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FFでも心配無用! 新型1シリーズはバリバリBMWだった【試乗インプレッション:118i】

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わざとらしいほどBMWそのもの!

 さて、いよいよ気になる走行フィールについてである。

 結論を先に言ってしまえば、「わざとらしいくらいBMWそのもの」だった。

 誰もが驚かされるのが、ステアリングを切った瞬間の操舵ゲインの立ち上がりの速さだろう。これは後に試乗したM135i xDriveではさらに顕著だったのだが、118iでもFF特有の「ひと呼吸」というか、ノーズの重量感をまったく感じさせない。

 さらに凄いのは、そこからアクセルを踏んでいっても、外に膨らんでいくそぶりを一切見せないことだ。

 1シリーズには、日本のBMWとして初採用となるARBが搭載されている。これは既存のスタビリティコントロールを経由することなく、エンジン・コントロールユニットで直接スリップ状況を感知し、従来よりも約3倍の速度でエンジン出力を制御することでアンダーステアを抑制するものだ。

 試しにタイトターンで無遠慮にアクセルを踏みつけてみたが、ダダダダッとフロントタイヤが暴れることなく、まるで後輪駆動車のようにスーッとノーズをインに向けていく。だからアクセルを踏むことを我慢する必要がない。これでリヤがグイグイとアウトに押し出されるように向きを変えてくれたら完全に後輪駆動車である。もちろんそんなことにはならないが……。

 何をもって楽しいと感じるかは人それぞれ、そして状況次第だが、少なくとも筆者はこの瞬間、素直に楽しいと感じた。そしてこのクルマで運転し続けたいと思った。

 BMWの開発陣は、相当な労力と時間をかけて、このハンドリングを実現したのではないだろうか。

 考えてみれば、FF化は商品力の向上に貢献する一方、それなりのリスクも伴う。「並みのFF」に成り下がってしまったら、これまでの顧客も失いかねない。わざわざBMWを選ぶ理由がなくなるからだ。

 新型1シリーズのBMWらしさにおいて、少なくともFF化はネガティブな要素ではなかった。

 正直に言えば、今なお「FRであること」そのものがスポーツモデルのアイコンであり、BMWのアイデンティティであると信じている部分もある。

 だが筆者のそんな“思い込み”は、1シリーズのBMWらしい走りを前にすれば、実にどうでもいいことのように思えてくるのである。

BMW 118i Play
全長×全幅×全高:4335×1800×1465mm ホイールベース:2670mm 車両重量:1390kg エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ 総排気量:1499cc 最高出力:103kW(140ps)/4600-6500rpm 最大トルク:220Nm/1480-4200rpm トランスミッション:7速DCT タイヤサイズ:205/55R16 WLTCモード燃費:13.7km/L 市街地モード燃費:10.7km/L 郊外モード燃費:14.2km/L 高速道路モード燃費:15.1km/L 車両価格:375万円 

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