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至高のピュアスポーツ・ルネサンス トヨタ・スープラをポルシェ718ケイマン、BMW M2、日産フェアレディZと徹底比較!「ライバル車比較インプレッション」

  • 2019/06/24
  • ニューモデル速報
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ハイエンドからエントリー層まで門戸を開く新型スープラ

 最後はスープラで締めよう。

 その走りに速さと質感を求めるならば、間違いなく最上級グレードの「RZ」を選ぶべきである。プロトタイプからさらにサスペンション剛性を高め、リヤアクスルまわりの安定感もグッと落ち着きを増したRZは、リアルFRスポーツと呼ぶに相応しい完成度を得た。

 しかし価格とパフォーマンスのバランスを求めるなら、「SZ-R」がいい。これは単なる廉価版グレードでは、決してない。

 そのハンドリングは直列6気筒ターボを積む「RZ」よりも素直であり、シャシー性能を活かしきっている。操縦性の素直さはまさに「86ターボ」と呼ぶべき存在、いや、それ以上のポテンシャルを持っている。

 さらに言えばこの「SZ-R」には、チューニングの可能性も大きく残されている。この4発ターボを磨き上げることで、「RZ」よりも優れた回頭性と速さを実現するのは、ひとつのロマンだと言えるだろう。

 スタンダードモデルである「SZ」は、こうした上位機種のイメージを踏襲しながら、よりプロムナードカー的に日常を彩るための一台。「スープラに乗ってみたい!」と思ったユーザーに広く門戸を開き、走りの愉しさに目覚めてもらうための重要なグレードだと思う。

 入門編から本命モデル、そしてハイエンドグレードまで。3つのバリエーションを形だけでなく、中身を伴って用意したトヨタの気合いには本当にアタマが下がる。

 効率化が叫ばれ電動化が急速に進む今、とびきりの内燃機関とフットワークを持つスポーツカーがこの日本から誕生したことは、大げさではなく奇跡に近い。そしてその実力は、世界に名だたるポルシェやBMWにも、決してひけを取らないまでに仕上がっていた。

 だから筆者はスープラの誕生を斜めに見ることなく、素直に喜びたいと思う。

 新生スープラはこれまで燃費性能を愚直なまでに追い求めてきたトヨタだからこそ、つくり得たスポーツカーだ。彼らが本当にやりたかったことが、今ここにある。

モーターファン別冊・ニューモデル速報 ニューモデル速報 Vol.584 新型スープラのすべて

340ps! 直列6気筒&FRレイアウトを踏襲してスープラ17年ぶりの復活

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