MotorFan[モーターファン]

ニューモデル、テクノロジーからインプレッションまで、クルマと人生を楽しむニュースサイト

TOP > カタログ > ポルシェ > カイエン > 新型カイエン試乗/ターボ搭載|その評価はポルシェの看板を掲げるSUVへと進化
  • 2019/01/23
  • GENROQ編集部

新型カイエン試乗/ターボ搭載|その評価はポルシェの看板を掲げるSUVへと進化

新型ポルシェ・カイエンS×カイエン

このエントリーをはてなブックマークに追加
スポーツカーメーカー製のSUVマーケットを切り拓いたポルシェ・カイエン。その先駆者もついに3代目へと進化を遂げた。今回はベースグレード「カイエン」と100㎰出力を高めた「カイエンS」の2モデルを比較して、その個性を探った。
REPORT◉高平高輝(TAKAHIRA Koki) PHOTO◉田村 弥(TAMURA Wataru)

 ポルシェ911はもう何台も乗り継いできたから、という経験者がカイエンを選ぶなら言うことはないが、初めてのポルシェにカイエンを選ぶ人の気持ちは正直私のようなオジサン世代には理解できない。せっかくのポルシェなのに、なぜSUVにしなくてはならないのか? とどうしても思ってしまうのだ。SUVが欲しいのなら、今では他にいくらでも選択肢がある。
 
 2002年にデビューした初代はもとより、10年にフルモデルチェンジした2代目も、飛ばせばもちろん高性能ながら、快適性や実用性という点では、あえてカイエンを選ぶ決定的な理由はないと考えていた。しかしながら、911もそうだったように、意地でも無理を通して道理にするのがポルシェというメーカーである。昨年モデルチェンジして3代目に生まれ変わったカイエンは、ボーヴォワールの言葉ではないが、まさしくポルシェになったと言える。
 

 従来型のデザインをほぼ踏襲したボディは若干大型化されているが、ほとんどをアルミ製としたおかげでカイエンSは約65㎏も軽量化できたという。これまでも十分に幅広かったが、全幅が1983㎜とほとんど2m近くにまで広がってしまったのでは、さすがに都市部での使い勝手が心配になる。もっともそれは車体の前後左右を映し出すカメラでカバーしろということかもしれない。
 
 グレードと性能の順列をきちんと揃えて来たこれまでのポルシェの手法通り、3代目のカイエンのパワーユニットも今のところ3種類、明確な差をつけて用意されている。標準のカイエン用3.0ℓV6ターボ(340㎰/450Nm)とカイエンS用2.9ℓV6ツインターボ(440㎰/550Nm)、それにカイエンターボ用4ℓV8ツインターボ(550㎰/770Nm)だ。カイエン用3ℓターボはシングルだが、カイエンS用2.9ℓはパナメーラにも搭載されている高性能版V6ツインターボである。どちらも両バンクの間に排気マニフォールドからターボまでを押し込んだために複雑だが、素早いターボレスポンスとコンパクトさを実現したユニットだ。
 
 どちらもトップエンドでは若干ラフな回転フィーリングを感じるが、低回転から中回転域までの実用域では非常にスムーズで力強く、扱いやすい。トランスミッションは従来同様8速ATを採用、ただしサプライヤーはアイシンAW製からZF製に置き換えられたという。それでもシフトはキレがあり、状況によってはカツン、とまるでDCTのように鋭く変速するので、初めは本当にトルコン式かどうか疑ったほどである。
 

440㎰/550Nmの2.9ℓV6ツインターボを搭載するカイエンS。両バンク間に排気マニフォールドとターボを押し込んだコンパクトなユニットだ。
標準グレードとなるカイエンは3.0ℓV6ターボ(340㎰/450Nm)を搭載する。シングルターボながら十分な動力性能といえるだろう。

自動車業界の最新情報をお届けします!


自動車業界 特選求人情報|MotorFanTechキャリア

自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

MotorFanオリジナル自動車カタログ

大車林

大車林

基礎原理から最新技術、産業、環境、行政、モータースポーツ、デザインまで、クルマ社会をキーワードで理解する自動車総合情報・専門用語事典『大車林』の検索サービスです。

キーワードを検索
注目のキーワード
トラクション
駆動輪と路面間で生じる駆動力をいう。この力は駆動輪軸重、トルクとタイヤと、路...
粒界酸化
炭素鋼、低合金鋼、ステンレス、ニッケル合金などの熱処理工程において、金属製品...
バキュームプレーティング
真空蒸着。真空状態下で金属(通常はアルミニウム)を蒸発させて、ベースコートを塗...

カーライフに関するサービス

ランキング

もっと見る