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  • 2017/10/19
  • 「東新宿交通取締情報局」

設置数NO.1オービス、Hシステムの脅威を知る!【交通取締情報】

誤測定多発! 白いハンペンみたいなレーダーを見たら必ず減速すべし!

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一時は全国に設置されているオービスの約半数を占めていたHシステム。製造元の三菱電機の撤退(レーダー式である故の誤測定による訴訟の多発によるものという説あり)により、現在、絶賛撤去中だが、北海道の76機を始め、未だに220機以上が全開稼働中であることも確かだ。

Hシステムの名付け親は実はOPTION編集部!?

HシステムはLHシステムに先立ち、1992年に登場。正式名称「高速走行抑止システム」の「高速=High speed」の「H」をとって「Hシステム」と名付けたのは実はチューニングカー雑誌のOPTION編集部。さらに、当時、すでに阪神高速で猛威を振るっていた「高速走行抑止システム=Hシステム(ただしこっちは阪神のHをとったもの)」と区別するために「新Hシステム」としたのだが、それがいつの間にか一般的な呼称になり、警察内でもそう呼び始めた(当時OPTIONは警察官の愛読書wでもあった)というのが本当のところなのだ。今では「新」をとって単純に「Hシステム」と呼ばれているけどね(LHシステムもその流れでOPTIONが名付けたもの)。

基本的な設定は「速度監視路線」などと書かれた予告警告板(通常2枚)に続いて、「電光警告板」(事前に簡易レーダーで走行速度を測定し、超過車に「速度落とせ」などの警告をする)が設置されており、さらに200mほど進んだ地点に取り締まり用の大型レーダーとCCDカメラ、赤外線ストロボをセットしたHシステム本体が待ち受け、警告を無視した違反車を撮影するというもの。LHシステム同様、撮影された画像は所轄の警察に伝送され、後日、その画像を元に違反者を呼び出すというわけだ。

元祖Hシステムは阪神高速専用だ!

初代阪神型Hシステムはレーダーがむき出し。
2代目はストロボとカメラ、そしてレーダーをひとつの箱にまとめたすっきりタイプ。

大阪の阪神高速を走ると、これでもかっていうくらい見かけるなんだかものものしいオービスが実はHシステムの元祖。30年前に環状族と呼ばれた阪神高速環状線を暴走する暴走族対策として設置されたもの。こいつも三菱電機製だ。

システムはもちろん、新Hシステムと同じ。丸いレーダーで速度を測り、左右のストロボ&CCDカメラで違反車を撮影し、映像とデータ(日時、速度等)を中央装置に送り、違反者に通知の上、検挙する。現時点で確認されているのは阪神高速のみの設置であり、一般道に展開された事実はない。本当は最新のLHに代えたいんだけど、大阪府は財政難だから予算がつかない、という噂もあり。

最新型(後期型)の計測速度は40~220km/h!

後期型RS-2000A。カメラが小さいのが特徴。前期型に比べ計測性能が20km/hアップしている。
前期型RS-2000。カメラがストロボ同等の大きさ。計測性能は40~200km/hだ。

Hシステムは、一見、どれも同じように見えるが、実は前期型と後期型の2種類が混在している。1番の違いはCCDカメラの大きさ。後期型ではよりコンパクトになり、解像度も格段に上がっているといわれている。前期モデルのカタログからその主なスペックを紹介しよう。
〇カメラ
 1500×1500画素CCDカメラ/シャッタースピード 約1/1000秒
〇ストロボ
 照明:赤色フィルタ透過光
 発光間隔:最小1秒間
〇レーダー送受器
 送信周波数:10.525MHz
 送信出力:50mW(定格)
 アンテナビーム幅:約2°
 速度測定範囲:40~200km/h
 方向識別機能:接近車のみ撮影
 投射角:0~10°
 警告指導速度設定:40~220km/h(1km/h単位で設定可能)
 
といったところ。このスペックを信じれば、作動速度は220km/hまでは設定できるけど200km/h以上で走っていれば測定はできないということになるが、真相は定かではない。果たして200km/hオーバーで向かってくるクルマのナンバーとドライバーの顔がくっきりと撮影できるのか、興味津々だ。(後期型RS-2000Aは220km/hまで測定できるので、注意…っていうかそんなスピード出しちゃだめ!)

いずれにしても徐々に撤去され、いずれは消え去る運命にあるとはいえ、いまのところバリバリの現役オービスであることに変わりはない。特に北海道の76機は積雪が多くループコイル式が採用しにくい地域性により、いまのところ全取っかえは難しいとされているので、当分は主役として活躍するはずだ。

レーダー式スピード取り締まりに誤測定はつきもの!?

このHシステムに限らず、レーダー式の取締装置というのは理論上、誤測定しやすいという欠点がある。対象車に電波を当て、反射波との差(いわゆるドップラー効果)を測定値としている以上、街中に氾濫している電波(無線や自動ドア等)や障害物等の影響(降雪時、雪に乱反射するという説もある)は避けられないところだし、警察や三菱電機の「誤差が出るとしてもすべてマイナス方向に出る。」という主張も、専門の大学教授に完全否定されている。事実、測定値を争点とした裁判がいまだに各地で行われていると言えば、その脆弱性が理解できるというもの。警察や三菱電機は決して認めないが、それがHシステムが続々と撤去されている理由に間違いはないのだ。

つまり、違反を犯していなくても誤測定により濡れ衣を着せられる恐れが十分にあるということ。善良なドライバーとしてそれを認識し、少なくともHシステムに関しては、LHシステムに比べて格段に目立つということ、レーダー探知機が有効だということをしっかり頭に入れて、「ついうっかり」を回避してほしい。

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