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  • 2019/07/10
  • MotorFan編集部 小泉 建治

もしかしたらDS3クロスバックは、デザインよりもメカニズムに注目かも! |SUV速報レビュー〈DS3 CROSSBACK〉

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どうしたって、その伊達男っぷりに目が行ってしまうDS3クロスバックだが……。
いよいよ日本上陸を果たしたDS3 CROSSBACK(クロスバック)。すでに2019年6月26日に一報をお届けしているが、本日7月10日、報道陣の前に実車が公開された。その前衛的なアピアランスが放つ存在感は写真で見るよりも圧倒的。だがその一方で、見れば見るほど、聞けば聞くほど、実はこのクルマはデザイン以上に「メカニズム」に注目すべきなのではないか、という思いも強くなるのだった。
メディア関係者を前にDS3クロスバックとともに登壇したプジョー・シトロエン・ジャポンのクリストフ・プレヴォ社長。

実物が放つ存在感は写真で見るよりも圧倒的!

 既報の通り、DSの新しいコンパクトラグジュアリーSUV、DS3クロスバックが6月末に日本に上陸を果たしているが、このほどメディア関係者を前に実車の初披露が行われた。

 前衛を極めたエクステリアデザインは写真以上に見る者に鮮烈な印象を与え、とりわけ現代彫刻のようなボディに映り込む光によって立体感が際立つのが面白い。昨今、ここまで既視感のないデザインは珍しいだろう。

 それはインテリアも同様で、菱形のオンパレードのようなデザインと上質なマテリアル、そして絶妙な色使いが織り成すコクピットは、このクルマがどんなカテゴリーにも属さず、クラスレスな存在であることを雄弁に物語っている。

ラグジュアリー極まるインテリア。それでいて先進性も感じさせるところがいかにもフランスらしい。

 しかし……である。そんな斬新かつラグジュアリーなデザインばかりに気を取られていると、このクルマの本質を見誤るかも知れない。

 まずわかりやすいのはパワートレインだ。

 エンジンは1.2L直列3気筒ターボを搭載する。そして注目は組み合わされるトランスミッションだ。なんとBセグメントながら、8速ATを採用しているのだ。

 昨今、DセグメントやEセグメントのプレミアムサルーンには8〜10速ほどのATが採用されつつあるが、実際のところトルクに余裕のある中〜大型車よりも、コンパクトなセグメントのほうが多段化の恩恵を受けやすいはず。

 この8速ATがライバルに対して大きなアドバンテージとなるのは間違いない。

最高出力130psと最大トルク230Nmを発生する1.2L直列3気筒ターボ“PureTech”エンジン。
クラス随一のスペックと言える8速ATを搭載。加速性能、燃費性能、そしてドライバビリティの向上に大きく貢献するはずだ。

 次にシャシーである。DS3クロスバックは完全新設計のCMP(コモン・モジュラー・プラットフォーム)を採用している。

 PSAグループの次世代のB〜Cセグメントをすべてカバーし、電動パワートレインにも対応している。つまり、向こう数年のPSAグループの大黒柱を支えるプラットフォームとなるわけだ。実際に走ってみなければわからないが、これは期待するなというほうが無理というものだ。

完全新設計されたCMP(Common Modular Platform)を採用。ガソリン、ディーゼル、PHEVなど、さまざまなパワートレインに対応している。

 そしてADAS(先進運転支援システム)の搭載である。アダプティブクルーズコントロールと統合制御されるDSドライブアシストは、サイクリストの検知が可能となり、片側の車線だけでも認識可能となっている。

 さらに前走車や対向車の動きを解析し、自動調光を行うDSマトリクスLEDビジョンの搭載もクラスをリードするものだ。

DS3クロスバックが搭載するDSドライブアシストは自動運転レベル2に相当する。
前走車や対向車の動きを解析し、ハイビームとロービームを自動で巧みに使い分けるDSマトリクスLEDビジョン。

 2018年末、DSオートモビルのデザイン担当シニアバイスプレジデントであるティエリー・メトローズにインタビューした際、「エンジニアリングあってこその前衛的デザインである」と語っていたことを思い出した。

 DS3クロスバックの一番の魅力がデザインにあることは間違いない。だがそれ以上に、メカニズム面でも相当に攻めていることは知っておいて損はないだろう。


「かつて、ラグジュアリーと言えばフランス車だった」DSオートモビルズ・デザイン部長インタビュー(前編)

「エンジニアリングなしに前衛的デザインは成り立たない」DSオートモビルズ・デザイン部長インタビュー(後編)

【グレード構成&価格】
Be Chic:299万円
So Chic:357万円
Grand Chic:404万円

【主要諸元】
DS3 CROSSBACK So Chic
全長×全幅×全高:4120×1790×1550mm
ホイールベース:2560mm
トレッド(前/後):1550/1560mm
車両重量:1270kg
エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ
排気量:1199cc
圧縮比:10.5
最高出力:96kw〈130ps〉/5500rpm
最大トルク:230Nm/17500rpm
燃料タンク容量:44L
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF
乗車定員:5名
ハンドル位置:右
サスペンション形式(前/後):マクファーソンストラット/トーションビーム
タイヤサイズ:215/60R17
WLTCモード燃費:15.9km/L

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