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日産の基幹車種として持てる技術が惜しみなく投入された新型デイズはハイトワゴンの新たなマイルストーンとなるか 日産デイズハイウェイスターをスズキ・ワゴンRスティングレイ、ダイハツ・ムーヴカスタム、ホンダN-WGNカスタムと徹底比較!【ライバル比較インプレッション】

  • 2019/06/04
  • MotorFan編集部
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動的質感も徹底的に高め ファミリーカーの資質十分

 さて、ここで比較試乗するのは各車のフラッグシップ、カスタム系のターボモデルたちだ。

 各車のターボエンジンのスペックは、最大出力こそ規制値の64㎰で横並びだが、新型デイズはエンジンの10.2㎏mの最大トルクに加え、約2.7㎰/4㎏mのモーターをアドオン。JC08モード燃費は25.2㎞/ℓだ。同じくマイルドハイブリッドのワゴンRは最大トルク10.0㎏mに3.1㎰/5.1㎏mのモーターが加わる。JC08モード燃費は軽ハイトワゴンターボ最高の28.4㎞/ℓを誇る。これはシリーズ中、最も重いカスタムターボでも車重800㎏という、群を抜く軽量化技術が功を奏した結果である。

 ムーヴとN-WGNは純粋なガソリンターボで、それぞれ最大トルク9.4㎏m、10.6㎏m。JC08モード燃費27.4㎞/ℓ、26.0㎞/ℓというスペックになる。

 デイズとワゴンRに採用されるマイルドハイブリッドシステムのモーターアシストは、実は、発進時などごく限定的にしか使われない。が、ターボ+モーターによるメリットは、加速のスムーズさや燃費など、多岐に得られるのもまた事実。

 デイズは走り出しから、とにかく軽自動車らしからぬ静かさとスムーズネスを発揮してくれる。エンジントルクは2000rpmあたりから盛り上がり、ステップアップ感ある加速性能は軽自動車トップレベル。ただし、めったに使わない領域とはいえ、高回転まで回したときのちょっとザワついたサウンド、ノイズ、そして加速時、一瞬のタメがあった後に加速態勢に入るアクセルレスポンス、そして再加速時、ターボの過給とステップアップCVTのシフトダウンが重なった時に見られる、ドライバーが意図しない押し出され(加速)感は、気になる人は気になるかもしれない。

 新型デイズの乗り心地はズバリ、クラス最上である。いや、多くのコンパクトカーを凌ぐレベルにあり、路面の段差や凹みを乗り越えたとしても、終始維持されるフラット感を失わず、乗員に伝わるショック、音、振動も最小限。ボディのしっかり感がひしひしと伝わってくる印象だ。

 カーブや高速レーンチェンジでのマナーも優秀だ。ステアリングフィールは落ち着き感あるもので、切ったぶんだけしっかりとリニアに、しかし軽快に向きを変え、15インチタイヤを履く足まわりのロール感もじんわりスムーズで不安を誘いにくい。高速走行での安定感、直進性の良さもまた、ハイト系軽自動車最上級。

 後述するワゴンRの方がエンジンのスムーズさで上回り、カスタム系らしいスポーツ度ではN-WGNに軍配が上がるものの、新型デイズはロードノイズ、風切り音の小ささもあり、連続した高速走行も静かで楽々快適。運転に関わるストレスは最小限のはずで、走りの洗練度、大人っぽさ、ファミリーカーとしての資質ではピカイチだと思わせる。

新型車ならではの洗練度と先進安全装備で他を圧倒する

 走行性能で好印象を受けたのは、スズキの新世代プラットフォーム=ハーテクトを使うワゴンRだ。マイルドハイブリッドゆえ、モーター感をストロングHVほど感じられないのはデイズ同様だが、出足の滑らかさ、全域の静かさ、軽めのステアリングのリニアでウルトラスムーズな手応え、扱いやすさ、そしてエンジンを高回転まで回した時の気持ち良さ、クラスを超えた上質な乗り心地など、さすが軽ハイトワゴンのパイオニアの最新作だけのことはある。

 カーブや高速レーンチェンジでの軽快感に満ちた身のこなし、安定感も文句なし。横基調のモダンなインパネデザインによる、より幅広いクルマに乗っているかのような疑似感覚は、高速走行でのリラックス度に大きく貢献すると思える。

 N-WGNは軽自動車にしてホンダの熱い血が流れるスポーツ系。エンジンは勇ましいサウンドを放ちつつ高回転までスムーズに回り、モーターアシストなしでもかなりパワフル。活発な加速性能をパドルシフトによって最大限に引き出せ、デビュー当時より多少、マイルドになりながらも依然、タイト感ある硬派な乗り心地を含め、最もスポーティなキャラクターの持ち主と言っていい。

