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  • 2018/07/03
  • MotorFan編集部

いざ出発!【クラシック・ボルボで行くオランダから北京の旅 TAC2018 リポート第1回】

トランスアジア・クラシック2018リポート

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オランダ・バントから中国・北京までのルート図。北京からバントまで、また走って戻るという復路もあるというから驚きだ。
オランダから北京へ──。飛行機なら現実的だが、それがクルマなら? あるいはそれがクラシックカーなら? とてつもない現代のアドベンチャーに参加したジャーナリストのリアルタイムリポートをお届けしよう。すでにツアーは6月30日にスタートしているが、ネット環境が確保できないので、原稿と写真が来たときの不定期連載となる。
REPORT&PHOTO◎高平高輝(TAKAHIRA Koki)

ボルボ好きにはすごい連中がいるもんだ

参加者の大半はオランダ人、そこにベルギー組が2、3と日本人クルー一組。アマゾンや240系が大半ながら、メルセデスSL(R107)やルノー16なども混じっている。

静かな村の朝の風景からは、これから北京を目指すことなど想像できないが、ほとんどがアドベンチャー・ツアーを経験した強者ぞろいだ。一路東南方向のアウトバーンをひた走って初日はドイツ南東端のパッサウに到着、二日目はドナウ川沿いに下ってブダペスト。そこからさらにソフィア、イスタンブールまではレストデイなしで毎日移動だ。

 世の中は広い。クルマ好きの世界もまだまだ広く深く、とんでもない奴がいる。フレッドとクラウスのポストマ兄弟が、ボルボ・クラブ・オランダの創立25周年を記念して、ノルウェーの最北端(ヨーロッパの最北)ノールカップまでのラリーを企画したのは今から20年ほど前。それが評判となり、それ以降、数年に一度のアドベンチャー・ツアーを開催してきたという。実は10年前にもロシア、モンゴルを経由して北京に至る「バント-北京」を遂行している。その後も2回に分けて南北アメリカ大陸を端から端まで縦断する「トランスアメリカ」やオーストラリア一周など、世界を股にかけてきたというから驚く。しかも車は基本30年以上前のクラシックなボルボである。

アムステルダムの北100kmほどにある「バント」がシルクロードを東へ走るドライブ行のスタート地。理由は単にフレッドの住処があるから。主催者のフレッドも参加者のひとりとして240を走らせる。2台の240エステートがサポートカーとして同行する。

 今回はオランダのバント(Bant)からトルコのイスタンブールに至り、黒海とカスピ海の南を回って中国西域に至る本当の、というか古のシルクロードを辿るコースでの「バント-北京」である。当初は48台が参加予定だったというが、書類手続きが間に合わないなどの理由で脱落し、結局35台が北京を目指すことになった。ちなみにそのうちの半数はさらに一ヵ月かけてモンゴル、ロシアを横断してベルリンまで、100年以上前の北京-パリ・ラリーのルートをなぞりながら戻るという。全コース参加の場合は2か月以上もかかる一大ドライブ旅行である。
 

フレッドと日本チームドライバーの砂さん。手に持つのは「ボケる前に冒険!」プレート、もう次回(2020年)のアフリカ大陸横断を計画中。

フレッドの自宅ガレージにはこれまでの冒険ドライブの戦利品が飾られ、ちょっとした博物館だ。

 一台だけ見慣れぬ日本のカルネ・ナンバーを付けたボルボ・アマゾンが混じっているのは、オランダのボルボ・クラブから招待されたわけでもボルボ・ジャパンの企画でもない。単にボルボ好きの(そしてラリー好きの)オジサンドライバー、通称砂さんがたまたま面白そうなイベントをネットで発見し、それに参加できないかとコンタクトを取ったのがすべての始まりである。シルクロードという言葉は、団塊の世代には特に刺さる。本当に走り切れるのか?という問いにフレッドは大きな体をゆすって、これまで一台の脱落者も出していないのが自慢だと言い切った。

 我々はハンガリーの首都ブダペストでスタート3日目の朝を迎えた。初日はオランダ・エイセル湖の東にあるバントという小さな町をスタートして一気に900km近くアウトバーンを走り、ドイツ南東端のパッサウに到着。翌日は600km弱をこなし、ブダペストに入った。まだシルクロードの入り口にも達していないけれど、1964年式ボルボ122S、通称“アマゾン”で既に1500kmである。旧い車にはなかなかにキツイ行程だが、皆元気にブンブン行く。何しろゴールの北京はまだ1万3000kmの彼方である。今日はセルビアを抜けてブルガリアのソフィアまでおよそ800km、明日はイスタンブールに入る予定だ。そこでまたリポートを送ることができると思う。

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