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ベントレー・ベンテイガ・スピード試乗記 再び世界最速のSUVへ! ベントレー・ベンテイガ・スピードはまさにモンスター

  • 2019/08/16
  • GENROQ編集部
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ベントレー・ベンテイガ・スピード

ベントレーの最速グレードに与えられる”スペード”の称号がベンテイガにも加わった。
W型12気筒ツインターボエンジンはスタンダードより27ps多い635psを叩き出す。
最高速度306km/h、0→100km/hは3.9秒という、モンスターSUVの誕生である。

REPORT◉大谷達也(OTANI Tatsuya)
PHOTO◉Bentley Motors

※本記事は『GENROQ』2019年8月号の記事を再編集・再構成したものです。

 ベントレーのラグジュアリーSUV“ベンテイガ”にハイパフォーマンス仕様の“スピード”が追加された。日本には限定20台が導入されるという希少なモデルだ。

 その心臓部はベントレー自慢の6.0ℓW型12気筒ツインターボエンジンで、最高出力はスタンダードなベンテイガに対して+27㎰の635㎰、最大トルクは従来と同様の900Nmを生み出す。ただし、エンジンのハードウェアには基本的に変更点はなく、燃料噴射マッピングの変更と過給圧の引き上げでこのパフォーマンスを実現したという。

 外観上ではヘッドライト、ラジエターグリル、バンパーグリルなどがダークティンテッドに改められたほか、テールゲートにはスタンダード仕様より大きなリヤスポイラーを装着したことが識別点となっている。

ベンテイガ・スピードには通常よりも大型のリヤスポイラーが装着され、ダウンフォースを増大させると同時に見た目の迫力をアップ。

 では、足まわりの変更点はないのか? オプションで設定される22インチホイールにスピード専用のデザインが用意されるものの、ハードウェア面では一切変更ないというのがベントレー側の公式見解。果たして、それでエンジンのハイパワー化に対応できるのだろうか?

 実はハードウェアに変更がなくてもソフトウェアには修正が加えられた。これは48Vシステムを使ったアクティブロールコントロールのダイナミックロールシステムと電子制御式サスペンションの設定に関するもので、スポーツモードを選択したときのみ、ダンピングレートとロール剛性を高めてコーナリング時のロール量を抑えたという。

 これによってどんな効果が期待できるのか? ハードウェアに一切変更がなく、ソフトウェアの修正もスポーツモードのみ実施されたとすれば、コンフォートモードやBモードでの快適性はスタンダードモデルとまったく同じことになる。一方で、ワインディングロードではスポーツモードを選ぶことで635㎰のパワーをしっかりと受け止める足まわりに変貌する。つまり、従来モデルに対してスイートスポットがスポーツ方向に広がったのがベンテイガ・スピードだと考えられるのだ。

 もっとも、エンジンのパワーアップとリヤスポイラーの大型化による効果は思いのほか大きく、最高速度は5㎞/h伸びて306㎞/hを達成。これはランボルギーニ・ウルスの305㎞/hを上回るもので、ベントレーはベンテイガ・スピードにより“世界最速SUV”のタイトルをウルスから奪い返すことになった。

ホイールは新デザインの22インチを装着。タイヤサイズは285/40ZR22だ。ブレーキはカーボンセラミックで、鋳鉄製よりも20㎏の軽量化を実現。

 ベンテイガ・スピードの国際試乗会はイギリス・ウェールズのアングルシィ・サーキットで行われた。このモデル自体は決してサーキット走行に主眼を置いているわけではないが、公道でそのパフォーマンスを見極めようとすればリスクが高いことからサーキットを試乗会場にしたという。反対に、一般公道での印象は従来のベンテイガと変わらないことから実施されなかった。

 ベンテイガをサーキットで走らせるのは今回が初めてだったが、コース全長に対するストレートの比率が高いアングルシィで試乗しても、ベンテイガ・スピードがパワー不足とはまったく感じなかった。むしろ、Bモードで走っているとロール量が大きく、タイヤがコーナリング限界を迎えるより先に心理的な限界が先に訪れるような気がした。しかし、そのような状態でもベンテイガ・スピードはコーナー進入で過大なアンダーステアを発生しないうえ、立ち上がりではバツグンのトラクション性能を発揮。車重が2.5t近いとは思えない軽快さで加速していったのには舌を巻いた。

 続いて、“スピード”専用のチューニングが施されたスポーツモードに切り替える。するとロール量がぐっと減り、ハードコーナリングでも安定した姿勢を保つようになった。これだけ足まわりがしっかり踏ん張ってくれれば、タイヤを限界近くまで追い込むのは難しくない。ついにはコーナーの入り口から出口まで一定したスキール音の聞こえるペースで走行できるようになったが、その状態でアクセルを故意にオンオフしてもオーバーステアやアンダーステアはほとんど顔を出さず、安定した姿勢を崩さなかった。しかも、この状態でもスタビリティコントロールの作動は皆無だったのだから、ベンテイガのシャシーはかなりポテンシャルが高いと評価できる。

 その後、インストラクターによるデモンストレーションランを体験したが、コーナリング速度が私より20%ほど高いこともあって、彼はスロットル操作で微妙に走行ラインをコントロールしていた。これだけのパフォーマンスを備えていながら、外観をほとんどモディファイしなかったところに、ベントレーの粋なセンスが表れていると言えるだろう。

インテリアにはベンテイガとしては初めてアルカンターラを使用するが、顧客の好みによってフルレザー仕上げとすることもできる。
フロントドアとスカッフプレートにSpeedのロゴが入れられる。
また助手席前のパネルにもメタル製Speedエンブレムが装着されている。

SPECIFICATIONS
ベントレー・ベンテイガ スピード
■ボディサイズ:全長5150×全幅1995×全高1755㎜ ホイールベース:2995㎜
■車両重量:2530㎏
■エンジン:W型12気筒DOHCツインターボ 総排気量:5950㏄ 最高出力:467kW(635㎰)/5000~5750rpm 最大トルク:900Nm(71.4㎏m)/1500~5000rpm
■トランスミッション:7速DCT
■駆動方式:RWD
■サスペンション形式:Ⓕダブルウイッシュボーン Ⓡマルチリンク
■ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク(カーボンセラミック)
■タイヤサイズ:Ⓕ&Ⓡ285/40ZR22
■パフォーマンス 最高速度:306㎞/h 0→100㎞/h加速:3.9秒
■車両価格:2945万4545円

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