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SUBARU FORESTER Premium(2.5ℓ) スバル・フォレスターPremium(2.5ℓ):エンジンの排気量の差(500cc)がパフォーマンスの差となって現れる

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 急な上り勾配が連続する箱根の山道だと、500ccの差、25%の差を如実に感じる。同じ道を同じように走っていても、2.5ℓはエンジン回転数が圧倒的に低い。その、エンジン回転の低さが、心理的な余裕につながる。一方、e-BOXERはなかなか威勢良くエンジン回転が上がる。

 急勾配の山道ではモーターの存在感はなく、単純にエンジンの排気量の差がパフォーマンスの差となって現れる。結果的には同じスピードで走っていても、2.5ℓはゆとりがあり、e-BOXERは懸命という印象だ。排気量が違うのだから当然といえば当然である。2.5ℓ仕様とe-BOXERでは、得意とする領域が異なるのだ。

「2.5ℓとe-BOXERは競争しながら開発しました」と、新型フォレスターの開発責任者を務める布目智之氏は言った。

「横並びです。TouringがあってPremiumがあってX-BREAKがあって(以上、2.5ℓエンジン搭載車)e-BOXERがある。今回のグレード設定は上下で並べてはいなくて横並なんです。人によって好みがわかれるだろうと思ったので、味を変えてあります」

 2.5ℓ仕様に対してe-BOXERが上なのではなく、その逆でもない。味が違うのだ。だから、箱根のような急勾配の山道をえんえんと走ったときの気持ち良さを重視する人は、Touring、Premium、X-BREAKから好みの味を絞り込めばいい。別レポートで詳しく触れるが、ストップ&ゴーの多い市街地での上質な走りを重視するならe-BOXERという選択になるだろうか。

 どちらにも共通するフォレスターの良さというのももちろんあって、今回の箱根試乗で確認できたのは、きびきびした身のこなしとしっかり感だ。エンジニアリング的に言うと、操舵に対する車両の応答性は前型に比べて高くなっており、同時にロールを抑えている(数字的には競合他社に対しても優位)。

 コーナーを通過するときは車速が高ければ高いほど遠心力は大きくなり、車体は旋回外側に傾く。つまりロールするわけだが、フォレスターは派手に揺れてドライバーを不安な気持ちにさせたり、運転のリズムを狂わせたりすることはない。車体の剛性アップやサスペンションの設計・チューニングも効いているのだろう。ライントレース性は高く、思ったとおりに反応してくれる。

 箱根にはすれ違うのがやっとの狭い道路もところどころにあり、そんな道路に限ってブラインドコーナーがあったりするのだが、フォレスターはクルマの大きさを持て余すことなくコントロールできる。これはドライバーの意思どおりにクルマが動くだけでなく、視界が良く、外の情報をしっかり把握することができるのも大きい。当人たちにとっては「当たり前のことを当たり前にやっただけ」になるのだが、視界の良さはスバルの美点だ。安全にもつながるし、快適性(疲れにくい)にもつながる大切な要素だ。

エンジン
FB25型水平対向4気筒DOHC
排気量:2498cc
ボア×ストローク:94.0×90.0mm
圧縮比:12.0
最高出力:184ps(136kW)/5800rpm
最大トルク:239Nm/4400rpm
燃料タンク容量:63ℓ

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