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カーナビ昔話 【カーナビ歴史探訪】 業界初のハイブリッド測位を実現 クラリオン アゼスト NAX-700 【CAR MONO図鑑】

  • 2018/11/30
  • 浜先秀彰
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AVユニットのVAX-777Aは4型ディスプレイを搭載。NAX-700の地図表示が行えた。

現在ではスタンダードとなっているGPS、ジャイロセンサー、車速の3つの情報を活用するハイブリッド測位を世界で初めて実現したモデル。従来のカーナビの弱点を克服した。
REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)

正確な自車位置表示で安心感を向上

NAX-700本体と付属のワイヤードリモコン。モニターユニットと組み合わせて使用する。

 クラリオンのカーオーディオブランド、アゼストから1993年にリリースされた「NAX-700(当時価格:31万5000円)」。この頃はGPSナビが多くのメーカーから次々とデビューしていたが、いずれもGPSのみによる測位のためトンネルに入ると自車位置マークが動かなくなってしまったり、ビル街では表示があいまい(海の上を走ることも珍しくない)になるのが当たり前だった。

 そこでクラリオンでは前年にリリースされた自律方式のマップナレーションシステム「NAC-200」で培った技術にGPSを組み合わせた「ハイブリッド測位」を開発。「GPS」、内蔵の「ジャイロセンサー」、車両から取得する「車速信号」の3つの情報を組み合わせて自車位置マークが止まることのない正確な表示を自車位置実現した。これは業界初となるもので、だれもが驚かされた。

 その後「ハイブリッド測位」は他メーカーもこぞって採用することになり、現在ではスタンダードな測位方式となっている。

 また、このモデルでは進行方向がつねに上になる地図表示「ヘディングアップ」や、ライトの点灯に合わせて地図画面色を変更する「ナイト画面表示」など当時としては先進の機能を備えていた。組み合わせるモニターにはAVユニットも用意され、「VAX-777A(
当時価格:15万5000円)」は2DIN(横幅180mm×高さ100mm)サイズボディに4型ディスプレイやカセットデッキ、テレビチューナー、パワーアンプなどを内蔵。CDチェンジャーコントロール機能も搭載していた。

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