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  • 2019/06/12
  • 大音安弘

これが最後のFRホットハッチ!? BMW M140iの魅力を振り返る

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これほどコスパの優れたBMWはM140iが最後か?

 M140iを、街中、高速、ワインディングと様々なシチュエーションに連れ出した。その感想は、痛快の一言に尽きる。ただ楽しいだけでなく、かなり従順なのだ。最も心を揺さぶるのは、やはり6気筒エンジンだ。そのスムースな回転フィールと澄んだサウンドは、まさに至極の逸品といえる。昨今の4気筒ターボは、性能やフィーリングも磨きあがられているが、6気筒には遠く及ばない。やはり6気筒でなければ出せない味があることを再認識させられた。

 意外だったのは、先代の340i M sportよりも扱いやすいエンジン設定だったこと。数字だけみれば、M140iの方がハイスペックにも関わらずだ。340iは、低回転から溢れるパワーを封じ込めるような味付けで、ややじゃじゃ馬的であったのだが、140iはそうではなく、アクセル操作に対して従順なのだ。もちろん、アクセルを開ければ、瞬時に強烈な加速をもたらしてくれる。この二面性は、守備範囲の広い1シリーズのために作りこんだものかもしれない。

 足回りの印象も良い。ブレーキは踏み込むと制動が高くなるコントロールし易すく、サスペンション自体も昔のBMWのように固すぎず、快適性とのバランスを図ったものなので、疲れにくい。さらに前後のオーバーハングは切り詰められているので、街中での取り回しにも優れる。ということは、ワインディングでも最適なBMWということでもある。噛めば噛むではないが、如何なるステージでも楽しめる。懐の深いホットハッチであった。


 末期モデルでありながら、久しぶりに離れがたい一台であったM140i。正直、今すぐ、在庫を抑えに走れ!と言いたくなるほどだ。しかし、先に目を向けると、心配になるのが、似た構成となるBMW2シリーズクーペの動向だ。コンパクトFRの最後の砦となってくれるのだろうか……。ただ最もスペックが近いM240iの価格は、701万円。それに対して、M140i Edition Shadowは、充実装備で655万円。標準車なら632万円だった。残念ながら、BMWファンの美味しいところを満載しながらも、これほどコスパに優れるBMWが登場することはないだろう。

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