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タイプRは320ps・40.8kgm、ニュルブルクリンク北コースでFF市販車最速の7分43秒80をマーク 10代目ホンダ・シビック、9月29日発売! タイプRは約450万円、セダンとハッチバックは200万円台後半の価格設定

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埼玉製作所 寄居完成車工場で検査を受けるシビックセダン
イギリス・スウィンドン工場で検査を受けるシビックハッチバック

日本に導入されるのは、上質でリニアな走りの4ドア「セダン」、よりスポーティな走りの5ドア「ハッチバック」、そして「ハッチバック」をベースにしたホットバージョン「タイプR」の3種類。いずれもモノグレード展開で、「セダン」は国内の埼玉製作所 寄居完成車工場、「ハッチバック」と「タイプR」はイギリス・スウィンドン工場で製造されたものが販売される。なお、先代では限定車だった「タイプR」は、新型ではいつでも購入できるカタログモデルとなった。

セダンとハッチバックに搭載される1.5L直4直噴VTECターボエンジン
シビックセダン用L15B型エンジンの性能曲線図

パワートレインは、「セダン」が173ps・22.4kgmを発するレギュラーガソリン仕様のL15B型1.5L直4直噴VTECターボエンジン+CVT。ステップワゴン用に対し吸排気流量と過給圧が高められたことで、最高出力は23ps、最大トルクは1.7kgmアップし、燃費も19.4km/L(17インチタイヤ装着車は18.6km/L。JC08モード)を確保している。

ハッチバックに採用されたセンターエキゾーストシステム
シビックハッチバック用L15C型エンジンの性能曲線図

CVTだけではなくデュアルマスフライホイールを搭載した6速MTも設定する「ハッチバック」には、ストレートな配管の2本出しセンターエキゾーストシステムを装着して排気流量を増加させるとともに、ハイオクガソリン仕様に変更。セダンに対し最高出力を9psアップの182psとし、6速MT車ではさらに過給圧も高めることで、最大トルクを2.1kgmプラスの24.5kgmとした、L15C型1.5L直4直噴VTECターボエンジンが採用された。JC08モード燃費はCVT車が17.4km/L、6速MT車が18.0km/Lだ。

タイプRに搭載されるK20C型2L直4直噴VTECターボエンジン
シビックタイプR用K20C型エンジンの性能曲線図

「タイプR」には、部分強化コンロッドや電動ウェイストゲートバルブ付きターボチャージャー、2ピース構造ウォータージャケット、3本出しのトリプルエキゾーストシステムなど、軽量ハイパワー・高レスポンス化のためのアイテムが惜しげもなく採用され、先代より10psアップの320psに進化したK20C型2L直4直噴VTECターボエンジンを搭載。軽量なシングルマスフライホイールと、シフトダウン時のヒール&トーを自動で行う「レブマッチシステム」を備えた6速MT、ヘリカルLSDが組み合わされる。最大トルクは従来通り40.8kgm、JC08モード燃費は0.2km/Lダウンし12.8km/Lとなった。

セダン/ハッチバック用ストラット式フロントサスペンション
プラットフォームの一新に伴い全面的に改良されたサスペンションは、フロントがストラット式。「セダン」および「ハッチバック」には、L字型ロアアームと高剛性サブフレーム、液封コンプライアンスブッシュを組み合わせたものが新開発された。

タイプR用デュアルアクシス・ストラット・サスペンション
「タイプR」は先代に続き、ナックルが転舵を、ストラットが路面からの上下入力を担うよう分離することでセンターオフセット量(転舵軸とホイール中心までの距離)を短縮、トルクステアを低減させた「デュアルアクシス・ストラット・サスペンション」が採用されている。

タイプR用フロントサスペンションの主な改良点
ただし、先代「タイプR」に対し数多くの改良が加えられており、センターオフセット量が7%縮小されたほか、アルミ製ナックルアームの採用により軽量化。さらにL字型ロアアームが用いられ、入力分担の効率化と高剛性化、フリクション低減が図られている。

セダン/ハッチバック用マルチリンク式リアサスペンション
リアサスペンションは、先代では「セダン」がマルチリンク式、「ハッチバック」および「タイプR」がトーションビーム式だったが、全車とも新開発のマルチリンク式に。全てのアームを高剛性サブフレームに取り付ける構造となり、横力を受けた際のトーイン特性が改善された。

タイプR用マルチリンク式リアサスペンション
なお、「セダン」の17インチタイヤ装着車には液封コンプライアンスブッシュを採用。「タイプR」では20インチタイヤの装着に合わせ、「ハッチバック」に対し全てのアームとブッシュ類の剛性をアップしている。

「アダプティブ・ダンパー・システム」のシステム構成図
「アダプティブ・ダンパー・システム」の制御可変幅イメージ
「アダプティブ・ダンパー・システム」の新制御による効果イメージ

「タイプR」のダンパーは先代に続き電子制御式「アダプティブ・ダンパー・システム」となるが、「コンフォート」「スポーツ」「+R」3段階のドライビングモードごとの可変幅が拡大されるとともに、余分なサスペンションストロークを抑えて収束を早めるよう制御も改良された。

VGRのギアレシオ特性イメージ。赤が新型タイプR、グレーが先代タイプR
ステアリングには全車とも、ラックギヤの比率が中央部と左右部で異なる「VGR(可変ステアリングギアレシオ)」と、ピニオンギアを入力側とアシスト側の2ヵ所に設置した「デュアルピニオンEPS」を採用。操舵角や転舵速度からドライバーが意図する走行ラインを推定し、4輪のブレーキを独立制御してライントレース性を高める「アジャイルハンドリングアシスト」も組み合わされている。

タイプR用に剛性が高められたデュアルピニオンEPS
「タイプR」ではさらに、VGRのギヤ比が専用設定になるとともに、先代に対しステアリングコラムが50%、タイロッドエンドがストレート化のうえ10%大径化されたことで剛性がアップ。高速走行時の安定感とダイレクト感、リニアリティが高められた。

セダンに装着される「ノイズリデューシングアルミホイール」
タイプR専用20インチアルミホイール。タイヤはコンチネンタル・スポーツコンタクト6

タイヤサイズは、「セダン」が215/55R16(標準装備)と215/50R17(オプション)の2種類。両者に中空構造のレゾネーター(消音装置)を持つ「ノイズリデューシングアルミホイール」が装着される。「ハッチバック」は235/45R18、「タイプR」は245/35R20となり、タイプRは専用開発の高剛性ハイグリップタイヤ。アルミホイールもヤング率の高い材質が用いられた軽量高剛性タイプとなっている。

タイプRのフロントに装着されるブレンボ製ブレーキ
「タイプR」ではサーキット走行に耐えられるよう、ブレーキ性能も大幅に強化。フロントにブレンボ製のモノブロック4ポットアルミキャリパーと直径350mm×厚さ32mmのドリルド&ピラーフィンディスク、リアに直径305mm×厚さ11mmのディスクを装着した。

タイプRのブレーキ冷却システム
さらに、フロントバンパーサイド部のダクトから導風板を介して走行風をフロントブレーキに当てることで耐フェード性をアップ。踏力に応じた制動力が得られるよう、マスターパワーも新設計されている。

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