 ムーヴはステアリングフィール、ブレーキなどはそれなりにしっかりしているものの、乗り心地はカスタムを意識し過ぎた!?  固さがあり、良路ではそこそこ快適でも、段差越えなどでのショックは小さくない。曲がりのシーンでの姿勢変化はデイズやワゴンR、N-WGNより深めだ。

 ムーヴで気になるのは、車内が終始、エンジンに起因する箱鳴りのようなこもり音に支配される点だ。以前の「ワゴンRのすべて」でも指摘した事項だが、そのまま改善されていないのが残念。走行性能的には、デビューから5年弱を経過した古さを感じさせるのも本当である。

 こうして4台を走らせてみると、設計、デビューの新しさが走りの質感、快適感に大きく影響していることが〝当然ながら〟分かるというものだ。一家に一台のファーストカーとして、ロングドライブにもうってつけなのは、ズバリ、新型デイズとワゴンRの2台。

 が、エクステリアの洗練度、渋滞対応のACC機能をも備えるプロパイロットや、あおり運転対策(通報)にもなるオペレーターサービスのSOSコール、ブレーキ制御付き前後踏み間違い衝突防止アシストなどによる絶大なる快適感・安心感まで含めると、どう考えても新型デイズの商品力の高さは圧倒的だ。

 軽自動車の購入を検討している運転初心者からシニアドライバーまでに、現時点でこれほどまで自信を持って薦められる軽ハイトワゴンはほかにない。それは、軽自動車初採用の9インチナビゲーション(SOSコールと日産コネクトを利用するのに必須。21万円/税別)を注文するのが前提で、それなりの支払額になるのを承知の上での結論だ。個人的なボディカラーのお薦めは、一段と上質感が高まり、シックで大人っぽいアッシュブラウン×フローズンバニラパールの2トーンカラーである。

日産デイズハイウェイスター G TURBO PROPILOT EDITION(FF)

先代デイズは日産らしい垢抜けたデザインやタッチパネル式のエアコンなどの装備でモデル末期まで人気を博していたが、動力性能は正直イマイチの評価だった。待望の新型は軽自動車という概念を払拭して、ファーストカーとして求められる上質さや静粛性などが追求されて登場した。先進安全装備ももちろん最先端。

直列3気筒DOHCターボ/659㏄ 最高出力:64㎰/5600rpm[モーター:2.0kW] 最大トルク:10.2㎏m/2400-4000rpm[モーター:40Nm] JC08モード燃費:25.2㎞/ℓ 車両本体価格:164万7000円

スズキ・ワゴンRスティングレイ HYBRID T(FF)

ハイトワゴンクラスのパイオニアであるワゴンRは、やはり使い勝手や動的性能など全方位に完成度の高さを誇る。ラインナップにもソツがなく、NA 、ハイブリッド、ハイブリッドターボを設定するほか、標準車に2つの顔があり、パワートユニットの仕様の違いはあるが3つのデザインが選べるのもワゴンRの魅力だ。

直列3気筒DOHCターボ/658㏄ 最高出力:64㎰/6000rpm[モーター:2.3kW] 最大トルク:10.0㎏m/3000rpm[モーター:50Nm] JC08モード燃費:28.4㎞/ℓ 車両本体価格:165万8880円

ダイハツ・ムーヴカスタム RS“ HYPER SAⅢ”(FF)

2017年のマイナーチェンジで内外装のブラッシュアップと、先進安全装備「スマートアシスト」のバージョンアップなどが施され商品力が高められた。N-WGNと同様に14年デビューから時が経つが、大きく開くドアや非ハイブリッドのターボ車ながら遜色のない優れた燃費性能など、ライバルに負けない性能を持つ。

直列3気筒DOHCターボ/658㏄ 最高出力:64㎰/6400rpm 最大トルク:9.4㎏m/3000rpm JC08モード燃費:27.4㎞/ℓ 車両本体価格:162万5400円

ホンダN-WGNカスタム G・TURBO SS PACKAGEⅡ(FF)

デビューが2013年とモデル末期でモデルチェンジの噂もあるN-WGN。だが時間が経ってもホンダらしさは古くならず、スポーティな走りは運転を楽しみたいというドライバーにはうってつけ。もちろん独自のセンタータンクレイアウトによる室内空間の広さも、ライバルに引けを取らない使い勝手の良いものだ。

直列3気筒DOHCターボ/658㏄ 最高出力:64㎰/6000rpm 最大トルク:10.6㎏m/2600rpm JC08モード燃費:26.0㎞/ℓ 車両本体価格:159万9000円

ニューモデル速報 Vol.582 新型デイズのすべて

軽自動車初搭載のプロパイロットを含めハードウエアのすべてを一新!

ドライビングインプレッション
ライバル車比較試乗
開発ストーリー
メカニズム詳密解説
デザインインタビュー
使い勝手徹底チェック
バイヤーズガイド
縮刷カタログ

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