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  • 2018/05/23
  • MotorFan編集部

走りに装備に、50年の進化を感じた。ランブレッタ試乗レポ

4ストFI 124ccエンジンと、フルLEDの最新装備 / V125 Special Fix / Flex

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2017年のEICMA(ミラノショー)にておよそ50年ぶりに復活したランブレッタを、カスタムパーツ&用品メーカーでも知られるサインハウスが取り扱いを開始。その洗練されたデザインと走行フィーリンングとのマッチングに、イタリアの風を感じた。

REPORT●及川ルイ子(OIKAWA Ruiko)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

ランブレッタ V125 Special Fix / Flex……400,000円

Front view
Rear view

一時代を築き上げた名門が復活

 ランブレッタは、かつてベスパと人気を二分したイタリアンスクーターの名門。自動車メーカーのイノチェンティ社が第二次世界大戦後に立ち上げた二輪ブランドです。ベスパから1年遅れの1948年に第1号車が誕生して以来、工場を閉鎖するまでの23年間に数々の名車を輩出し、世界中にファンを増やしました。イノチェンティ社の本拠地がミラノだったおかげもあってかデザイン性が高く、おしゃれなファッションアイテムとしても一斉を風靡。1950年代にイギリスを発祥として大流行したモッズ・カルチャーの象徴となったのは有名な話です。1957年にはイタリア製スクーターの輸出台数の60%以上をランブレッタが占めるほどの一大ブランドに成長しましたが、1960年代後半になるとヨーロッパではスクーターの需要が落ち込み経営が難航。1971年、惜しくもイタリアでの製造を中止しました。
 市場から姿を消し、もはや伝説となっていたランブレッタ。しかし、血筋は途絶えていませんでした。イノチェンティ社はランブレッタの類似商品の製造や名称使用の差し止めを行いながら、今日ようやくブランドの一本化を完成。昨年11月のミラノ国際モーターサイクルショーでオーストリアのKSRグループとの共同出資によるランブレッタ有限会社の設立を発表し、およそ半世紀ぶりに見事な復活を遂げたのです。

洗練ボディに最新機能が満載

強い照射光で前方を照らすLEDヘッドライト。レンズカバーにはLambrettaのロゴが入る。

 新生ランブレッタの第一印象はとても洗練されているということ。過去のイメージをゴリ押しするのではなく、オリジナルのデザインを守りながら現代にマッチしたスタイリングを完成させています。ボディパネルに内蔵されたフロントウインカーやリヤコンビネーションランプのスマートな処理、オシャレな薄手のシートなど、仕上がりはとてもスタイリッシュです。さらに目を引くのが、モノコックボディの存在感で、スチール素材の重厚な輝きは迫力満点。軽量クラスとは思えない高級感が漂い、つい見惚れてしまいます。
 気になる中身の方も負けてはいません。エンジンは4サイクル電子燃料噴射システム。灯火類はすべてLEDを採用し、ダッシュボードには大型の液晶ディスプレイ、USBチャージャーも完備するなど、最新テクノロジーが満載。さらに、V125には前後連動式ディスクブレーキ、V200にはABSが標準装備されています。

プチツーにも使える実力派!

 搭載しているエンジンは空冷4スト単気筒の124cc。インジェクションを採用した環境に優しい設計に、かつては2ストだったランブレッタが……と時代の流れを感じます。発進は穏やかな印象ですが、走り始めてしまえばすぐにスピードが乗るのでストレスはまったくなし。開ければ開けただけ力強く加速してくれるので、交通の流れをリードするのも簡単です。驚くのは高速域で伸びの良さ。詰まることなくどこまでもぐんぐん伸びてくれます。また、モノコックボディがもたらす高い安定感のおかげでスクーターらしからぬスポーティな走りが味わえるのも魅力。市街地走行はもちろん、これならツーリングユースも楽しそう!

 カラーバリエーションも豊富に取り揃え、イタリアンブランドならではのおしゃれな魅力も展開。また、かつてのモッズ文化を代表するようなクロームのガード類を始め、ライトやミラー、キャリアなどもラインナップされる予定だそうで、ますます目が離せないランブレッタ。帰って来たイタリアンブランドが日本国内でどのように受け入れられるか、今後の展開が楽しみです!

160km/h表示のスピードメーター。電圧や時計を表示する液晶は色を変更できる.
シンプルなデザインのテール周り。テールランプはLED。

フロント側の収納には、USBチャージャーを装備。
シート下には小さめのジェットヘルメットを収納できるスペースを持つ。

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