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発展し続けるSKYACTIV マツダCX-8のメカニズムを徹底解説!|SUVレビュー

  • 2019/11/18
  • ニューモデル速報
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SKYACTIV-D 2.2

従来と同様の名称ではあるが、CX-8のSKYACTIV-D 2.2エンジンは、「急速多段燃焼」や新形状のエッグシェイプピストン、超高応答インジェクター、冷却水制御バルブ、可変ジオメトリーターボなど新たな技術が投入され、エンジン性能がレベルアップされている。

排気量(㏄):2188
種類・気筒数:直列4気筒ディーゼル直噴ターボ
弁機構:DOHC
ボア×ストローク(㎜):86.0×94.2
圧縮比:14.4
最高出力(kW[㎰]/rpm):140[190]/4500
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):450[45.9]/2000
使用燃料:軽油
燃料タンク容量(ℓ[2WD/4WD]):72/74
JC08モード燃費(㎞/ℓ[2WD/4WD]):17.6/17.0
WLTCモード燃費(㎞/ℓ[2WD/4WD]):15.8/15.4

静粛性と燃焼効率を高める急速多段燃焼

最大6回の多段近接噴射によって、上死点付近で連続した燃焼を発生させて燃焼期間を短縮。また、緻密な噴射量コントロールで燃焼初期のノック音を抑制。また、燃料を高圧で微細噴霧化させることで予混合を促進させ、燃焼期間短縮とノック音低減のための弊害も抑制している。

段付きエッグシェイプピストン

中央部が盛り上がったエッグシェイプピストンのくぼみ形状を、噴射燃料がピストン壁面に付着しないよう最適化。また、スキッシュ面積の低減のためピストン上部の全周に段を設け、リップ部周辺の流動から壁面に伝わる熱エネルギーのロスを最小限にした。

暖機を早める冷却水制御バルブ

暖機初期に燃焼室まわりの冷却水の流量を少なくして暖機効率を高め、熱源となる燃焼室まわりを素早く温める。これにより、着火性の改善と燃料の気化促進、オイル粘度の最適化による機械抵抗の低減などで、実用燃費の向上に貢献する。

超高速応答マルチホールピエゾインジェクター

10個の噴射孔から燃料噴射を行なうマルチホールピエゾインジェクターを超高応答化させた。さらに圧力センサーを内蔵することで、従来よりも素早い噴射を可能とし、メイン噴射を多段化。さらにアフター噴射をメイン噴射に近接させ、燃焼期間を短縮した。

ナチュラル・サウンド・スムーザー/周波数コントロール

周波数帯3.5Hz付近のノック音の原因である、燃焼時のコンロッドの伸縮による振動を、ピストンピンに組み込まれたダンパーにより減衰させノック音を低減。また、燃料噴射タイミングを0.1ミリ秒単位で制御し、燃焼加振力と構造系共振をコントロールすることでもノック音を低減している。

可変ジオメトリーターボチャージャー

運転領域によって大小2個のタービンを使い分ける2ステージターボの大きい方のタービンに、より低速域から素早く過給圧を発揮できる可変ジオメトリーターボチャージャーを新採用。全域での過給効率を高めることで、最高出力と最大トルクをともに向上させた。

可変と2ステージのいいトコ取りターボ

SKYACTIV-D 1.5で採用した可変ジオメトリーと、大小ふたつのタービンでさらに過給領域を広げた従来のSKYACTIV-D 2.2の2ステージターボ、それぞれの良さを取り込んだ新機構は、大型ターボに可変機構を取り込むことで、トルクの谷間のない幅広い過給特性を実現した。

ダイレクト&スムーズなSKYACTIV-DRIVE

低燃費、MTのようなダイレクト感、スムーズで力強い発進・加速性能を実現する6速オートマチックトランスミッション。CX-5のディーゼル車と同様、低剛性のロックアップダンパーユニットを搭載。静粛性の向上とロックアップ領域を拡大することで、実用域での燃費性能に貢献している。

高性能軽量シャシー SKYACTIV-CHASSIS

意のままの走りとともに、優れた快適性と安心感を提供するSKYACTIVシャシーを採用。CX-8では3列SUVとして、ドライバーはもちろんのこと同乗者の快適性も追求。サスペンションシステムには、よりボディの大きなCX-9の基本構造をスプリングや減衰力特性をCX-8用にチューニングして使用している。

横力キャンセルコイルスプリング

フロントのスプリングは、自由長状態で湾曲した“荷重軸線コントロール型”を採用。ストラットに掛かる曲げモーメントをキャンセルしてフリクションを低減し、しなやかなサスストロークをもたらしている。

リバウンドスプリングを採用

この図のようにフロントのダンパー内には、コーナリング中に内側の内輪が浮き上がるロール挙動を抑えるリバウンドスプリングを内蔵している。ロール量が減少することで乗員の頭部の移動量も減少し、安定感も高まる。

エンジンでシャシー性能を高めるGVC

G-ベクタリングコントロール(GVC)は、ハンドル操作に対してエンジンの駆動トルクを変化させることで、横方向と前後方向の加速度(G)を総合的に制御。四輪の接地荷重を最適化し、車両の安定性を向上する。

路面入力をバウンス挙動に変化

路面からの入力(エネルギー)をバウンス方向の挙動に変換。上グラフの青い線のターゲットに対し、上下の動きであるバウンス方向は大きいが、不快要素であるピッチングと横揺れ方向の挙動は抑えられているのがわかる。

先進安全技術 i-ACTIVSENSE

CX-8のアクティブセーフティについては、最新の360°ビュー・モニターを含めた先進安全技術i-ACTIVSENSEのすべてが設定されている。危険認知、運転支援、衝突回避支援、被害軽減とすべての領域を高いレベルで実現している。

360°ビュー・モニターがドライバーから見えない領域の認知を支援

前後左右4つのカメラを活用して車両周囲の映像を表示する。障害物との距離を検知して警告音を発するパーキングセンサーと相まって、ドライバーから見えない領域の認知を支援。駐車時の出入庫や丁字路への進入、狭い道でのすれ違いなどで、死角や障害物との距離を目で確認できるため、危険回避に大きく貢献する。

アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)

12個のブロックに分割したLEDを個別に点消灯して照射範囲を自動でコントロールするグレアフリー(防眩)ハイビーム。より広い範囲を照射できるワイド配光ロービーム。光軸の上下を切り替えるハイウェイモードの3機能によって夜間走行時の視認性を高める。

ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)

時速15㎞以上での走行時などに、後方や側方からの死角エリアから接近する車両を24GHz準ミリ波レーダーセンサーで検知し、安全確認をサポート。同じセンサーを使って、後退時に接近する車両を警告する機能も搭載する。

モーターファン別冊・ニューモデル速報 ニューモデル速報 Vol.563 マツダCX-8のすべて

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