Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. カタログ
  3. マツダ|MAZDA
  4. MAZDA3ファストバック

【MAZDA 3試乗記】マツダの「引き算の美学」ここに極まる

このエントリーをはてなブックマークに追加

際立つデザインと走りで、唯一無二の存在へ

 また、マツダ独自の「GVC」については、もちろんメリットも多々ある半面、筆者はいささかステアリングの切りはじめが鋭敏すぎると認識していたのだが、マツダ3はヨーモーメントが立ち上がって収束するまでの一連の動きがずいぶんなめらかになっていた。これには、旋回外輪にブレーキ制御を加え「プラス」に進化したGVC自体に大きな変更はないようだが、従来よりもサスペンションの無駄な動きやブッシュのたわみを排除できたことで時間的な遅れが少なくなったことも効いているようだ。

 ハンドリングの味付けは、ざっくりいうとファストバックがキビキビ、セダンはゆったりとした乗り味とされている。今回はファストバックがディーゼル、セダンがガソリンだったこともあり、4輪の接地バランスはセダンのほうがよかったが、ファストバックのリアまわりの攻めたデザインは走りにも効いていて、荷重が抜けるところがなくしっかりと伝わるとのこと。また、ディーゼルは前軸重が6~70kgほど大きく、GVCも燃料の噴射を減らすだけで瞬時にトルクを下げることができるディーゼルのほうが、より応答性が高いとのことで、それらの微妙な操縦性の違いも感じ取ることができた。

 エンジン自体に大きな変更はないようだが、とくにトルクフルでありながらジェントルな性格となった改良版の従来型アクセラを受け継ぐディーゼルは、すでにかなりよくできていたところ、さらなる音や振動への対策が効いてか、よりディーゼルのっぽさが薄れたように思えた。ガソリンは性能的にはやや控えめな感もあるが、いたって扱いやすい素直な出力特性が好印象だ。のちほど出てくるスカイアクティブXも楽しみだ。

 こうして際立つデザインと走りを手に入れたマツダ3は、世界中のメーカーがしのぎを削るCセグメントの中でも、これまでにも増して異彩を放つ存在になったのは間違いない。

MAZDA3 ファストバック SKYACTIV-D 1.8

MAZDA 3 ファストバック XD PROACTIVE Touring Selection
全長×全幅×全高:4460×1795×1440mm
ホイールベース:2725mm
トレッド(前/後):1570/1580mm
車両重量:1410kg
エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
排気量:1756cc
圧縮比:14.8
最高出力:85kw〈116ps〉/4000rpm
最大トルク:270Nm/1600-2600rpm
燃料タンク容量:51L
トランスミッション:6速AT
駆動方式:FF
乗車定員:5名
サスペンション形式(前/後):マクファーソンストラット/トーションビーム
WLTCモード燃費:19.8km/L
車両価格:285万8800円

MAZDA3 セダン SKYACTIV-G 2.0

MAZDA 3 セダン 20S L Package
全長×全幅×全高:4660×1795×1445mm
ホイールベース:2725mm
トレッド(前/後):1570/1580mm
車両重量:1350kg
エンジン形式:直列4気筒DOHC
排気量:1997cc
圧縮比:13.0
最高出力:115kw〈156ps〉/6000rpm
最大トルク:199Nm/4000rpm
燃料タンク容量:51L
トランスミッション:6速AT
駆動方式:FF
乗車定員:5名
サスペンション形式(前/後):マクファーソンストラット/トーションビーム
WLTCモード燃費:15.8km/L
車両価格:264万9000円

おすすめのバックナンバー

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ

Motor-Fanオリジナル自動車カタログ

自動車カタログTOPへ

Motor-Fan厳選中古車物件情報

中古車TOPへ