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1962年に登場のホンダが“世界の港に向けた”モデル 【懐かしカブ・インプレ♯1】欧州市場にも輸出「ポートカブC240」はスーパーカブの廉価版! 【ホンダ】

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穏やか過ぎるくらいの優しいパフォーマンスがポイント!

 ポートカブC240の走りを、当サイトでもおなじみのジャーナリスト・近田 茂氏にレポートしてもらおう。(以下、近田氏)

 これまで数々のカブに乗ってきたが、このポートカブC240は今回が初試乗。残念ながら、国内では商業的に成功したモデルではなかったので、リアルタイムで同車に触れる機会はなかった。

 試乗はホンダコレクションホールの裏にあるコース2周のみだったが、乗り手を選ばない乗りやすさとそのコンセプトは改めて感慨深いものがあった。

 前後15インチホイールをチョイスした可愛いらしいフォルムは、リトルカブに共通するコンセプト。フレンドリーな外観だけではなく54kgという軽量な車体も相まって、自転車の延長線上にある優しい乗り味が魅力的だ。

 スーパーカブC100の空冷OHV49ccエンジンは、4.5ps/9500rpmを発揮していたが、C240では2.3ps/5700rpmにデチューンされ、ミッションも2速。最高速は50km/hに抑えられていた。

 ローギヤで発進後は、1度だけシフトアップして走り、停止したら再びロー発進する。およそパワフルとは縁のない、穏やか過ぎるくらいの優しいパフォーマンスが特徴だ。

 とはいえ、ペダルを漕ぐ必要がなく、自転車に負けないレベルの走りができる実用性は、当時としては非常に魅力的だったはず。

 当時はバイクに乗る女性がまだまだ少なかった。登場時期がもう少し遅ければ、ポートカブC240はヒットしていたのではないか? そういう意味では、ポートカブC240は、いわゆる時代を先取りしたモデルだったのかもしれない。(近田 茂)

■主要諸元
全長×全幅×全高:1,680mm×590mm×920mm/重量:54kg/燃料タンク容量:3.0L/エンジン形式:空冷4サイクルOHV単気筒49cc/ボア×ストローク:40mm×39mm/圧縮比:8.3/最大出力:2.3ps/5,700rpm/最大トルク:0.335kgm/4,000rpm/変速機:2速/クラッチ:自動遠心式/タイヤサイズ:前後2.25-15/最高速:50km/h/価格:4万3,000円(発売当時)

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