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MotoGP絶対王者マルケスを「倒せる方法が見つかった気がする」スズキのライダーふたりが宣言!

  • 2019/03/02
  • AUTOSPORT web
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 チーム・スズキ・エクスターは2019年、アレックス・リンスとジョアン・ミルの2名でMotoGPを戦う。リンスは2018年5度表彰台に立ち、最終戦バレンシアGPでは予選2位、決勝2位の好成績を収めた。ランキングも5位につけて、上り調子だ。一方のミルは、2017年のMoto3チャンピオン。2018年はMoto2にステップアップし、表彰台に4度立ってランキングは6位となっている。

 リンスとミル、ふたりのスペイン人ライダーにインタビューし、2019年シーズンの展望を聞いた。

 スズキのファクトリーライダーとして3シーズン目を迎えたアレックス・リンス。マレーシア公式テストでは初日、2日目と2番手につけ、開幕前最後のカタール公式テストでは2日目にトップタイムを記録し、好調ぶりをアピールした。

カタール公式テスト2日目にトップタイムをマークしたアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)
カタール公式テスト2日目にトップタイムをマークしたアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)

「2019年型のスズキGSX-RRは、エンジンがパワフルになったね」とリンス。

「新型フェアリングはブレーキング時の安定性を高めているし、ウイリーもしにくくなった。有効にパワーを使える分、タイムにつながっているんだ」

 ミルにとってGSX-RRは初めて乗るMotoGPマシンだ。昨シーズン終了直後のバレンシア、ヘレスでの公式テストでは圧倒的なパフォーマンスに驚くばかりだった。

「エンジンパワーは信じられないほどの力強さだったし、カーボンブレーキもすごくよく効くんだ。全体的にGSX-RRは素晴らしいよ! 特にカーボンブレーキの効きはMoto2マシンとは大きく違うから、まだまだ慣れが必要だね」と初々しいミル。2019年2月初旬にマレーシア・セパンで行われたオフィシャルテストでは「3日間通しのテストで、体力の必要性も痛感したよ」と、ルーキーらしい。

「参戦初年度からファクトリーライダーになれるなんて、本当に素晴らしいことだよ!」と笑顔を見せるミルだが、決して浮き足だってはいない。スズキのエンジニアたちは「彼はとても賢いライダー」と評するが、その言葉通り、慎重にMotoGPマシンに馴染もうとしている。

「MotoGPマシンのライディングは、想像以上に繊細な世界なんだ」とミル。「体の動かし方もマシン操作も、かなりデリケート。シーズンを通してしっかり戦うためには、マシンをしっかりと理解しながらクレバーに走る必要があると思っている」

スズキからMotoGPデビューするジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)
スズキからMotoGPデビューするジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)

 ミルは「GSX-RRの強みはバランスのよさ。どこでも安定して優れた性能を発揮してくれるんだ。僕自身の強みはブレーキングだと思う」と言う。

「もちろんコーナリングのギリギリのところでもめいっぱい頑張ってるけどね。こっちはもう少し時間がかかりそうだ(笑)。あとはコーナーからの立ち上がり加速。ここはチームと一緒になってマシン作りの面からも課題を克服しようとしてるところだよ」

 今、ミルの頭のなかはライディングのことでいっぱいだ。「朝起きてからずっとレースのことを考えてるんだ。『どうすればもっとうまく走れるようになるかな』ってね。ジムに行ったり、ランニングしたり、モタードやモトクロスなど、トレーニングも欠かさない。できるだけの準備をしておくことが重要だからね」

■リンス「マルケス、ロッシらを倒せる方法が見つけられた気がする」

 ミルの“先輩”にあたるリンスは、GSX-RRについてこう分析している。

「このマシンの長所はコーナリングスピードだ。コーナー中の安定性は非常に高い。そして僕自身のライディングスタイルはスムーズ。GSX-RRとの相性がいいから、タイヤが消耗するレース終盤になってからでも、高いパフォーマンスを発揮できるんだ」

 2019年型はエンジンがパワフルになり、トップスピードもライバルに追いついてきた。GSX-RRの長所であるバランスのよさを生かしながら、地道なパフォーマンスアップが功を奏しつつある。

2019年型GSX-RRに好感触のアレックス・リンス
2019年型GSX-RRに好感触のアレックス・リンス

 コーナリングスピードを高めるために、リンスが特に気にしているのはリヤタイヤだ。「コーナー出口でのスロットルコントロールは“チョット”(日本語で)難しい」とリンス。

「コンスタントにコントロールしないといけないし、スライドも“チョット”に抑えないといけない。それは電子制御の仕事でもあり、僕の仕事でもある。僕のやるべきこととしては、スロットルをコンスタントに、しかもゆっくりていねいに開けることだ。ゆっくりの度合いは……、コーナーや状況によるからね、それは僕の企業秘密だよ」と笑う。

 2019年シーズンの目標についてリンスは「もちろん勝つこと」と力強い。2018年、最高で2位を獲得しているだけに、現実味もある。

「5、6回は表彰台に立ちたいね」と意欲を見せるリンス。だが彼は「勝つのはそう簡単じゃないってことも分かってるんだ」と気を引き締めている。

「マルケスやロッシのようなビッグネームと戦うことは大変なことだからね。でも、彼らを時々は倒せる方法が見つけられた気がするんだ。バイク、自分、そしてチームのすべてがパーフェクトに機能しなければならない。でも、かなり強くなったと思うよ。自信はある。ベストを尽くすよ」

新型の空力フェアリングをつけて走るジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)
新型の空力フェアリングをつけて走るジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)

 一方、ミルの目標はいち速くMotoGPマシンに慣れることだ。そのために彼は、多くのことを真剣に学び取ろうとしている。

「学ぶことは、もっとも大事なことだと思う。すべてのレースでたくさんの経験を積み重ねようと思っているんだ。スズキはマシン作りに全力を尽くしてくれてるし、僕も浜松(スズキ本社)によりよい情報を提供したい」

 リンスとミル、ふたりのスペイン人ライダーはスズキとの良好な関係を強調する。「スズキスタッフとの関係はまるで家族みたいなんだ。ピットの雰囲気はパーフェクト。コミュニケーションもうまく行っている。だからスタッフは僕に、そして僕はスタッフにと、お互いにハイレベルで困難なことも要求し合えるんだ。そうやってチーム全体がレベルアップしているんだよ」とリンス。

 ミルは「チームスタッフとの関係は最高だよ。これは僕にとって最大の誇りだし、ハッピーなことでもある。チーム内の雰囲気がいいということはモチベーションにつながるし、速く走るためにもすごく大事なんだ。アレックスとの関係も、過去のチームメイトのなかでも最高だよ! 今は彼から学ぶことばかりだけど、いずれは僕もチームの助けとなってスズキをトップの座に就かせたいんだ」

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