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[東京〜福岡14時間]豪華長距離深夜バスがスゴすぎる!飛行機に乗ってる場合じゃない!

  • 2018/02/02
  • GENROQ編集部 永田 元輔
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長距離バスといえば狭いし時間がかかるし、メリットは安さのみ、と思っていませんか?最近の豪華長距離バスは、かなりすごいことになっています。東京〜福岡14時間の旅にチャレンジしてみました。

 取材のために福岡へ行くことになった私。普通なら飛行機で、となるところですが、今回は以前より興味のあった長距離バスで行くことにしました。と聞くと「何を酔狂な…」と思われるかもしれませんが、最近は個室を備えた豪華長距離バス、というものがあるんですね。以前より噂で聞いていて、一度乗ってみたいと思っていたので、このチャンスを逃す手はない、と考え早速予約です。

 東京と福岡の長距離バスを検索してみたら、西日本鉄道(西鉄)が「はかた号」というバスを1日1往復走らせていました。個室のプレミアムシートが4席、ビジネスシートが18席です。憧れの個室プレミアムシートの価格は1万8000円(時期により変動)。ちなみに東京と福岡の航空運賃はJALやANAだと安くても2万円ほどしますから、これなら経費的も上司に文句を言われないで済みます。行程は21:00にバスタ新宿を出発、翌日11:17に福岡駅に到着するというもの。仕事を終えてからバスに乗り、翌日昼からの仕事には十分間に合う、というわけです。

 出発当日の夜、ちょっとワクワクしながらバスタ新宿へ。羽田へ行くよりずっと近いのもメリットですね。私の会社、新宿なんで。21:00少し前にやってきたのは、みたところ普通の観光バス。バスにはあまり詳しくないので型はわかりませんが、三菱製です。
 
 

 乗り込んでみると、4席のプレミアムシートはフロント側、中央の通路を挟んで左右に2席ずつありました。シートは本革張りで、飛行機のビジネスクラス並みの作りです。シート幅は60cmほどあり、大柄な人でも十分余裕がありそう。さらに左右に肘を乗せたり物を置けたりするスペースもあります。

 前方の壁は足元が深くえぐれているので、足もゆったりと伸ばせます。個室と言っても、通路との仕切りはアコーディオン式のカーテンのみ。音は筒抜けですが、ピッタリと閉まるので視線は完全に遮られらます。

 定刻通りの21:00に発車すると、すぐに乗務員の方がやってきました。何かと思ったら、ペットボトルのお茶と「ビオレさらさらシート(10枚入り)」そして「蒸気でアイマスク」を渡してくれました。しかもひざまずいて。もはやレクサスディーラー並みのおもてなしです。「何か操作などわからないことはございますか?」とまあなんて親切なこと。

 しかもアイマスクには福岡天神のセントラルウェルネスクラブスポーツプラザの割引券が添付されています。深夜バスでの欠点はお風呂に入れないことですから、これは嬉しいサービス。2160円が560円という割引率の高さも嬉しい!

 窓側のアームレストの先には、AC電源とUSBポート、そしてその先にはドリンクホルダーとゴミ箱、その奥のブルーの光を放つ物体はなんと空気清浄機でした。夜なのでこのあたりはかなり暗く、最初はペットボトルを間違えてゴミ箱に置いてしまいました。ちなみにAC電源は反対側のアームレストにも装備されています。 

そしてこの「はかた号」はWi-Fi完備。なんと席にはiPadが備え付けられていました。私はノートパソコンを持ってきていたので、まさに動く書斎として仕事もできました。まあ、あまりはかどりませんでしたが。それは環境ではなく個人的問題ですね。

 そうこうしているうちに、バスは首都高速を経由して21:30には東名高速へ。さらに新東名へと入り、23:10に静岡SAで最初の休憩です。ここから先は就寝時間となり、車内の電気が消されます。でも個室は専用の照明があるので、周囲を気にせず自分のペースで活動ができます。

 室内も暗くなり、いよいよ長距離深夜バスの雰囲気も盛り上がってきました。窓の外を流れていく景色を眺めていると、旅の気分も高まります。これこそ、バス旅行ならではの醍醐味ですね。やはり遠くへ行くにはそれなりに時間をかけないとダメなんですよ。効率がすべてではありません。

 ちなみにこの「はかた号」の運転手さんは2名。先ほど差し入れ(?)を持ってきてくださった方はそのうちのひとりでしょうね。それにしても東京〜福岡約1100km、14時間。いかに交代制でも相当つらいですよ。私ならちょっと無理です。長距離バスの運転手さん、プロフェッショナルですね。おつかれさまです!

 日付も変わり、そろそろ寝ようかな、という 気分に。シートのリクライニングは通路側の壁に装着されたリモコンで行います。このシートがなかなかの優れもので、リクライニングはもちろん、オットマン、ランバーサポート、マッサージ、シートヒーターとシートファンまでついています。残念なのは180°(フルフラット)までリクライニングしないことですね。とはいえ、熟睡には十分。気がついたらいつの間にか眠っていました。

 

 

 明け方の4:00ごろにちょっと目が覚めて、そのあとはウツラウツラ。8:30に山陽自動車道の佐波川SAで2度目の休憩。ここでは洗顔タイムということで15分というちょっと長めの休憩です。結局、全行程でSAに寄ったのは2度だけ。車内にはトイレもありますが、私は使わずに済みました。

 その後は9:50ごろに門司ICを通過、10:08に小倉駅に到着です。「はかた号」は小倉駅、砂津、黒崎インター引野口、西鉄天神高速バスターミナルと停車し、最後に博多駅が終点となります。私は博多駅まで行くつもりだったのですが、乗車直後にもらったセントラルウェルネスクラブスポーツプラザが天神にあるので、天神で降りてしまいました。早速シャワーを浴びて、長旅の疲れをリフレッシュ。タオルも貸してくれます。これが560円で使えるのはうれしいですね。

 さて、14時間ちょっとのバスの旅、結論は「思った以上に快適」です。14時間といっても新宿駅から乗車できるし、そして移動もほとんど夜中なので時間のロスはあまり感じません。クルマの中でも平気で眠れる人は、十分楽しめるでしょう。ただ、個室ではないビジネスシートでの旅行は、ちょっと勘弁してほしいかな。個室プレミアムシートとビジネスシートの価格差は5000円。ここは奮発することをおすすめします!

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