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カワサキKLX230のライバルはセローじゃなかった!? 技術説明会で開発者にあれこれ聞いてみた。

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両車のデザインスケッチ。左がKLX230、右がKLX230R。

KLX230と同Rが2019年10月15日と同1日に新発売される事は既報の通り。カワサキは試乗会を翌日に控えた2019年9月4日に、東京で報道発表会を開催した。ニュースリリースは事前通知されていたが、開発陣の生の声が聞けるとあって、業界関係者は会場となった品川の会議室に詰めかけた。

REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

左からプロジェクトリーダーの和田浩行さん、デザイナーの小林稔さん、エンジン設計の城崎孝浩さん。
 KLXというブランドネームが久々に復活した。このカテゴリーに新規モデルが投入された事も実に興味深い。さらに230という中間排気量は、いまだ根強い人気を持つヤマハセロー225 (絶版車)の事が頭に浮かんでしまう。ついに待望の“ライバル登場か”!? と誰もが思ってしまうだけに筆者も興味津々で足を運んだのである。
 
 結論を言うとKLX230はセローやスーパーシェルパ系とは全く異なるモデルであった。実際開発に携わったプロジェクトリーダー和田浩行さんのお話でも、セローの事は意に介さず独自の開発コンセプトを掲げ、「誰もがオフロードライディングを楽しめるよう」と言う思いを胸に完成させたと明言。    
 
 フレームからエンジンまで全て新設計された事。同時に発表された公道走行不可のKLX230Rが先行開発され、先ずはハイポテンシャルを徹底追求の上で、それをベースにストリートモデルが仕上げられた。そして何といっても驚きだったのは、486,000円(本体価格450,000円)というリーズナブルな価格設定である。
 
 アジアで人気のKLX150 ユーザーのステップアップ(上級移行)を担う背景がある事も事実だが、その上で親しみやすい価格で日本マーケットへの導入を真摯に考えてくれたことは大歓迎。正直言って感涙ものだ。
 
 発表会で判明したのは、昔日本でも流行していたピュアなデュアルパーパスモデルがカワサキブランドから再び誕生したという点。KLXという名の復活にオフロードを駆け抜ける醍醐味、KLXに乗ってイイ汗かける楽しいシーンが改めて思い浮かんで来るのであった。

開発はKLX230“R”が先行、それをベースにKLX230が仕上げられた。
走りの乗り味とその実力は如何に?
角パイプと丸パイプが組み合わされたスチールフレーム
外板パーツを取りさらったストリップモデル。写真はKLX230。同Rにはアルミ製スイングアームがマッチされている。

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