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  • 2018/08/22
  • GENROQ編集部

乗ってわかった! 新旧メルセデスGクラス走りの違い

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どこが違うの?と思ってしまうほど似ている新型Gクラスと旧型Gクラス。この違いは、乗ってみなければわからない!ということで新型G550と旧型G350dを乗り比べてみた。果たしてその違いは、見た目以上に大きいようで……。

REPORT●高平高輝(KOUKI Takahira)
PHOTO●小林邦寿(KOBAYASHI Kunihisa)

唯我独尊のGクラス

 新旧2台を並べて見ているから私たちにも区別がつくが、新型Gクラス1台だけをポンと置かれたら、勘違いしてしまうのではないか。それほど新型は先代に似ている。しかしながら、これまでと同じパーツはドアハンドルとスペアタイヤカバー、ヘッドライトウォッシャーのノズル、それにサンバイザーの4点だけだという。

 平面ガラスだった先代と同じように見えるウインドウガラスもよくよく見れば微妙にアールがついた曲面ガラスである(リヤゲートガラスだけは平面だという)。Aピラーやルーフの周囲に取り付けられたモールもレインチャンネルの機能はなく、デザインのためらしい。もちろん中身は大きく変更されているが、一事が万事、以前と変わっていないように見せるために、微妙に異なる新しい部品を造るなんて、今時なかなか許されることではない。

 キープコンセプトなんて生易しいものではなく、あえて先代の特徴を踏襲するために手を尽くしている。唯我独尊のGクラスだから認められる、こだわりの、そして力業のモデルチェンジと言えるかもしれない。


外観はキープコンセプトだが、インパネは一気に最新スタイルとなったGクラス。

 1979年に登場したGクラスが一般人にも認知されるようになったのは、デビュー10年後にパートタイム式に代えてフルタイムAWDシステムを採用し、5速ATが装備されてからだろう。本物ゆえの唯一無二の個性が根強い人気を得ていることに気づいたメルセデスは、その後パワーアップと豪華装備化を進め、これまでに何度も生産中止の噂が流れたにもかかわらず生き延び、今では本格的高級SUVということになっている。



 

 若さゆえの過ちというものは誰でも認めたくないものだが、私たちオヤジの青春時代はとにかく使いこなすのが難しい“プロ用”に憧れたものだ。楽器でもスキーでもゴルフクラブでも、スイートスポットが小さいほう、使いこなすのが難しいほうがエライ、カッコいいと考えていた。その意味でGクラスは完璧だった。あくまでオフロードの機能優先という基本スタンスには昔も今もまったくブレがなく、今時ロック可能なディファレンシャルを3個も備えている市販AWD車なんてまずお目にかかれない。

 おかげで世の中の流行り廃りに左右されない孤高の存在に登りつめることになった。その独自性ゆえ一度は乗ってみたい憧れのクルマの代表格、スポーツカー部門でのポルシェ911のようなものだろう。

先代Gクラスのフロントウインドウが平面なのに対し、新型はわずかに湾曲している。

 圧倒的にユニークなGクラスを選べば個性とステイタスを主張することができるし、ランボルギーニやフェラーリよりは“堅気”に見えるのは確かかもしれない。それに変わらないから古臭くならないというメリットもあるが、何度も言っているように元々軍用派生のクロスカントリービークルゆえに、カッコだけ逞しく装った乗用車ベースのSUVとはまるで別物である。

 従来モデルの最大の弱点は(もちろん弱点と思わないプロもいる)、高速直進性やステアリングレスポンスといったオンロードでのスタビリティだろう。先代型G350dはそれでも昔とは比べられないほど改善されているものの、普通のクルマに馴染んだ人が初めてGクラスに乗って驚き、後悔するという話は珍しくない。

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