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  • 2019/07/15
  • 青木タカオ

新型カタナの“中身”、「GSX-S1000F」はベタ褒めすべき万能モデル/スズキ

サーキットに主眼を置いたスーパースポーツとは一線を画したフルカウルのリッターロードスポーツ、その魅力とは!?

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新型「カタナ」の“中身”ともいうべきベースモデルとなったのが「GSX-S1000」ですが、そのフルカウルバージョンが「GSX-S1000F ABS」です。迫力あるスタイルも魅力ではないでしょうか。

REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

GSX-S1000F ABS…1,185,840円

 スズキには世界最速と謳われるアルティメットスポーツ「隼(ハヤブサ)」や、オールラウンダーの「バンディット1250F ABS」がありますが、いずれも国内仕様は生産終了。1000ccオーバーのモデルはクロスオーバースタイルの「Vストローム1000 ABS」をのぞくと、「カタナ」「GSX-S1000 ABS」そして「GSX-S1000F ABS」という布陣となります。

「GSX-S1000F ABS」はベースとなっている「GSX-S1000 ABS」に対し、全長2,115mm、全幅795mm、全高1,080mmという車体寸法は、軸間距離1,460mmを含め変わりません。異なるのは装備重量だけで、209→214kgと5kg増しとなっているだけです。

 低くシャープな形状のノーズ部と前傾したサイドパネルからなるフェアリングは、エンジンやフレームを包み隠さずに大胆なほどに見せ、ネイキッドスポーツをベースにしていることがわかります。

 サーキットに主眼を置いたスーパースポーツとは一線を画したフルカウルのリッターロードスポーツ。このセグメントは次元の高い運動性能と快適性がバランス良く融合し、ライバル勢も含め評価は高く人気です。スズキならこの「GSX-S1000F ABS」ということになります。

 スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」をスズキの大型二輪車で初採用。「GSX-S1000 ABS」と「GSX-S1000F ABS」がデビューしたのは2015年7月。“F”も同時発売でした。

 その発表会で、スズキ二輪の濱本社長は「二輪車の新車購入者の平均年齢は52歳」だと教えてくれました。「若い頃から(バイクを)何台も乗り継いできた50代の方々は、最高峰のスーパースポーツ『GSX-R1000』でも十分乗りこなせますが、年齢の曲がり角に来て、R1000と遜色のないスポーツ性能を備えたS1000ならば、もっとゆったり構えて乗れて自尊心も崩しません」と、技術説明会で話したことを筆者は記憶しています。その狙いは的中し、発売すると両車は好調なセールスを続けるのでした。


2017年モデルでマイナーチェンジし、排ガス規制に適合させるとともにエンジン最高出力145→148PS、最大トルクを106→107Nmに向上。このとき、スリッパークラッチも採用しました。

実際、ゆったり構えて乗れるのか!?

「GSX-R1000」のような前傾姿勢ではなく、レンサル製のファットバーはアップライトでゆったりとしたライディングポジションをもたらします。視線も遠くまで見渡せ、街乗りやツーリングも快適。長い時間の走行でもカラダへの負担が少ないでしょう。

 そして何よりもフィット感がいい。ツアラー然として、ただリラックスして乗れるだけでなく、しっかりとスポーツライディングできる人車一体感がつくりこまれているのです。


 シート高は810mmで、身長175cm、体重65kgの筆者の場合、両足を地面におろしてもカカトまで届きます。足着き性に優れるのも取り回しで安心でき、心の余裕を生み出します。

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