MINIの完全電気自動車「クーパーSE」が欧州デビュー！

2019/07/10
MotorFan編集部

7月9日、BMWグループは新型完全電気自動車である「MINIクーパーSE」を、オランダ・ロッテルダムで発表した。

すべての写真を
見る

184psと270Nmを引き出すモーターを搭載。航続距離は最高270km

　MINIクーパーSEは3ドアハッチバックボディがベース。パワーユニットは184psと270Nmを発揮するモーターに32.6kWhバッテリーを組み合わせる。車両重量は1365kgで、ガソリン仕様のMINIクーパーS（3ドア）より145kgのプラスだ。

　0-100km/h加速は7.3秒で、150km/hの最高速度をマークする一方で、最高270kmの航続距離を実現している。

　バッテリーは標準装備される家庭用充電ケーブルによって家庭でも充電が可能で、80%までを2時間半で、100%までを3時間半で完了する。さらに急速充電設備を使えば、35分で80%まで充電できる。

　バッテリーはアンダーフロアに搭載。これによりクルマの重心は内燃エンジン車と比べて30mm低く設定することが可能になったという。MINIならではのゴーカートフィーリングは電気自動車でも健在だと同社はアピールしている。

　走行モードは「スポーツ」、「ミッド」、「グリーン」、「グリーン＋」の4モードを設定。「グリーン＋」は航続距離を最大限に確保するため、エアコンやシートヒーターといった快適装備が制限されるか無効になる。

　エクステリアではフロントマスクやリヤエプロン、ホイール（標準で16インチ、オプションで17インチを設定）が専用デザインとなるほか、フロントフェンダーやリヤゲートにEVであることを示すバッジを装着。随所にイエローの差し色が用いられる点もクーパーSEの特徴だ。

　ラゲッジルームの容量は211Lで、分割可倒式リヤシートのアレンジによって最大731Lに拡大できる。バッテリーを床下に配置した関係で、フロア面の高さはガソリン仕様より18mm高いとのこと。

　インテリアでは、メーターパネルに5.5インチカラースクリーンを専用装備。このメーターではバッテリーの充電レベルや走行モード、運転支援システムのステイタスといった情報も表示される。始動用トグルスイッチやシフトセレクター、ダッシュボードにはイエローのアクセントが入る。

　センターパネルの6.5インチタッチスクリーンはコネクトナビゲーションが標準で備わるほか、インターネットプラットフォームの「MINIオンライン」やApple CarPlayなどに対応。「MINIコネクトApp」をインストールすれば、スマートフォンでバッテリーの充電状況をはじめとする各種車両情報が確認できる。