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エンジンにダメージを及ぼすLSPI(低速早期爆発)対策に。日本サン石油が「SUNOCO Svelt」(0w-20/5w-30)を新発売 直噴ターボ車に発生しがちな低速異常燃焼をオイルで防止する

  • 2018/09/13
  • レブスピード編集部
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日本サン石油は、直噴ターボエンジンで発生しやすいLSPIをオイルから防止する「SUNOCO Svelt(スノコ スヴェルト)」(0w-20/5w-30)を9月に発売予定。価格はオープン。

 そもそもLSPIとは何なのか? まずは、ここから説明しよう。

 直噴ターボエンジンでは、低速で深くアクセルを踏み込んで、大きな負荷が掛かった際に、稀にノッキングのような異常燃焼が起こる。
 
 これは、6万回転に1回程度(1時間の走行で1回程度)の頻度で発生すると言われており、コンロッドに大きな負担が掛かり、最悪の場合はエンジンを損傷する可能性がある。

 この直噴ターボエンジンに起こりがちなLSPI(Low Speed Pre Ignition)/低速異常燃焼(低速早期爆発)が、使用するエンジンオイルに大きく関わっているという。

 SUNOCO Sveltは、APIの「SN PLUS」規格の認証オイル。このSN PLUSとは、LSPIを防止する性能を有したエンジンオイルに与えられるもの。

 では、このSUNOCO SveltのオイルのよるLSPI対策とはどのようなものか? 具体的な内容を日本サン石油に聞いてみた。

 LSPIの原因として、オイルの清浄作用のために一般的に使用されているCa(カルシウム)系添加剤が大きく関わっていたという。このCaが、オイルの劣化により、着火剤のように早期着火の原因となっていたのだ。
 
 そこで、SUNOCO Sveltでは、Caの添加量を減らし、代わりにMg(マグネシウム)系添加剤を増量しているのが特徴。ちなみに、SN PLUS認証オイルは、Mg系が多い傾向があるとう。

 このSUNOCO Sveltでは、併せて、Mo(モリブデン)の添加量を増量して、摩擦低減効果も図るなど、トータルバランスのアップも図っている。 

<Sveltの使用に適している直噴ターボエンジン例>

(0w-20)
■トヨタ タンク/ルーミー
■トヨタ CH-R
■ホンダ シビック/タイプR
■トヨタ クラウン
■トヨタ ハリアー
■レクサス NX300
■ホンダ ステップワゴン

(5w-30)
■トヨタ ピクシスジョイ/メガ/バン
■ニッサン スカイライン
■スバル レヴォーグ
■スズキ スイフト/スイフトスポーツ
■ダイハツ ムーヴ
■ホンダ シビック/タイプR
■スズキ エスクード
■スズキ ワゴンR

日本サン石油では、ベースオイルをアメリカから輸入し、市川工場(写真)にて製造を一貫して行っている。
 直噴ターボエンジン向けのエンジンオイルや規格があると初めて知った方も多いのではないだろうか? エンジンオイルもダウンサイジングターボなどの現代の潮流に併せて進化している。直噴ターボ車にお乗りの方は、愛車のエンジンを守るためにも、このようなオイルの存在を知っておきたい。

●日本サン石油 TEL03-3238-0231  https://www.sunoco.co.jp/

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