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【100台超】十国峠にヤマハR1とR6のオーナーが集まった!

  • 2019/07/08
  • MotorFan編集部 大家 伝
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ここのところSNSで呼びかけて行われるイベントが後を絶たないという印象がある。そんな中、Twitterを媒介としてYZF-R1&R6オーナーを集めたミーティングイベントが開催された。その模様をレポートしつつ、主催者に狙いなどを聞いてみた!
開催日:5月11日(土) 開催場所:静岡県・箱根 十国峠レストハウス 主催:ACE(@projectR1MT)
REPORT●大家伝(OYA Den)

YZF-R1&R6オーナーズミーティング

 1998年の登場時、軽さとパワー、それに鋭角的なルックスが話題となり、スーパースポーツブームに先鞭をつけたのがYZF-R1だ。そして人気高騰により1999年に世界選手権に昇格した600ccクラスに照準を合わせ、R1からのフィードバックをふんだんに取り入れてデビューしたR6。
このヤマハが誇るスポーツマシン×2機種のオーナーを対象とした、ミーティングイベントが開催された。このミーティングイベントの意図は、 YZF-R1&R6オーナー同士のコミュニケーションが取れる場を提供することだという。

R1歴が8年だというACEさんだが、現在は'07R1と'17R1Mの2台を所有
 主催は関東でR1乗りを集めているというACEさん。Twitterを媒介としながら、つながった人とACEさん自身が1対1でやり取りをしているという。「僕がすべての参加者とやり取りをしていて、横のパイプがありません。今回の場合も『十国峠にACEが行くよ、来ませんか?』という呼びかけで実現しています」と、不特定多数のオーナーに対する呼びかけとは少し違う雰囲気だ。

 なんでも、@projectR1MTというアカウントに対してダイレクトメッセージによる参加意思を伝えたオーナーさんがエントリーの対象になるのだという。その際に氏名、電話番号、車両ナンバー、それと車種、それらをACEさんに伝えた方がエントリーの対象となるそう。「Twitterって不透明なものなんですけど、僕に対して名前を出せる方、連絡先を出せる方、トラブルがあったら即対応できる方、そういう方々を僕一人ですべてまとめています」と、呼びかけて終わりではなく、申込書の提出者を受理するというスタイルに近いと感じる。

 そもそもこの集まりをスタートさせたのは昨年、2018年の9月ころだという。ACEさんがヤマハ開催のミーティングに参加したとき、EIGHT(エイト/才谷屋ファクトリー)と話す機会があったところに起因する。ACEさんから「R1だけでミーティングをやりたい」と相談をしたところ、「ACEさんだったら一緒にやろうよ」という話になったのだとか。

 じつは関西で現行のR1M盛り上げるイベントをやっているEIGHTではR6も集まっていることから、「R1と一緒にR6も盛り上げていきましょう」とACEさんをプッシュ。そればかりか「ACEさんだったら一緒にやろうよ」とまで言ってくれ、背中を押してくれたとも。それで関東ではあまりないR6ミーティングということもあり、R1オーナーにR6オーナーも交えたカタチで今回のイベントが実現したそうだ。

 当日は十国峠レストハウス駐車場の一角を会場とし、約100台ものR1&R6が集結。そして個人主催のイベントながらEIGHTを始め、計6店(アクリポイント、ウェビック、Motoike、岡田商事、オスコ産業)がブース出店を行い会場をにぎわせた。

出店業者からの提供も含め、豊富な景品が集められたジャンケン大会
 受付を済ませた参加者たちは、スタッフ(すべてACEさんに共感した有志だという)による登録確認後に誘導され、年式ごとに並べられた。すべて事前登録していた参加者だったこともあり、じつにスムーズに誘導されていく。そして10時にはACEさんによる開会宣言と出店者紹介が行われ、予定通りスタート。……とは言っても「オーナー同士のコミュニケーションが取れる場を提供する」というのが目的なので、そこから先は参加者同士で談笑や情報交換などが盛んに行われていった。最終的に出店者からの協賛提供が豊富にあったジャンケン大会が行われ、続く締めの集合写真でイベントはお開きとなった。

 さて、今後のことを聞いてみた。すると「レースイベントも開催していく予定がありますし、こういったミーティングは走りやすい時期ということもあって、この時期がベストなのかなと思っています」とのこと。さらに月一での集まりもあるそうで、バイク乗りのネットワークを作ることを目標に、今後もさまざまな企画を考えていくそうだ。

