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  • 2018/05/29
  • CAR STYLING編集部 松永 大演

スポーツカーへと変貌した二代目セリカXX

名車アーカイブ / 二代目セリカXX-1981年

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1981年に登場した2代目となるセリカXX。こちらもセリカをベースとする。
海外名スープラ、日本名セリカXXも二代目へと進化。しかしここで大きな潮流が起こり、XXはその方向性を大きく変えることとなった。その主因は初代ソアラの登場だった。
セリカと見事に作り分けられたセリカXX。ロングノーズが魅力的だ。

 初代ソアラの誕生にあたっては、完全にオリジナルとしてのパッケージ、そしてエンジンが開発された。目玉となるのは直列6気筒2.8ℓ DOHCエンジンだ。170psというこれまでの145ps自主規制の枠を飛び越えた出力にも驚かされたが、それをターボを用いずに、自然吸気で実現したことも圧巻だった。
 
そしてソアラは1981年2月にスーパーグランツーリスモなるカテゴリーを自ら名乗り、市場からは大注目を浴びた。 そしてそこから遅れること5か月、セリカが新型車として登場した。基本は三代目となる4気筒モデルで、直線的なラインを基本としたドラスティックな変貌を遂げた。二代目セリカXXはセリカのホイールベース2500mmから115mm延長しロングノーズ化を実現。最大の売り物は、ソアラの2.8ℓエンジンを搭載したことでもあった。

 注目されたのはXXのキャラクターだ。すでにソアラというグランツーリスモが登場していることもあり、セリカXXはセリカの完全な兄貴分の立場をとった。つまりは上級のスポーツモデルとなったのだ。

 このことがデザインや性格付けに大きな変化を与えた。さらに言うならば、XXと共用化されるセリカそのもののデザインも変えさせることとなったと言えるだろう。

 つまりはラグジュアリーなグランツーリスモを狙うのならば、ソアラの硬質さを主張するトラディショナルなん面質は非常に好ましい結果をもたらした。ソアラが登場しなければ、その質感はセリカ全体のテーマとなっても不思議ではなかった。

 しかし完全なスポーツを狙う方針であれば、80年代初頭のトレンドである直線基調のスタイルをより追求することができたのだ。今見ても新鮮に映るその造形は、当時のデザイナーのトライアルが見事に生きている。とりわけXXで試みられたリヤゲートのブラックアウト化は、リヤ周りの重さを消し、さらにロングノーズを印象づけるものとなった上、ともすると多目的車とみられるハッチバックの造形に大きなアクセントを与えた。

フロントビューも個性的。リトラクタブルヘッドライトの車に、ラジエターグリルを作り上げて見せた。

 さらにフロントも印象的だ。リトラクタブルヘッドライトを採用するのであれば、フロントノーズはすっきりと低く設定するのが一般的だが、セリカXXにはウインカーやフグランプをビルトインしたエアインテーク(ラジエターグリル)が存在する。空力的にはできるだけ低くしたいとろだが、北米のヘッドランプ基準や安全基準などに合致させたもの。

 あまり高さを低くできない中で、その高さを感じさせない対処として、ブラックアウトのグリルが生まれたものと思われる。おそらくはここでのアイデアが、ハッチゲートのブラックアウトに活かされたものと思われる。

 こうして対策が新たなアイデアを生むのもまた、デザインの醍醐味だ。

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