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SRPプロボックス、練馬陸事で継続車検を受ける そうだ、車検を取りに行こう!!

  • 2018/12/05
  • HYPER REV編集部 廣嶋 健太郎
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第3ラウンドは13時から。必要な書類を揃え、払うべき金を払ったら、あとはラインに並んで検査を受けるだけ。

4年前に車検2年付きの状態で手元にやってきたNCP58Gプロボックス。
これまでOPTION、モーターヘッドのデモカーとしても乗ってきたけど、
今はSRP(スギナミレーシングプロジェクト)所属の1台であり、
普段は取材のアシとして、時にサーキットマシンとして、
コンスタントに年間3万km以上を走破している。
そんなプロボックスの車検が11月末に切れちゃうんで、
練馬陸事に持ち込んでユーザー車検を受けてきた。

やってみれば意外とカンタン

『ManiaxCars Vol.03』の編集作業は終わったものの、12月2日に開催する『スピード×サウンドトロフィー』の準備でバタバタやってる11月26日、時間をつくって練馬陸事まで足を運んできた。翌日に車検が切れちゃうSRPプロボックスの継続車検を取得するためだ。

かつては業者に依頼してたけど、「ジドーシャ雑誌の編集をやってる以上、クルマに関することはなんでも経験しといた方がいい」というオレルール(笑)に基づき、ここ20年くらい、自分のクルマに関しては、車庫証明の取得も名義変更も廃車手続きも車検も、基本的に自分でやってる。言ってみれば、必要な書類を揃えて提出するだけだし、無駄に手数料を払う必要もないし、慣れてしまえばたいした手間じゃない。

で、今回の継続車検。11月27日に車検が切れちゃうんで、それ以前にユーザー車検が受けられるよう、まずは国土交通省の自動車検査インターネット予約システムのページにアクセスして、前日の26日に予約を入れた。

国土交通省 自動車検査インターネット予約システム

予約は2週間先まで可能。ただし、1台のクルマで複数の枠を予約することはできないんで注意。
事前登録をすると、IDとパスワード(任意のパスワードに変更可能)が発行され、以降はそれを使っての予約ができるようになる。

ログインしたら、プルダウンメニューでクルマを持ち込む陸事を選び、検査種目や検査車種を選択。その後、予約を入れたい日程と時間の選択へと進むとカレンダーが出てきて、予約に十分な空きがある日時は『○』、埋まりつつあって枠が残り少ない日時は『△』、予約でいっぱいの日時は『×』と表示されている。



ちなみに、検査時間は9:00~16:00(12:00~13:00は昼休み)の6時間で、時間帯によって下記の4ラウンド制が採られている。

第1ラウンド 09:00~10:15(受付08:45~10:00)

第2ラウンド 10:30~12:00(受付10:00~11:45)

第3ラウンド 13:00~14:15(受付12:45~14:00)

第4ラウンド 14:30~16:00(受付14:00~15:45)

26日は午前中に御茶ノ水の出版健保でインフルエンザ予防接種が入ってたんで、オレは第3ラウンドを予約した。

各部を車検対応仕様に戻すべし(笑)

さて、予約を入れたら、一発で車検を通せるように『合法仕様』へと手直しするため、群馬のMSGアクティブへとクルマを持ち込んで作業だ。

今回やったのは最低地上高90mmを確保するための車高アップ、フロントウインドウ上部に貼った“ハチマキ”の除去、センターパイプ交換、エアバッグ警告灯を消すためのキャンセラー装着だ。

2年前の車検でも同じようなことをやってるんで、作業はスムーズに終了。あとは下回りで目立つオイルやグリス類の汚れをブレーキクリーナーで落とし、灯火類がしっかり点くかを確認すればオッケーだ。

ちなみに、今回は初めてLEDヘッドライトで車検にチャレンジ。前回はLEDだと光軸が出ないんじゃないか? と思い、わざわざハロゲンバルブに交換したけど、まぁイケるっしょ。

いよいよ車検当日…

事前の準備は万端。あとは練馬陸事に乗り込むだけなんだけど、その前にやっておかなくちゃならんことがひとつある。テスター屋さんに立ち寄って、ヘッドライトの光軸と前輪のサイドスリップ(トー)を診てもらい、必要であれば調整してもらうことだ。

で、いつものテスター屋さんに。笑っちゃったのが、車高を上げただけでトーなんて一切見てなかったのに調整の必要がなかったこと。車高20mmアップで偶然にもフロントトーがうまく適正値に収まったようだ。

一方のヘッドライト光軸は大きくズレてたんで、専用工具を使って調整してもらうことに。左右ともに基準値内に収めることができたんで、LEDヘッドライトのまま車検を通せるってことだ。

ちなみに、テスター代は1700円ね。

まずは書類を揃えないと!

