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  • 2018/09/10
  • MotorFan編集部

【ヤマハ・SR】実は中古車価格が高騰中! バイク通のみぞ知る、SR500の魅力とは?

ヤマハSR アーカイブス♯4

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1999年式ヤマハ・SR500。外観だけでSR400と見分けるのは難しい。しかし、一度乗ってしまえば、その違いは一目瞭然だ。最近は希少価値もあって、中古価格が上昇している。
昨年8月に生産が終了しつつも、今年中には復活が噂されているヤマハSR。若いライダーのなかには「SR=400cc」だと思っている人も多いだろうが、じつは1999年まではSR500も併売されていた。国内では400の1/10ほどの台数しか売れなかったと言われるSR500だが、その希少性から現在は価格が高騰中! SR500は「これこそがビッグシングル」と思わせる乗り味でSR400とは異なる魅力があった。

REPORT●佐賀山敏行・一間堂(SAGAYAMA Toshiyuki)

ロングストロークエンジンが生み出すドコドコ感は、400では味わえない!

 生産終了からもう直ぐ20年になるSR500だが、じつは今なおファンは多く、「SRは500に限る!」と断言するライダーも少なくない。
 SR400のボア×ストロークは87×67.2(mm)、対してSR500は87×84(mm)。ボアはそのままでロングストローク仕様となっているのだ。つまり、SR500こそが「ビッグシングルらしいドコドコ感に溢れている」モデルだということ。もちろん、最大トルクもSR500の方が大きく、5500rpmで36.3N・mを発揮する(SR400は 29N・m/5500rpm)。

 SRの魅力を語る際に言われる「鼓動感」とは、本来はSR500に向けられている言葉なのだ。

 では、なぜSR500は人気者となれなかったのか? それは単純に免許制度の問題だといえる。普通二輪免許(ひと昔前なら中型限定)で乗れるのが400ccまでで、せっかく苦労して大型免許(もしくは限定解除)を取ったなら、500ccという“中途半端な排気量”ではなく、ナナハンやリッタークラスの大型モデルに乗りたいと、多くのライダーは思ったのである。それはそれで仕方がないし、僕も限定解除をしたときは「リッターは(予算的に)無理でも、せめてナナハンに乗りたい!」と思ったものだから、気持ちはよく分かる(笑)。

 だけど、SR400のたった1/10という極少数とはいえ、当時から通なライダーは知っていたのだ。

「SRは500が面白い!」

1978年式ヤマハ・SR400。シートカウルはダートトラックレーサーをイメージしてデザインされたもの。グラブバーもなく、スポーティーなイメージでデザインされている。
1978年式ヤマハ・SR500。アップハンドルに分厚いダブルシート、さらにグラブバーがゆったりした乗り味とツーリングにも便利な使い勝手を予感させる。初期型は400と500で明らかなコンセプトの差異が見られたのだ。

 SR400とSR500に外観上の違いはなく、その違いを見分けるのは至難の技。しかし、じつは初期型に限り、そのスタイルは大きく違っていた。

 SR400は低めのコンチハンドルに現行モデルにも通じるテールカウル付きシート、グラブバーは装着されていない。 SR500はアップハンドルにシートカウルのないダブルシート、そしてグラブバーを装着。そう、ショートストロークのSR400はスポーティなイメージ。一方のロングストロークのSR500はトルク重視でツーリングスポーツ的なイメージをまとっていたのだ。ちなみにSR400のピストンはSR500と径は同じながらも、ハイコンプ仕様となっている。ストローク量だけでなく、圧縮比からも、両モデルの性格がハッキリと分けられていることがわかる。

 先ほどは「SRは500が面白い」と書いたが、乗り味の好みは人それぞれ。400のスポーティな乗り味が好きだという人も多いだろう。かくいう僕もSR400ならではの楽しさを突き詰めるために、軽量クランクを入れた超高回転型399ccモデルを所有している。とにかく知ってほしいのは、SR400と500はまったく違うモデルだということ。400しか乗ったことがないライダーは、機会があれば、ぜひともSR500にも乗ってみてほしい。その違いに驚くとともに、SRの奥深さを知ることができるはずだから。

●中古車相場
・SR500……平均価格55万円(中古登録台数約40台)
・SR400……平均価格37万円(中古登録台数約1000台)

※編集部によるgooバイク調べ

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