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マツダが開発した「アクアテック塗装」が公益財団法人発明協会主催の、平成30年度全国発明表彰において「発明賞」を受賞した マツダの自動車用水性塗装システムが「発明賞」を受賞!

  • 2018/05/18
  • ニューモデル速報
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発明表彰は我が国における発明等の完成者や発明の実施及び奨励に関して皇室より卸下賜金を拝受し、功績のあった研究者、科学者を顕彰することで、科学技術の向上及び産業の発展に寄与することを目的に行われているもの。

 自動車の塗装において有害な有機化合物(VOC)の削減効果に優れた水性塗装は、美しい塗膜をつくる過程で、塗膜中の水分を蒸発させるために多大なエネルギーが必要となり、CO2排出量の削減が課題となる。
 今回受賞した「アクアテック塗装」は、水性塗装に求められる機能のひとつである乾燥に関して追求が行なわれ、塗装吹き付けブース内に供給する空気の温湿度を、冷却機を使わずに加湿器、加温機のみで制御することでエネルギーを削減。一般的な水性塗装に比べCO2排出量を34%削減することに成功した。また、水の蒸発速度を高精度にコントロールすることにより、塗装品質の向上も果たしている。
「アクアテック塗装」は塗装の機能と品質を向上させた上で、世界トップレベルの環境性能と経済性を同時に実現したことなどが評価された。

・受賞対象
揮発性有機化合物とCO2排出物を削減する塗装技術の発明(特許第5493814号)
・受賞者
和泉昭雄 マツダ株式会社 車両技術部
藤井嘉治 マツダ株式会社 車両技術部

「アクアテック塗装」は塗装ブースの空調システムを改良し、塗料の水分を効率的に蒸発させるシステムを導入したほか、高機能塗料の開発により、これまで中塗り塗装が担っていた発色性や耐ピッチング性などのさまざまな機能を上塗り塗装に移管することで工程を集約。マツダが全工場に導入していた従来の「スリー・ウェット・オン塗装」で実現した世界最高基準のCO2排出量を維持したまま、VOCの排出量を大幅に削減した。

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