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フォルクワーゲン・ゴルフ TSI ハイライン Meister ヴァリアント:インフォテインメント系の進化がめざましい VWゴルフTSI Highlineマイスター:まさにゴルフ7の集大成 インフォテインメントを含め装備も完成度も極めて高い

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 TSIハイラインマイスターは、2019年夏の時点で、ゴルフのガソリンエンジン搭載車のラインアップで最上位に位置する。次期ゴルフ、すなわちゴルフ8の姿がチラホラと見えてきており、モデルチェンジが近いことを予想させる。ゴルフ7は国内デビューから6年が経過し、モデル末期ということになるが、新鮮味を失っているかというとそんなことはなく、熟成が進んでいると理解するのが正しい。

 ひとクラス上の乗り味に驚いたディーゼルエンジン搭載モデル(TDI)と乗り比べたおかげでよくわかったが、TSIハイラインマイスターに乗り換えた途端、「あ、これこれ、これがゴルフだよ」と、住み慣れた我が家に戻ってきた安心感を感じた。2013年に最初に乗ったときと印象は変わらない。では進化していないかというとそんなことはなく、新車にもかかわらず、ある程度乗り込んだ後のような、角がとれたしなやかさを備えている。

メータークラスターはデビュー当時のアナログから、12.3インチ高解像度ディスプレイを備えたデジタルメータークラスターになっている
メーターは、ナビ画面まで表示できるフルデジタル式

 インフォテインメント系の進化はめざましい。メータークラスターはデビュー当時のアナログから、12.3インチ高解像度ディスプレイを備えたデジタルメータークラスターになっている。センターコンソールのインフォテインメントシステムは、8インチタッチスクリーンから、9.2インチの全面タッチスクリーンに変わっている(物理的なボタンがなくなった)。会議室然とした室内の素っ気なさは相変わらずだが、PCの資料を映し出すモニターが大型かつ高精細の最新鋭機器になったような新鮮味を感じる。

トランスミッションは7速DCT
いつもながら広大なトランクスペースだ

 エンジンは103kW(140ps)/250Nmの最高出力/最大トルクを発生する1.4ℓ直4直噴ターボで、これに7速DSG(DCT)を組み合わせる。デビュー以来不変の過給ダウンサイジングユニットだ。ドイツ本国で導入されているライトサイジングの1.5TSI Evoの導入を望みたい気もするが、1.4TSIで何の不満もない。短時間・短距離の試乗だったが、望外にいい燃費性能のポテンシャルは再確認できた。高速定常走行で20km/ℓオーバーは当たり前の感覚だ。備忘録を兼ねて100km/h走行時のエンジン回転数を記しておくと、約1800rpmである。

 充実した先進運転支援システムも、熟成が進んだゴルフの魅力だ。単に機能が充実しているだけでなく、「これは使える」と感じさせるだけの賢い仕上がりになっている。デビュー当時の美点は正常進化させ、最新技術を惜しげもなく投入して魅力を引き上げているのが、最新のゴルフだ。

タイヤは205/45R17

フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアントTSI Highline Meister

全長×全幅×全高:4575mm×1800mm×1485mm
ホイールベース:2635mm
車重:1380kg
サスペンション:Fマクファーソンストラット式&R4リンク式
駆動方式:FF
エンジン
形式:1.4ℓ直列4気筒DOHCターボ
型式:EA211(CHP型)
排気量:1394cc
ボア×ストローク:74.5×80.0mm
圧縮比:10.0
最高出力:140ps(103kW)/4500-6000pm
最大トルク:250Nm/1500-3500rpm
燃料:プレミアム
燃料タンク:50ℓ
燃費:JC08モード 17.3km/ℓ
トランスミッション:7速DCT
車両本体価格:373万9000円

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