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  • 2018/11/20
  • MotorFan編集部

19日、日産自動車のカルロス・ゴーンCEO逮捕、同日22:00に開かれた緊急記者会見

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日本、ひょっとすると世界に激震が走った日産のゴーンCEOの逮捕報道。19日の夜半に急遽開かれた記者会見にとるものもとらず駆けつけた。

 19日19時時点で、NHKのニュースページには「午後9時から緊急記者会見を開催」という報道がなされていた。急ぎ、横浜の日産グローバル本社へ向かうことにした。

 会見室に通されたのは、21:20頃。22:00から会見がスタートするという情報があちこちから聞こえてくる。登壇者は、日産からの事前リリースのとおり西川社長のみのよう。デスクを取り囲むように報道陣が詰めかけ、扇状に待機する。22:00を前にして、数分前から緊張が走り始める。カメラマンは機材を構え始め、ムービーチームも録画スタンバイの状況だ。ざっと見回して250人、ひょっとするとそれ以上の人数がひしめいている。

 22:00ちょうどを迎えても、ドアの向こうに人影らしきものは見受けられない。スティル/ムービーを問わず、カメラマンはファインダーをのぞき続けている。01分、動きはない。02分になったとき、扉が開き広報部長に続いて西川社長が姿を現した。一気に焚かれるフラッシュ。

 会見の模様はライブストリーミングで配信され、おそらく多くのマスコミが一言一句を漏らさずに報道しているだろうから、ここでは概要を伝えるのみにとどめよう。

(以下)
西川社長が登場。まず遅い時間の会見について謝罪。

本日夕刻プレスリリースでお伝えした通り。
社内調査の結果、重大な不正行為が大きく3点、
有価証券報告書に記載した件、
目的を偽って当社の資金を使用した件
目的を偽って当社の経費を使った件。

会社として断じて容認できることではない。専門家の先生からも充分解任に値する不正行為となる。ということで解任動議を出す。正式には木曜日に、代表権、役職を解任する。

グレック・ケリーの代表権も然り。

事案の内容の詳細は捜査の関係で話せることは限界がある。
概略、内部の通報に端を発して、社内捜査を行い、両名の主導による複数の不正が発覚。
当社から事案の報告を検察当局に報告。全面的な報告。今後も進めていきたい。
捜査の進展そのものには直接触れられない。

株主の皆様、関係車の皆様にお詫びしたい。

発見された重大な不正の除去。猛省すべきだと思っている。

長年、ゴーンの率いる日産の信頼を大きく裏切ることになってしまった。私としても大変残念で申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

もちろん、日本のみならず世界各国の従業員、販売ネットワークの皆さんにも大きな動揺が広がっていると思う。誠に申し訳ない。

日産のリカバリーに全身全霊に打ち込んできた。

そういうなかでこういうことが確認された。結果的に重大事案があり、残念という言葉を遙かに超えて、強い憤りをを覚える。落胆を強く覚えている。
社内においても当社役員、従業員と共有できる情報は限度がある。いま従業員のなかでは何が起きているかという状態だと思う。いずれにせよ、詳細が明らかになる。私が感じている思いが従業員のなかにも広がっていくと思う。

まず、社内の動揺をまず抑えたい。

今後の進め方で話せること。
社内取締役2名。ルノー任命以外に。
第一歩としてこの独立取締役を中心に第三者をいれて第三者委員会を作る。
当社に限ってみれば、執行体制面では大きな影響はないと思っている。執行体制で変更はいまはないが、必要になれば速やかに進めていく。
ルノー、三菱との関係で変更が必要なら速やかに進める。
この事案は、ルノーの会長CEO、三菱の会長であるゴーンの収監であるから、ルノーの影響は大きい。でもアライアンスに影響を与える事案ではない。むしろ緊密に連携してアライアンスに影響のでないようにする。

極端に特定の個人によらない体制をつくっていきたい。その方向でルノーとも益子さんとも話をしている。

ガバナンス上、問題があった。

最後に一点だけ。

申し上げるべき事かどうか。
ゴーン主導の不正、長年にわたるゴーン統治の負の面だと認めざると得ない。でも19年間のゴーンの実績、この19年間の実績は、個人のものではなく従業員の苦労と努力の貢献の結果だ。だからリカバリーがあった。その結晶を本事案で無碍にしたくない。ここは皆さんにもご理解いただきたい。

事業運営に向けて育てていくべき財産とゴーン統治の負の遺産、事業運営についても寄り明らかにして時間をかけずに明確な手を打っていきたい。

このふたりが調査の結果、主導したことは確認しているが、それ以上は控えさせてほしい。

捜査当局との関係で話せない事があるのをご理解いただきたい。

ゴーン会長の動き、今日の夕方羽田に到着したのは事実か?という点について、
検察の人たちの発表の通り。今日日本に到着する予定だった。
並行して捜査が進んでいるので、お話できることに制限がある。今日許されるタイミングということで、できるだけ早く、私のナマの言葉で自分の感情、すべてを言葉にできないが、極力早く機会を作りたかった。

