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連載コラム「酷道を奔り、険道を往く」Vol.5 トンネルだと5分、旧道だと最大10時間! 【安房峠を越えて(酷道険道:長野県/岐阜県)】マツダ・ロードスター[2/3]

  • 2018/02/10
  • MotorFan編集部
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雄大な北アルプスを一望  

安房峠より穂高連峰を望む。

安房峠は長野県と岐阜県の県境となっている。写真手前の長野県側が松本市(旧南安曇郡安曇村)で、奥の岐阜県側が高山市(旧吉城郡上宝村)だ。
 9連続ヘアピン区間をクリアすると勾配も緩やかになり、相変わらず道幅はタイトではあるものの、すでに目も慣れてきたから穏やかな快走路のように感じてしまう。そして10分ほどで安房峠に到着する。

 峠からの眺望はすばらしく、穂高連峰をはじめとした雄大な北アルプスを一望できる。かつてはここに茶屋があり、トンネル開通後に廃業した後もしばらくその姿をとどめていた。数年前に訪れたときもまだ建物は残っていたのだが、今回はすっかり更地になってしまっていた。

 風情が失われてゆく……などと言うのは部外者の身勝手で、儲からなければ廃業し、維持ができなくなれば更地になるのはしかたがない。ただ、これだけの眺望の存在を考えれば、なんとかやりようはなかったのかなとも思ってしまう。

 いや、今になってわざわざこんなに綺麗な更地にしたということは、もしかして新たに何かを建てる予定があったりして。もう観光バスが通ることはないのだから団体客を考慮する必要はないわけで、この絶景を眺めながらお茶と団子のひとつやふたついただけるような、そんなささやかな茶屋が復活してくれるといいのだが。

 この安房峠は長野県と岐阜県の県境になっていて、手前が松本市、奧が高山市だ。まぁしかし、こんな山奥で市と言われても困る。もともとはそれぞれ安曇村と上宝村だったのだが、なぜ村のままではいけないのだろう? なんでもかんでも市にすりゃあいいってもんじゃない。市という漢字の意味を考えれば、文字の誤用だと言いたくもなる。前述の茶屋の跡地は長野県側にあるのだが、松本市の茶屋と言われたら駅前の喫茶店かと思ってしまうじゃないか。

 そんなこんなで峠を越えると、当然ながらその先は一転して下り坂となる。ただ、前半の登りよりも全体的に勾配は緩く、タイトなヘアピンも少ない。とりあえず安房峠越えというひとつの目的を果たした安堵感も手伝って、景色を楽しむ余裕も出てくる。

 こうした酷道険道を走るには、なにはともあれコンパクトで取り回しに優れるクルマを選ぶことが大切だが、さらに「楽しむ」という要素も重視するならばオープンカーであることも付け加えたい。酷道険道は、とにかく沿道のあらゆるものが乗員に近い。草木、土手、岩肌、石垣、法面、ガードレールなどが手を伸ばせば届くほどの距離に迫り来る。

 オープンカーであれば、その距離感がさらに縮まるのは言うまでもない。岩盤の隙間から滝のように流れ出している湧き水が、うっすらと頬や腕を濡らすことだってある。音、匂い、温度、そして湿度までもがダイレクトに感じられ、緊張も不安も興奮も快感も倍増する。つまり険道酷道ならではの醍醐味が倍増するというわけだ。

今回の旅に供されたのは、マツダ・ロードスターのラインアップのなかで最もベーシックな「S」というグレードで、トランスミッションは6速MTのみ。LSD、リヤスタビライザー、トンネルブレースバーを持たない。

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