これが必要書類一式。車検証を見ながら各項目に記入していくんだけど、記入例を見ながら書けば難しいことはなにもない。それが面倒なら、近所の代書屋さんにお願いすることもできる。オレは頼んだことないけど。
継続車検に必要な書類は以下のモノ。

・車検証
・自賠責保険証明書(新旧2枚)
・自動車検査票
・重量税納付書
・継続検査申請書

車検証と旧自賠責保険証明書はすでに手元にあるから、それ以外のモノを揃えることになる。

まず新しい自賠責保険証明書は、事前に24ヵ月なり25ヵ月なりの自賠責保険に入れば入手できる。自賠責保険料は年に2回の見直しが行なわれてるようで、2年前に比べて2000円ほど安くなってたんでラッキー(笑)! 今回24ヵ月の自賠責保険代は2万5830円だった。

自動車検査表と重量税納付書、継続検査申請書は、陸事の窓口で「普通車の継続検査です」とひとこと伝えればもらえる。

同時に、検査表に添付される審査証紙1300円と検査登録印紙400円の計1700円を支払う。同じように、重量税納付書にも印紙が貼られるんだけど、こちらは3万4200円だった。

ちなみに、前回までは自動車税納付証明書の提出も義務付けられてたと思うんだけど、今回は「必要ないです」と言われた。自動車税納付証明書って必ずどこかでなくしちゃってて、車検の時に専用交付機でプリントアウトしてた記憶がすごくあるから、提出書類ではなくなったことで手間がひとつ省け、ヒジョーに気も楽になったことを付け加えておく(笑)。

つうわけで、今回の継続車検取得にかかった費用はというと…

・自賠責保険:2万5830円
・重量税:3万4200円
・検査登録費用:1700円
・テスター代:1700円

しめて、6万3430円也。

これでまた2年乗れると思えば安いモノだし、たとえばディーラー車検で必要のないところまでパーツを交換されてムダ金を払うのとかがホントバカバカしく思えてくる。

すべてが揃ったら、継続検査受付窓口に予約番号を伝えつつ(コレ重要)、書類を提出。書類に不備や記入漏れなどがなければ、確認印を押印した書類が戻される。ここまでくれば、継続車検の手続きも半分終了。あとはコースで検査を受けるだけだ。

コースに入る前、まさかの音量測定(汗)

近接排気騒音は96dB以下ならオッケー。90dBだったんで問題なくパスした。ちなみに、マーチスーパーターボは上限103dBのところ、102dBでギリギリセーフだった記憶がある(笑)。
13時からのコース検査に備えて車列に並ぶ。

そこでチェックされるのが車体番号、灯火類やワイパー、クラクションの稼働状態、オドメーターの距離、インパネ内の警告灯が点いてないか、またハイビームやサイドブレーキのインジケーターがちゃんと点灯するか…などなど。

当然、問題なくパスするはずだったんだけど、「このクルマ、マフラー交換してますね。念のため、近接排気騒音を測らせてもらいます」と検査員が。

エキマニをノーマルに戻したし、触媒もちゃんと付いてるし、マフラー交換してるって言ったってリヤピースのみなんだから、どう考えたって音量が基準値を超えてるわけないでしょと思いながらも、いざ音量を測られるとなると心配になるわけで。

測定は、マフラーエンドから斜め45度の角度で50cm離れたところに計測器を設置。最高出力発生回転数の75%(1NZ-FEでは4500rpm)までエンジン回転数を上げ、その音量を測る。

結果は90dBで、まったく問題ナシ。前回も同じマフラーを装着してたのに音量を計測されなかったから、このへんは検査員によって判断が異なるってことだ。

ちなみに、以前マーチスーパーターボで音量測定をやられた時は、最大トルクの発生回転数(MA09ERTだと4800rpm)まで回すってことだったと記憶してるんだけど、その基準が変わったんだろうか? ま、どうでもいいけど。

いよいよ検査コースに!

