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新たな商用車像を確立するメカニズム ホンダN-VANのメカニズムを徹底解説!

  • 2019/04/03
  • ニューモデル速報
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キャブオーバーや床下ミッドシップレイアウトが定番と思われていた軽商用車。
ホンダは、その固定観念を潔く捨て去り、軽バンにFFレイアウトを採用するという新たな領域に挑戦した。
そして、ホンダ技術陣が投入した新たな技術や創意工夫により、積載性やトラクションといった難題を解決し、乗り心地や疲労軽減など、軽商用車には無縁と思われた、新たな価値観をもたらした。

レポート●安藤 眞(ANDO Makoto)
図版解説●安藤 眞(ANDO Makoto)/編集部
フォト●井上 誠(INOUE Makoto)

ホンダ四輪の始まりが商用軽トラック「T360」だというのは、カーマニアの間では知る人も多い。2ストロークの360㏄2気筒エンジンが全盛だった当時の軽トラック界に、なんと4 気筒DOHCエンジンを搭載していたというのがホンダらしい。そして、今日のN-VANの始祖とも言えるのがFFレイアウトのステップバンだ。

FFプラットフォームの工夫によって創出した大空間

床下エンジンのワンボックスタイプは荷室長が長くとれる反面、床面が高くなってしまう。NVANではFF化によって荷室長は若干短縮するものの、センタータンクレイアウトと独自のシート設計で、縦方向の大空間を実現。助手席を畳めば従来以上の長尺物の積載も可能とした。

スムーズな乗降と自然な着座姿勢を実現

FF化による低床設計によって、腰の上下動と足運びのスムーズさで乗り降りが楽々。一日の乗降回数がとても多い配送業などでの使用では、これだけでも疲労度に差が出るだろう。ペダル配置も自然な位置になり、運転中の疲労も軽減する。

破れの発生しにくい運転席シート

乗降の際にお尻や太ももにかけて、体重が掛かりつつ擦れるシート座面側部は、シートの縫製部をきっかけとして破れが起こりやすい。縫製ありとなしで比較したホンダの耐摩耗テストでも同様の結果となり、その知見から当該部分の縫製をなくすことで、シートのタフネスを向上した。

ブレーキペダルは疲れにくいリンク式に

商用車はブレーキ操作の頻度が高いことを考慮し、リンク式ペダルを採用。ヒップポイントが高い車両の場合、左の通常ペダルだと踏み込み軌跡とペダルの移動軌跡の差が大きくなり、かかとを前に移動させる必要がある。対して右のリンク式は、踏み込みとペダルの移動軌跡の差が少ない。

CVT、MTともにシフトレバーを移設

より広いフラットな面積の確保と、ウォークスルーを行ないやすくするといった利便性を高めるため、CVT車、MT車ともにシフトレバーはインパネに移設された。MTに関してはインパネ設置のパッケージを成立させるためレバー形状を工夫した。

衝撃吸収機構ハンドブレーキバー

ハンドブレーキのレバーは衝突時に膝が当たる可能性がある。オフセット形状とすることで、万一膝がレバーにぶつかった際にはレバーを変形させることで荷重を低減するとともに、膝の位置をコントロールすることで、膝への二次障害を防ぐ。

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