 そして「僕の目的はバイク乗りを集めることではなくて、バイク乗りのネットワークを作ることなんです。一人でバイク乗りってできないので、仲間がいなければずっと乗っていくことは難しいじゃないですか。そうなると仲間が必要になるので、こういうイベントがきっかけを作ることで横のつながりができやすくなりますよね。さらに言うとR1やR6などの大きなバイクって、はっきり言って実用的じゃないんです。本当に趣味の話のものなので、市場が狭いですよね。そういう狭い市場をどうやって盛り上げるかっていうと、こういう風に大っぴらにACEという奴がイベントをやってるぞと、業者も呼んでるぞと、関東になんか変な奴がいるぞと、じゃあ俺らでもできるんじゃないかと、北海道でもいいですし、九州でもいいですし、どこかでこういう風なイベントが勃発してくれたら結果としてはバイク業界が活性化するのかなと。だから僕の利益ではなく、僕にバイクの楽しさを教えてくれたバイク業界に対して僕が何ができるかなという気持ちが強いです。こういうことを全国で勝手にやり始める人が現れ、それが大きくなっていけば、結果僕らに跳ね返ってくる。たとえば商品が安くなるとか、開発が進むとか。それで僕ができるネットワーク作りから始めているんです。ネットワークを通じて一般ライダーの認知度をあげる、トラブルがあればそのネットワークで対応する。業者を紹介するとか、安く物が手に入るとか。そうすれば業者は若く新しい顧客と接点ができるし、オーナーさんも安く買える。そうなればお互いがwin-winな関係になりますよね。そういう風になれればいいかなって思ってます」と、バイクを楽しみやすい環境について真面目に考えているのだという印象を受けたし、それをできることから実践しているということにも感銘を受けた。

 最後にACEさんなりの、つぎの企画について聞いてみたところ「R1のスペックを味わえるのはサーキットだと思っていて、サーキットなら300km/hを試すこともできるわけじゃないですか。だから一度は走ったほうがいいと思っていますし、その機会を提供したいと考えています」とのこと。特にR1とR6のオーナーさんは、今後ACEさんの発信に注目するべきかも。

ツイッターによるACEさんの呼びかけに対し、事前登録した参加者たちが十国峠レストハウスの駐車場の一角に続々来場。スタッフによる登録確認後に誘導され、年式ごとに並べられていった

ほぼオンタイムでACEさんによる開会宣言が行われ、ついにイベントがスタート。その際に出店業者から各ブースのセール情報や展示情報なども案内され、来場者たちを大いに湧かせていた

会場では、いたるところで愛車に関すること、カスタムについてなどなど、熱くトークする来場者たちの姿を見かけた。ACEさんの狙いでもあるバイク乗りのネットワーク作りは確実に前進していたようす

この日、もっとも遠来だったと思われる女性オーナーのさーちゃんさん。広島市内から、770~780kmほどを走破して参加したという。それほどの時間と距離をかけてまで参加しようと思った動機を尋ねると「去年のGWに関東までツーリングにきているんですけど、いいところがたくさんあるなと思っていて、その後夏にツイッターを始めたときに今回の主催者のACEさんと知り合って、R1で集まりをしていると聞いて、周囲に現行のR1乗りがいなかったのもあって、情報交換とかカスタムとかを見てみたいなと思っていたところに、ACEさんが来年は大々的な集まりをやるよって誘ってもらったので、去年の秋くらいから行きますって言ってました」とのこと。さらに「けっこう自分がやりたいなと思っていたカスタムとか、参考になる車両がいっぱいあるんでスゴい充実してますね。あとSNSで出会った方は顔が見えないので、やっぱり不安とかあるんですけど、直に会う機会をこうして作ってもらえて喋ることで、より仲を深めることができました。そこがちょっとよかったなと。収穫だなと思ってます」と、参加してみてご満悦のようだ

左上)FRPとカーボン製パーツの製造販売をしているEIGHTでは、自社パーツをふんだんに装着したレースマシンを展示/右上)スクリーンとライトシールドなどを展示したアクリポイントでは、この日R6用の新製品も展示。当日は消費税サービスでの提供が好評だった/左中)チームノリックのレースサポートをしているウェビックでは実際のレースマシンを展示。ツイッターのフォローでステッカープレゼントのキャンペーンも展開/右中)ECUの書き換えを個人で行なっているMotoikeさん。サーキットとかを走りながらセットアップして知人に提供したところ非常に好評で、口コミ的に皆さんからご依頼をいただくようになり既に100台以上書き換えているという/左下)アルパインスターズのレザースーツ、新型R1に適したリチウムイオンバッテリーを展示していた岡田商事。ほかにも岡田商事が代理店となっているスパイロンバッテリー、PANOLINオイルを展示していた/右下、右横)DIDブース(オスコ産業株式会社)では、ユーザー自身がチェーン清掃できるよう、手袋、道具、ケミカル類などをそろえてレクチャーしていた

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