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ほぼすべての局面でリードを見せた新型スウィッシュ、その速さのヒミツに迫る。 アドレスV125とスウィッシュはどっちが速い? 分解比較で解明!【スズキ125ccスクーター対決】

  • 2018/10/31
  • 宮崎 正行
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アドレスV125/Sの後継モデルとして、2018年6月26日から295,000円で販売されているスズキ・スウィッシュ。モトチャンプ誌による分解比較では、前後10インチタイヤという共通項はあるものの、加速特性といった走行性能面ではキャラクターに明らかな違いが現れた。

PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kosaku)
REPORT●宮崎正行(MIYAZAKI Masayuki)
取材協力●モトメディコ

当企画のナビゲーター

モトメディコ代表・メンボー山根

国内外車、排気量を問わず、スクーターのカスタム&チューニングを得意とするバイクショップ「モトメディコ」。その代表である山根氏は、メンテナンス時に数種類の綿棒を駆使したていねいな作業(すぎる)に定評があり、モトチャンプ誌面では「メンボーさん」の愛称でお馴染み。なお、アドレスV125Sに関する知識も豊富。

アドつ~さん

ブログ「アドレス通勤快速プロジェクト」でおなじみのスーパー読者。モトチャンプ誌の0→50.29mミニバイクドラッグレース「SS1/32mile」では、アドレス110のクランクケースにRS125Rシリンダーを組み合わせたエンジンを用いて、ワールドレコードを記録したこともある。

アクセルシャフト

上:スウィッシュ 下:アドレスV125S

スウィッシュ用を見てしまうとアドレス用が貧弱に見えてしまう。同じ10インチ、同じ扁平率とはいえ、100mmと90mmのトレッド差は大きく、支えるタイヤも俄然ファット(重く)になるゆえの大径化だ。

フロントウォーク

上:スウィッシュ 下:アドレスV125S

フロントフォークはスウィッシュがシルバーで、インナーチューブの太さはφ33。加えてゴム製のフォークブーツも装着されるなど抜かりがない。対してアドレスは、φ30。重量はスウィッシュ用1.73kg、アドレス用1.52kg。

フロントホイール

左:アドレスV125S 右:スウィッシュ

車体デザインの高級化とともに、タイヤそのものの絶対的なボリューム増に合わせて、フロントホイールはアルミ製にグレードアップされた。重量は実測でスウィッシュ用5.27kg、アドレス用4.76kg。

ブレーキパッド

左:アドレスV125S 右:スウィッシュ

ブレーキは、スウィッシュが2ポット、アドレスがシングルポットと大きな差がある。結果的に13kgほどヘビーなスウィッシュだが、ブレーキ性能はむしろ優れている。

リヤショック

スウィッシュの大きなアドバンテージポイントがここ、2本のリヤショック。車体の剛性アップによる走りへの好影響は計り知れない。しかもタンデムや積載状況に合わせて3段階でアジャストが可能。

ECU

スウィッシュ
アドレスV125S

おおぶりな筐体をフロントカウル内に収めるスウィッシュのECU。アドレスの24ピンよりもさらに大きい36ピンを採用しているので、将来的な発展性の高さが織り込まれているのもうれしい。

O2センサー

スウィッシュ
アドレスV125S

コネクターの形状よりもむしろ装着位置が大事。社外マフラーを装着する場合などにアドレスはシート下のボックスをはずす必要があるが、スウィッシュは車体下に手を伸ばせば簡単に抜き差しできる。

マフラー

上:スウィッシュ 下:アドレスV125S

ますます厳しくなる騒音規制をパスしたスウィッシュ用マフラーの重量は4.7kgで、エキパイの内径は18.8mm、外径は22.8mm。アドレス用は4.5kgで、エキパイの内径は19.4mm、外径は22.0mm。

エアエレメント

スウィッシュ
スウィッシュ
アドレスV125S

エアクリーナーのエレメントはアドレス用が「湿式」なのに対して、スウィッシュ用は使用環境を選ばない「乾式・湿式併用タイプ」で、それぞれのメリットを享受できるのがうれしい。アジアのダスティな悪路にも負けないぞ!

駆動系カバー

上:スウィッシュ 下:アドレスV125S

駆動系のメカニズムを保護する金属製カバーの実測重量は、スウィッシュ用が1.33kgで、アドレス用が2.60kgと倍近く重い。スウィッシュにはキック始動のための機構が備わっていないゆえの、当然の重量差と言えるだろう。

スウィッシュ
アドレス V125S

キック始動機構の有無によるレイアウト差もさることながら、熱を帯びる駆動系冷却のための通風孔の取り回しにもかなりの違いが認められた。シンプルなのはスウィッシュだ。

駆動系周り

スウィッシュ
アドレス V125S

エアクリーナーBOXの位置など、マスの集中化が図られているスウィッシュの駆動系。プーリーとクラッチの軸間距離はスウィッシュ/234mm、アドレス/222mmと、スウィッシュのほうがロングだ。

Vベルト

左:アドレスV125S 右:スウィッシュ

駆動を司るVベルト。その山が多くて細かいのがスウィッシュ用で、長さ760mm・幅19.24mmのMITSUBOSHI製。一方、アドレス用は長さ729mm・幅18.81mmでゲイツ社製。

センター スプリング

左:アドレスV125S 右:スウィッシュ

スウィッシュ用は巻きが細かくヒゲ無し、左巻き。高さ106.35mm、3.94mm径。アドレス用は巻きが荒くヒゲあり、右巻き。高さ102.45mm、4.04mm径。

トルクカム

左:スウィッシュ 右:アドレス V125S

約50度のスウィッシュ用トルクカムと、約45度のアドレス用。それぞれ直溝タイプ。なおスウィッシュはピンが固定(圧入)されているため、パーツ取り寄せの際はアッセンブリー注文となる。

プーリー

左:アドレスV125S 右:スウィッシュ

プーリーそのものはスウィッシュ用もアドレス用もほぼ同一規格、同一サイズ(メーカーは違う)。重さはアドレス用がわずかばかり軽く234g、スウィッシュ用は249gとなる。

クラッチ

上:スウィッシュ 下:アドレスV125S
左:アドレスV125S 右:スウィッシュ

本体の金属部分が肉抜きされていて軽量なのはスウィッシュ用のクラッチで、実測重量970g。一方、アドレス用は1044gとなる。接触面の形状にもしっかりと違いがある。

ランププレート

左:アドレスV125S 右:スウィッシュ

写真では少々分かりにくいが、ランププレート自体のハイトはスウィッシュ用のほうが高く、また径も大きい。“坂”もなだらかにセッティングされている。

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