コース検査の最後に待ち受けるのが下回り検査。クルマを揺すったり検査員が工具的なモノで各部を叩いたりして、足回りやステアリングラックなどにガタがないかをチェックするんだけど、その様子をモニターで見られるようになってる。
ここからはお決まりの検査だ。コースに入ると同時に、まずサイドスリップを検査。目の前の表示板に「サイドスリップ『○』」という表示が出る。

続いて前輪をローラーに載せ、スピードメーターの検査を実施。40km/hを指したところでヘッドライトをパッシングする。タイヤ外径はほぼノーマルと同じだからスピードメーターに狂いが生じてるわけもなく、これもなんなく合格だ。

ただ、いつも思うのは40km/hまでスピードを出すのに1速のままいくか、2速にチェンジするのか? というところ。別にギヤは何速でも構わないんだけど、今回は1速のままエンジンをブン回してやった(笑)。

スピードメーターの次はブレーキ検査。目の前の表示板の指示に従い、まずフットブレーキ、続いてサイドブレーキをかけ、ローラーで回されるタイヤを止める。ブレーキパッドやシューの残量はしょっちゅうチェックしてるし、サーキット走行の前後にはフルードのエア抜きや、リヤドラムブレーキのクリアランス調整もマメに実施。世の中の大半のクルマに比べたら、日常的なメンテナンスをよっぽどやってるだけに、当然、フットブレーキもサイドブレーキも『○』だった。

そのあとヘッドライトの光軸チェック。ハイビーム状態で停止線にクルマを停めると、目の前に測定器が出てきて上下左右に細かく動き回る。「さっき調整してもらったばかりなんだからラクショーでしょ!!」と思い安心してたら、まさかの「右ヘッドライト『×』」の表示が!?

なんでなんで? とアセってると、「3番ラインの方、フォグランプを消してくださ~い」との場内放送が。あ、オレ、フォグランプ付けっぱなしだった。それを消して再度測定したら、左右ヘッドライトとも問題なく『○』が出た。

その後、排ガス検査。アイドリング状態のままクルマを降り、プローブ(HC、CO測定センサー)をマフラーエンドに差し込む。検査に要する時間は10秒くらいだろうか。HC、COともに基準値以下だったんで、どちらも『○』の表示が出た。

最後に下回り検査だ。クルマを揺すったり検査員が各部を叩いたりして、足回りやステアリングにカタがないか、オイル漏れなどがないかを確認。車高調のスプリングはプリロードゼロだから“遊ぶ”はずないし、下回りで脱着作業をしたときは何度も確認で増し締めもしてるから、どこかが緩んでるとかはありえない。そうこうしてるうちに「下回り検査『○』」の表示が出て、晴れて継続車検に合格となった。

検査完了の打刻をしてコースから脱出

各項目に合格すると自動車検査票の左端に赤い打刻が打たれる。下回り検査がおわり、自ら打刻機に検査票を入れてすべての項目に打刻が入ると「おわった~」という気分になる。
すべての書類を揃えてコース出口にいる検査員に提出。ひと通り目を通して問題がなければ押印される。

それを継続検査(持込検査)の窓口に提出すると、数分で新しい車検証と車検ステッカーが手渡され、継続車検の手続きはすべて完了となる。

テスター屋さんでの事前チェックを含め、この日、継続車検を通すのに要した時間は50分ほど。時間がかかるっていったって、実際はそれくらいで車検なんて通せちゃうのだ。

最後に…

交付された新しい車検証と車検ステッカー。
オレが初めて陸事に足を運んだのは1996年のこと。当時所有してた初代MR2(AW11)の一時抹消を行なうためだった。

その時、ちょうど年度末だったんで陸事は激混み。ユーザーが足を運ぶってことが今ほど一般的ではなく、業者ばかりで非常に殺伐とした雰囲気が漂ってたという記憶がある。

同時に、「こりゃ素人が来るところじゃないな…」とも思った。

が、1年に一度はクルマを買い替え、あるいは買い足すなんて生活をしてると、名義変更やら抹消登録やらも「自分でやっちゃった方が早いわ」と思うようになり、年に数回は陸事に足を運ぶようになった。その雰囲気に慣れちゃえばなんてことはないし、以前に比べると陸事のスタッフの対応もだいぶよくなったと思う。

マーチスーパーターボではAT⇒MTミッション換装で改造車検も取ったけど、その時、申請にどんな書類や資料が必要なのかよくわかんなかったんで、陸事まで話を聞きに行ったことがある。

そしたら非常に親切に対応してくれて、具体的に「こういう資料のこういうページをコピーして持ってきてもらえれば、それが申請書類として使えます」っていうところまで教えてくれたのだ。おかげで、業者に頼んだら25万円とか言われてた改造車検を、継続車検とほぼ変わらない費用で取得することができた。

つね日ごろ、愛車のメンテナンスを行なっているという前提が必要だけど、車検について言えば、オレはユーザー車検の一択。

業者に頼んだって、自分でやったって、結果は変わらないんだから、だったら安上がりなユーザー車検で決まりでしょ!

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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