素の3シリーズだけどちょっとスポーティなグレード 3シリーズで1.5ℓターボ? でも、これでいいんじゃない? という気にさせる出来のBMW318iスポーツに乗った
- 2018/08/20
- MotorFan編集部 吉岡 卓朗
先日7代目の登場が予告されたBMWの主力モデル、3シリーズ。あまり試乗する機会のなかった6代目だが、新型に切り替わる前にエントリーグレードに乗ってみた。
318iは1.5ℓ直3ターボを積む、3シリーズのエントリーグレードだ。上は3.0ℓ直6ターボだからその半分て……、もうエンジンルームはスカスカなんだろうと思って、今どき開ける人もいないだろうボンネットフードを開けてみたところ、たしかにバルクヘッドに食い込むように直3ターボが奥まってレイアウトされていた。
1.5ℓ直3ターボとはいえ最高出力136ps、最大トルク220Nmは1540kgの車重を走らせるには充分のスペックだ。ちなみにトップグレードの340iはそれぞれ326psと450Nmとなるから排気量以上の差がある。
今回の試乗車は318iスポーツという文字通りややスポーティなグレードで、一番ベーシックな318iが16インチホイールを履くのに対して、17インチを装着したり、シフトパドルがついたり、エクステリアも異なるという。余談だが、このスポーツとは別に18インチを履く318i Mスポーツが小刻みにラインナップされている。
いざ走り始めてみると、多くのダウンサイジングものに付きものの、低回転域で出力が早めに立ち上がる、いわゆる“アクセル早開き”だった。アクセルを半分くらい踏んで、こんなに加速するなら、と思い切り踏み込んでも期待に応えない。
もちろん常用域に不満はない。だが、高速での合流で踏み込んだ時に、期待に応えてくれないのは残念だ。それゆえに、BMWらしいシャシーやブレーキの高い基本性能がかえって違和感につながった。加速はしないが、ブレーキはよく利き、ステアリングをきれば、初期から素直に高いゲインが発生する。
タイヤはブリヂストンS001のランフラットが装着されていたが、多少グリップレベルを落として横Gをあまり出さないようにしたほうが、全体のバランスがよくなったかもしれない。
そういったバランス面以外は、日本の道路で非力さを感じることはないし、燃費も真夏(29℃)の都心を首都高中心に40kmほど走って(平均車速40km/h)13km/ℓだから、まあ及第点だし、スペック重視の人が気にするかもしれない3気筒も恐ろしく静かで振動も少なく好印象だった。そもそも信号待ちではアイドリングストップするし。ただしアイドリングストップからの復帰はエンジンの揺れを如実に感じられるほどだったことはメモ代わりに記しておこう。
なお試乗車にはオプションのヘッドアップディスプレイ(10万円)が装着されており、車速を適性に保ちやすかった。ただし上りや合流では、前述のとおり事前に車速を高める工夫が必要だったが。そんな1.5ℓ直列3気筒ターボを搭載する318iスポーツの価格は490万円(素の318iは469万円)。値引きがどれほどあるかわからないが、排気量とか出力とか気にしない向きには、オススメできる1台だ。
SPECIFICATIONS
BMW 318i スポーツ
■ボディサイズ:全長4645×全幅1800×全高1440mm ホイールベース:2810mm ■車両重量:1540kg ■エンジン:直列3気筒DOHCターボ 圧縮比:11.0 総排気量:1498cc 最高出力:100kW(136ps)/4400rpm 最大トルク:220Nm(22.4kgm)/1250〜4300rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:RWD ■サスペンション形式:FダブルウイッシュボーンR5リンク ■タイヤサイズ:F&R225/50R17 ■環境性能(JC08モード) 燃料消費率:17.2km/ℓ ■車両本体価格:490万円
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