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最新プラットフォームがもたらすスマートな進化 ボルボXC60のメカニズムをピンポイント解説!|SUVレビュー

  • 2019/11/24
  • ニューモデル速報
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【SPA“Scalable Product Architecture”】前軸からペダルまでの構造と、前方吸気・後方排気のエンジンを少し後傾して搭載することを共有化。逆にホイールベースやオーバーハングには自由度を持たせ、サイズの異なる多車種展開をフレキシブルに実現する。 ※イラストはXC90

XC90およびS/ V90の90シリーズに続き、最新プラットフォームのSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)を採用した新型XC60。電動化や将来の自動運転まで見据えた最新技術を投入し、あらゆる面で大きな進化を遂げている。その詳細をレポートしていこう。

TEXT●安藤 眞 (ANDO Makoto)

※本稿は2017年10月発売の「ボルボXC60のすべて」に掲載された記事を転載したものです。車両の仕様が現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。

SPAとCMA“Compact Modular Architecture”

90シリーズや60シリーズよりもコンパクトな40シリーズ用には、CMAというプラットフォームを開発。先頃、欧州で正式発表された新型SUVの「XC40」から導入される。いずれもプラグイン・ハイブリッド化を念頭に入れて開発されており、モーターやバッテリーの搭載位置、ECUの高速ネットワークのレイアウトを最初から織り込んでいる。

トースランダ工場で生産

写真はスウェーデンにあるトースランダ工場から、記念すべき新型XC60の顧客向け完成車第一号がラインオフされる様子。ボルボは現在ベルギーのゲントや中国にも生産工場を構えるが、2018年に稼働予定のアメリカ工場も建設中である。

広々とした室内

SPAの導入により、ホイールベースは先代より90㎜拡大。その分、室内の前後スペースにもゆとりが生まれ、快適な空間を生み出している。

赤外線方式のタッチスクリーン

インパネ中央のタッチパネルは、一般的な静電容量方式ではなく、赤外線を使ったシステムを採用。フォトダイオードから出る赤外線が指先で遮断されることで位置を特定するので、パネルに指を押し付ける必要がない。手袋をしたままでも操作しやすいというのが、北欧生まれらしい発想だ。

T5 直列4気筒DOHCターボ

最高出力254㎰、最大トルク350Nmを発揮する2.0ℓ直4ガソリンターボエンジン。最大トルクをわずか1500rpmの低回転から4800rpmまで持続させるフラットなトルク特性と、ディーゼルエンジンのD4に勝るピークパワーが持ち味だ。

排気量:1968㏄
ボア×ストローク:82.0×93.2㎜
圧縮比:10.8:1
最高出力:187kW(254㎰)/5500rpm
最大トルク:350Nm(35.7㎏m)/1500-4800rpm

T6 直列4気筒DOHCターボ&スーパーチャージャー

T5がターボでのみ過給されるのに対して、スーパーチャージャーも追加されるT6。スーパーチャージャーが低回転域を、ターボチャージャーが高回転域を担うツインチャージ仕様とすることで、最高出力320㎰、最大トルク400Nmを発揮。最大トルクの発生回転数は2200~5400rpmと、こちらも豊かなトルクバンドを誇る。

排気量:1968㏄
ボア×ストローク:82.0×93.2㎜
圧縮比:10.3:1
最高出力:235kW(320㎰)/5700rpm
最大トルク:400Nm(40.8㎏m)/2200-5400rpm

D4 直列4気筒DOHCディーゼルターボ

ガソリンエンジンとのモジュラー設計が採用されているディーゼルエンジンは、グローバルで見るとD2からD5まで合計4種類をラインナップ。新型XC60の日本仕様に導入されるのはD4で、最高出力190㎰、最大トルク400Nmを誇る。ボア×ストロークはT5やT6と共通だが、圧縮比は15.8:1と低く、1750rpmという極低回転から2500rpmに至る領域で最大トルクを発揮する。

排気量:1968㏄
ボア×ストローク:82.0×93.2㎜
圧縮比:15.8:1
最高出力:140kW(190㎰)/4250rpm
最大トルク:400Nm(40.8㎏m)/1750-2500rpm

8速AT

トランスミッションは全車にアイシンAW製の8速ATを採用。前進ギヤにはすべてロックアップ機構が備わり、伝達効率の向上とダイレクトフィールの創出に貢献している。

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