Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. ニュース・トピック
  3. ニュース

EICMA/ミラノショー発表モデル 熟成を極めた「KTM790 DUKE」 欧州で発売!?【ミラノショープレイバック】

このエントリーをはてなブックマークに追加

11月9日から12日まで、イタリアミラノで開催されていたEICMA(世界最大級の二輪車ショー)。KTMブースでは市販化が予定されているKTM 790DUKEと、プロトタイプのKTM 790アドベンチャーR に注目が集まった。

人気の600~800ccクラスにKTM DUKEが参入

2016年のEICMAで、プロトタイプが展示されていたKTM 790 DUKE。今回のKTMブースでは、より量産車に近い形となって展示されていた。

そもそも600cc~800ccのスポーツ/ネイキッドのカテゴリーは、程良く過激なパワー感や幅広いライディングスキルに対応する柔軟性を備え、ヤマハMT-07を筆頭とした非常に競争力の高いマーケットである。

この人気の高いカテゴリーにKTMが投入するのが、マルチシリンダーを初めて採用したKTM 790 DUKE だ。パラレルツインエンジンLC8c の排気量は799cc。二つのオーバーヘッドカムシャフトと75 度のクランクピンオフセットを備え、軽量かつコンパクトで応答性が高いのも特徴である。最大出力は105hp、最大トルクは86Nm/ 8,000rpmというパワフルさを誇りながらも、燃料消費量は4.4L / 100km、CO2 排出量は102.8g / kmと経済的で環境性能も高い。

フレーム、足周りともに最高峰スペックを注入!

フレームはクロームモリブデン鋼を溶接した新設計のものを使用し、エンジン自体も重量低減のために部分的な骨格として用いられている。これと同時に剛性配分も最適化して
ているため、ライダーはあらゆるシチュエーションで明快なフィードバックを得ることができる。



前後サスペンションには最高品質のWP 製を使用することで、爽快な機敏性とアグレッシブなライディングダイナミクスに貢献。オリジナルで開発した43mmオープンカートリッジの倒立フォークは、より効率的なダンピングを可能にするスプリット機能を装備している。
リヤサスペンションにはガスアシストショックアブソーバー(プログレッシブスプリングとプリロードアジャスター付き)をセット。格子状のスイングアームに直接マウントされている。

フロントブレーキはラジアルキャリパーを組み合わせたφ300mmのダブルディスク。これにスーパーモトモ-ドを備えた「KTMコーナリングABS 」が制御する。これに加えてリーンアングルセンサー付きモーターサイクル・トラクション・コントロール(MTC)と、モーター・スリップ・レギュレーション(MSR)、シフトアップとダウンをサポートするクイックシフタープラス、さらにローンチコントロールと設定可能なトラックモードを含む4 つのライドモードを備えた「KTMライドモードテクノロジー」も標準で装備し、さまざまなライディングシーンにも容易に対応してくれる。

日本への導入は未定だが……

1991年以来KTMプロダクトを担当するキスカ社のデザインは、このKTM 790 DUKEにもいくつも採り入れられている。例えば、シートの下にあるエアフィルターボックスとエアダクト。アルミ製のリアサブフレームと一体化するという工夫によって、追加のプラスチックカバーやボルトでの装着が不要としている。また、ナンバープレートホルダーに組み込まれたLED のテールライトも、独自のアイデアである。

また、メーターユニットには、TFT ディスプレイを採用。オプションとして、ワイヤレススマートフォンインテグレーション、ハンズフリーとオーディオプレーヤー機能付きのKTM MY RIDE の設定することができる。

なお、今回「EICMA 2017で発表となった新型モデルの日本への導入は現時点では未定だが、非常に気になる内容ばかりである。

■TECHNICAL FACTS■
・2 シリンダー、4 ストロークDOHC パラレルツインエンジン
・PASC™スリッパークラッチ付き6 速トランスミッション
・最高出力77kW(105hp)/ 9,500rpm、最大トルク86Nm /8,000rpm
・アルミ製リアサブフレーム、アルミダイキャスト製格子状スイングアームを備えた超軽量クロームモリブデンスチールフレーム
・スプリット機能付き43mm オープンカートリッジ倒立フォークのWP 製サスペンション
・高品質なWP 製ガスアシステッドショックアブソーバー、プログレッシブスプリングとプリロードアジャスター付き
・12 段階の調整が可能なアルミ製ハンドルバー
・反応の良いWP 製ステアリングダンパー
・ラジアル4 ポジションキャリパーとラジアルブレーキマスターシリンダー付き300mmフロントツインディスクブレーキ
・カスタマイズが可能な“トラック”モード付KTM ライドモードテクノロジー
・スーパーモトモード付コーナリングABS
・リーンアングルセンサー付モーターサイクル・トラクション・コントロール(MTC)とモーター・スリップ・レギュレーション(MSR)
・クイックシフター+
・ローンチコントロール
・フルカラーTFT ディスプレイと照明付メニュースイッチを備えた多機能ダッシュボード
・ LED 照明
・Maxxis Supermaxx ST タイヤを標準装備
・オプションのKTM MY RIDE

KTM 790シリーズの次なる一手「KTM 790 アドベンチャーR プロトタイプ」

同じく、EICMAに出展されていたのが、KTM 790アドベンチャーRのプロトタイプである。もしダカールラリーに大排気量クラスがあったならば……、それを具現化したのが今モデルで、エンジンは新型の超小型軽量の799cc LC8c パラレルツイン、前後サスペンションは高品質なWP製。これらを軽量かつ非常に丈夫なKTMシャシーに搭載。
並行して開発された新型KTM 450 RALLY を参考にしながら、卓越したクロスカントリー能力を備えた、軽量コンパクトなミッドレンジトラベルエンデューロへと仕上げられた。

自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア

「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

motorfuntech

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