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ついにFWDとなったBMW1シリーズ試乗記 フルモデルチェンジでFF化? VWゴルフのライバルとして注目のBMW1シリーズに試乗

  • 2019/09/17
  • GENROQ編集部
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BMWのCセグメントモデル、1シリーズがフルモデルチェンジを遂げた。
最大のトピックは3代目にして初のFFベースの駆動方式を採用したことだろう。
ホットハッチのM135i xドライブを中心に初試乗記をお届けしよう。

REPORT◉渡辺敏史(Toshifumi Watanabe)
PHOTO◉BMW AG

※本記事は『GENROQ』2019年9月号の記事を再編集・再構成したものです。

 新型1シリーズにまつわる最大のニュースは、なんといっても従来のFRからFFへの移行だろう。アーキテクチャーはMINIとも関連性の高いものと聞けば、単なるコストダウンと思われるかもしれないが、BMWはパッケージ的に明らかに有利なFFを用いながら、いかにユーザーの期待に応えるスポーティネスを実現するかに腐心した。

 新型1シリーズのエンジンバリエーションは現状、ガソリン2種類、ディーゼルが3種類の計5種類が発表されている。このうち、日本に導入される予定となっているのは3種類となる。

 まず1.5ℓ3気筒直噴ターボユニットを搭載する118iはアルミ材の多用や補機類を繋ぐベルトのL字レイアウト化、シリンダーホーニングに新工法を採用するなど、摺動抵抗の軽減や軽量化を徹底させ、従来のユニットに対して5㎏の軽量化や29g/㎞相当のCO2削減を実現した。一方で出力は140㎰/220Nmと4㎰向上しており、新たに設定される7速DCTとの組み合わせにより、動力性能は0→100㎞/h加速が8.5秒、最高速は213㎞/hとなる。

 ディーゼルの118dは最新世代の2ℓ4気筒直噴ターボとなり、尿素SCRの追加や2500barの高圧燃料噴射化、可変タービンジオメトリーの低圧側とエキマニ一体型高圧側とを相互制御するツインパワーツインターボの採用など、さらなる環境性能向上対策が施されており、その出力は150㎰/350Nmとトルク側を増強しながら、8速ATとの組み合わせで0→100㎞/h加速8.4秒、最高速は216㎞/hを発揮する。

118d
日本に導入予定のディーゼルモデルである118d。搭載される2ℓ直4ディーゼルターボ は、150㎰/350Nmのアウトプットを発生する。

 そして現状では最強のスポーツグレードとなるのがM135i xドライブだ。搭載される2ℓ4気筒直噴ターボのガソリンエンジンはメインベアリング径を拡大した強化型クランクシャフトやコンロッド、高圧縮ピストンなどハード側から剛性を強化、大容量ラジエーターや別置きのミッションクーラーを採用するなど熱対策も施され、4500〜6250rpmの間で306㎰のパワーを、そして1750rpmから450Nmのトルクを発揮。すなわちBMWの4気筒においては現状、最もパワフルなユニットということになる。

 xドライブは最大で50%の駆動力を後軸側に配分するオンデマンド型で、変速速度やダイレクト感を強めた8速スポーツATとの組み合わせにより、M135ixドライブは0→100㎞/h加速で4.8秒という俊足ぶりをみせる。さすがに先代の3ℓ直6直噴ターボを搭載したM140iにはわずかに譲るものの、動力性能的には十分にホットハッチの範疇といえるだろう。

 新型1シリーズの注目点は最新世代のADASやインフォテインメントシステムの搭載なども挙げられる。ステアリングはEPS化によりアクティブなレーンアシストも加わり、ロングツーリングでの疲れも軽減されるだろう。また、直近50mの走行軌跡を記憶して後退時にそれをトレースするリバースアシスタンスや、ACCの作動状況などを詳細に掲示するヘッドアップディスプレイの採用など、上位車種と遜色ない装備を搭載している。コネクティビティやボイスコントロールによるAIユーザーアシスタンスなどについても、現行の3/5/7シリーズと同等の世代が搭載されるわけだ。

1シリーズにもボイスコントロールに対応した最新のインフォテインメントシステムとADASがようやく採用された。FF化に伴い室内の広さが向上し、より快適な空間を享受できる。

 試乗の中心となったのはM135i xドライブ。従来型からは戸惑うことのないプレーンなインターフェースを確認し走り始めるとすぐに気づくのは、静粛性や乗り心地といった快適面の性能が一足飛びくらいの進化を遂げていることだ。特に静粛性については直近に登場した同級のライバルと比しても勝るほどに洗練されている。先代と車格は変わらずも居住性のFFの利で確実に広くなっているなど、上質感という点においては先代との比較は無理筋だ。

 ワインディングでの振る舞いはFF系という先入観が失せるほどにクイックだ。操作に応じて駆動状況を緻密にコントロールするという、マツダのGベクタリングコントロール的な発想のARBというデバイスは、ステアリング操作に対し応答遅れなくノーズを操舵方向に向けるために設えたもの。これにESPを活用したブレーキLSD効果も加わり、特に初期応答は相当キビキビしたものになっている。

 この辺り、FRからFFへの移行にまつわる動的質感の差異について相当慎重にネガ潰しをやってきたなという力みは感じなくもない。が、メカニカルなスタビリティが確保できている4駆だと考えれば、この味付けもひとつの個性なのだろう。或いは、FFであれ退屈なクルマは造らないというBMWのメッセージと捉えることもできそうだ。

306㎰/450Nmを発生する2ℓ直4ツインターボエンジンを搭載するM135i。日本上陸が楽しみなホットハッチの1台だ。装着タイヤはピレリPゼロとなる。

SPECIFICATIONS
BMW M135i xドライブ〈118d〉
■ボディサイズ:全長4319×全幅1799×全高1434㎜ 
ホイールベース:2670㎜ 
■車両重量:1600 〈1475〉㎏ 
■エンジン:直列4気筒DOHCツインターボ〈直列4気筒DOHCディーゼルターボ〉 
総排気量:1998〈1995〉㏄ 
最高出力:225kW(306㎰)/4500~6250rpm〈110kW(150㎰)/2500~4000rpm〉 
最大トルク:450Nm(45.9㎏m)/1750〜5000rpm〈350Nm(35.7㎏m)/1750~4000rpm〉 
■トランスミッション:8速AT 
■駆動方式:AWD〈FWD〉 
■サスペンション形式:Ⓕマクファーソンストラット Ⓡマルチリンク 
■ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク 
■タイヤサイズ:Ⓕ&Ⓡ225/40R18〈205/55R16〉 
■環境性能(EU複合モード) 
燃料消費率:7.1~6.8〈4.4~4.1〉ℓ/100㎞ 
CO2排出量:162~155〈116~108〉g/㎞

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