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50ccという小排気量ながらも、いくつもの低フリクション機構とアイドリングストップ機構を組み合わせ、トップクラスの省エネを実現。 こんなにスゴい必要ある!? ホンダ・タクトに再注目!

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写真のホワイトの他、レッド、ブラウンも展開。17万2800円。2015年1月発売開始。アイドリングストップ非搭載のタクト・ベーシックは15万9840円。■PHOTO:渡辺昌彦

1980年代に登場したロングセラーモデル、タクト。現行モデルが発売された2015年1月からはやや時間は経つが、改めて触れてみると隅々までじつに良くできた車両であると感じた。

スクーターの技術の進歩は早い。2ストエンジンにキャブレターなんて組み合わせはもうひと昔もふた昔も前の話で、今や最少排気量カテゴリーの50ccでもエンジン回転数やスロットル開度に合わせて、ECUが燃料噴射量と点火時期を制御するFIシステムの搭載は当たり前となっている。

かつての人気シリーズの名を受け継ぎ、2015年に復活したホンダ・タクトも例外ではなく、独自のFIシステム「PGM-FI」に加えて、「eSP(ENHANCED SMART POWER)」と呼ばれる50ccの水冷エンジンが搭載されている。

エンジンはダンクと共通の水冷4ストロークOHC単気筒。定地燃費値(30km/h)で80km/L、WMTCモード値で56.4km/Lと、クラストップの燃費性能を誇る。
カムとの接触面をローラー化して動弁系のフリクションを低減する「ローラーロッカーアーム」や、ピストンとシリンダーとの摺動ロスを抑える「オフセットシリンダー」など、高効率な燃焼=クリーンな排気を実現するための技術がふんだんに盛り込まれているのだ。

これに加えて、「アイドリングストップ機能」も標準装備。停車後3秒でエンジンが停止し、スロットルを開けると瞬時にエンジンが再始動。完成度は非常に高い。またバッテリー電圧検知システムも搭載しているので、電圧が低い時はアイドリングストップ機能を自動でキャンセルし、バッテリー上がりを抑止する機能も備えている。……と、パワーユニット一つとってもこれだけの技術が搭載されているタクトは、実走行でも小排気量車とは思えないような快活な加速を見せる。

20Lの収納スペースには、ジェットヘルメットやフルフェイスでも帽体の小ぶりなSHOEI Z7なら収納可能。
もちろん車体装備も十分で、ヘルメット1個が収納できる20Lのラゲッジボックス、LEDモニターを組み合わせたメーターユニット、前後に同時に制動する「コンビブレーキ」など普段使いに活躍できる。

この充実パッケージで税込み17万2800円というコスパの高さに、電車通勤からスクーター通勤に切り替えた方がお得なのでは? 思わずそう考えてしまっても仕方がない。

「2017-2018年 最新スクーターのすべて」

モトチャンプ監修
大量試乗コメント付きスクーターバイヤーズガイド の 2017-2018年版。
スクーターを狙っている人必見の参考書!
「使い勝手リアル解剖」と称して、収納スペースの比較や燃費テスト、GPSロガーを用いた加速性能テストなど雑誌ならではの企画が目白押しです。

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