・ドアハンドル」を採用。空気抵抗係数を0.32に下げながら、凹凸のないスッキリしたサイドビューに仕上げている。
また、「インテリジェント・ハイビーム・アシスト」と「アダプティブ・フロント・ライティング・システム」を備えた「マトリックス・レーザーLEDヘッドランプ」を設定した。
室内もシンプルに仕立てられており、2つの高解像度10.2インチタッチスクリーンによるインフォテインメントシステム「タッチ・プロ・デュオ」を全車標準装備。ナビの地図とエアコン・オーディオなど操作メニューを同時に表示しながら、タッチスクリーンおよびロータリー・コントローラーで操作できるようになった。
なお、イグニッションオフの状態では、2つのタッチスクリーンに加え、フルデジタルメーターやヘッドアップディスプレイ(HUD)も消灯される。
シートには従来からの本革に加え、モダンかつ耐久性に優れたKvadrat(クヴァドラ)社のプレミアムテキスタイルを設定。パンチング加工やカット・ダイヤモンド・シグネチャーなども採用し、スタイリッシュな生地に仕上げられた。
通常時で673Lの容量を確保した荷室は、40:20:40分割可倒式リアシートを全て格納すれば、最大1731Lまで拡大できるうえ、長い荷物の積載も可能となる。さらに、車両やキーに触れずに車外からテールゲートを開閉できる「ハンズフリー・パワー・テールゲート」や、ウォータープルーフかつ耐衝撃性の高いリストバンド型「アクティビティキー」も搭載可能だ。
速度や路面状況などに合わせて自動的に車高を調整できる電子制御エアサスペンション搭載車にはさらに、目的地に到着してエンジンを切るかシートベルトを外すと車高を10mm、ドアを開くとさらに30mm下げる「オートマチック・アクセスハイト」を実装。リアのみ上下50㎜の範囲で高さを調整する機能も備えることで、大きな荷物の出し入れを容易にした。
なお、走行中も車高は自動で調整され、105km/h超での走行時は車高が10mm下がることで空気抵抗が減少し燃費がアップ。50km/hまでのオフロード走行時は車高が46㎜上がり、251㎜もの最大地上高が確保される。
AWDシステムには「インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)」を搭載。通常は50:50としながら、路面状況に応じてリア100%からフロント100%まで、自動で前後トルク配分を変化させる。さらに、6つのモードからエンジン、ギアボックス、ディファレンシャル、サスペンションなどの設定を選べる「テレイン・レスポンス」を標準装備し、走行状況をモニターしながら自動的にモード設定を変更する「テレイン・レスポンス2オート」も選択可能とした。
そのほか、
・後輪の滑りを抑えてトラクションを最大限に引き出す「アクティブ・リア・ロッキング・ディファレンシャル」
・滑りやすい路面や下り坂でもステアリング操作のみで一定速度で低速走行できる「オール・テレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」
・急勾配の下り坂で一定速度を維持し安定した操作性を確保する「ヒル・ディセント・コントロール」
・ドアミラー内蔵センサーで水深を検知しディスプレイに表示する「ウェイド・センシング」
を用意している。
そして、ボディの80%以上にアルミ合金を使用した軽量モノコック車体構造を採用。アプローチアングル28.89度、デパーチャーアングル29.50度、最大渡河水深650mm(エアサスペンション搭載車)のパッケージングを与えることで、オン・オフ問わず高い運動性能を実現した。
予防安全装備としては、レーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警告機能)、自動緊急ブレーキ、360度ビュー&パーキングガイド機能付きサラウンドカメラ・システムを全車標準装備し、ブラインド・スポット・アシスト、レーンキープ・アシスト、ACC、パークアシストなどを設定。
セキュリティ機能も充実しており、スマートフォンのアプリを介して、車両から離れた場所でドアのロックや解除、エアコンの操作、走行履歴や車両状態を確認したり、緊急時にはスマートロードサイドアシスタンスやSOS緊急コールもできる「リモート」、同時に8台まで接続が可能なWi-Fiホットスポットとなる「コネクトプロパック」、スマートフォンの車両用アプリを操作できる「スマートフォンパック」、万が一車両が盗難にあった際に車両位置を捜査機関に通知できる「セキュアトラッカー」なども用意された。
エンジンは下記の4種類。その全てにZF製8速ATが組み合わされる。
・2L直4直噴ターボ「インジニウム」ガソリンエンジン(250ps・365Nm)
・2L直4直噴ターボ「インジニウム」ガソリンエンジン(300ps・400Nm)
・2L直4直噴ターボ「インジニウム」ディーゼルエンジン(180ps・430Nm)
・3L V6直噴スーパーチャージドガソリンエンジン(380ps・450Nm)
ボディタイプは標準仕様と、フロントバンパーとボンネットの両サイドにスリット入りの開口部を備えたエアロ仕様「R-ダイナミック」の2種類。両者に「ヴェラール」、「S」、「SE」、「HSE」からなる4種類のトリムレベルを設定し、それぞれに4種類のパワートレインを選択可能とすることで、計32種類のグレードをカタログモデルとして展開する。
さらに、2018年モデル通年の期間限定車として、最上級モデル「ファーストエディション」を設定。3L V6ガソリンエンジンを搭載する「R-ダイナミックHSE」をベースに、
・22インチスタイル9007アロイホイール
・FIRST EDITIONバッジ
・HUD
・マトリックス・レーザーLEDヘッドランプ
・ATPC
・テレイン・レスポンス2オート
・アクティビティキー
などを標準装備したほか、SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)でサテンペイントフィニッシュを施す3色のボディカラー(フラックスシルバー、コリスグレー、シリコンシルバー)を選択可能としている。価格は699~1526万円。
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