今日は、私も大きなショックを受けている。まず、私から申し上げたい。多くの日産ファンの皆さん、さまざまな皆さんからサポートしてきていただいてきた。こういう事案が起きてしまったことを大変申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

ガバナンスに対して猛省。よくよく振り返ってみると、ひとりに権力が集中していた。

ガバナンスの面でも事業支援の面でも目に見える形で問題を解消していくことを見ていただくことしかない。

役員が知ったのは、つい先程。事案の中身から秘匿に非常に注意していたので、彼らも「一体何があったのか?」という気持ちだろう。

とにかく従業員、取引先の皆さんが心配している。そことの業務を不安定にしないように全力を尽くしたい。役員は先頭に立って、日常的な業務運営にしっかりリードしていく。捜査に全面的に協力していくことを確認した。

当然解任に値すると理解している。詳細の調査の結果を弁護士にみていただいて解任に値するという意見をいただいている。解任の提案をしようと思っている。どの事案を見ても、刑事事件になるかは判断できないが、会社として許すことはできない。

解任の提案は、実際にその方向で事案を見て、弁護士社内調査がまとまった段階で決断した。

不正はいつ頃から?ということについて、検察は23年以降といっているが、時効に関わることがあるので、もっと前からではないのか? 
話はできない。が長きにわたって、ということだと思う。当然日本で納税していたと思っている。違っていたらあとで訂正する。

会社として訴えるか?
今日は答えられないが、当然、それに値すると思うが、これから判断する。その通りだと思う。

100億を50億。50億が消えたことになっている。からくりはどうなっているのだろうか?
内容的には確認しているし検察当局と共有しているがいまは話せない。

長期政権の弊害について。権力の形成と崩壊について クーデターのように崩壊
ケリーさんの役目は? 立場上どういうことができるポジションだったのか。

クーデターというが、内部通報によって
いわゆる権力がひとりに集中したのに対してクーデータが起きたという受け止め方はしない方がいいと思う。
したがって、ここの部分はどういうカタチでより、公正なガバナンスにもっていくのかは大きな課題だと思っている。どういうカタチで権力が集中してきたのか。長い間に徐々に徐々にその形成されてきたとしかいいようがない。ルノーと日産、両方のCEOを兼任してきた時間が長かったのは問題だったのかもしれない。
ケリーという人間について、ゴーン側近としてさまざまな仕事をしてきた。CEOオフィスということになるので、そういう意味ではゴーン氏の権力を背景にそうとうな権力をもって影響力をもってきた。これが実態だ。

木曜日に取締役会。

知っていたのは数名の単位と思っていただいていい。

カリスマだったのか?暴君だったのか?について、
正直言って、いまに至るまで、当面の対応に追われているので、じっくり考えることをもう少ししたい。事実として他の人間がなかなかできなかったここと。とくに初期は大きな改革をしたのは事実だと思う。
その後は功罪両方あると思う。私の実感としてそう思う。積み上げてきた全部は否定できない。

社内調査はほとんど終わっている。状況把握はしている。捜査の進展を見守っている。

高額報酬について。ルノー上層部の反応は? 
ガバナンスの問題が大きかった。透明性が低かった。

ゴーン体制になってホームマーケットのシェア、国内市場に軸足を向けてくれるという期待があるが。
日本市場軽視ということはまったくない。その結果、お客様からも日産のインテリジェントもビリティも評価されてきた。日本発のブランドということも海外マーケットでいい評価を得ている。
事実として、偏った意見で商品投入があったのは事実。大変残念。私の実感。
(以上)

 起こしが充分でないのはご容赦いただきたい。会見の場に居合わせた感想としては、前半の西川社長の発表はよどみなく、手元に原稿は用意されていた様子だったがそれに始終目を落とし続けながら読むという体ではなかったのが印象的だ。きちんと自身の言葉で、時折その原稿を確認しながら、一言一句説明していた。上記のメモにもあるとおり、西川社長自身の気持ちをいち早く伝えたいという意志が伝わる内容である。

 質疑応答に移ると、当然記者の訊きたい内容は「なぜ」「どのように」「だれが」に集中する。捜査の関係から語れないという前置きがあるにもかかわらず、質問の多くはそこを突いたところで、あの手この手で聞き出そうというマスコミ側の強い意志も伝わってくる。
 一方の西川社長も、質問者をきちんと確認して、答えるときはその人に向かってというスタンスを守りながら、言葉を慎重に選びながら、時折長い間を置きながら回答していた。
 当初は一質問あたり2問まで、しかし当然ながら質問は止まず、途中から一質問あたり1問に制限された。会見が終了したのは23:30。最後にお辞儀をして、西川社長は会見場をあとにした。

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