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愛媛県に「速度まもる君」が鮮烈デビュー! その正体は、実は恐怖の移動オービスだった件! 最新移動オービス情報! 愛媛県警のレーザー式移動オービス運用開始報道と、「桜を見る会」報道の格差とは?

  • 2019/12/01
  • 「東新宿交通取締情報局」
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この11/27、愛媛県警が移動オービスによる速度取締りをスタートさせたことが、各メディアにより報道された。この夏、愛媛県警がレーザー式移動オービス、LSM-300を1台手に入れていたことはすでにお伝えしたが、ついに我々の目の前に姿を現したというわけだ。それにしても、その報道内容は、相変わらず見たまま聞いたまま。まるで判を押したような通り一遍の報道には、もう飽き飽きだ。我々が知りたいのは警察の自慢話などでは決してないのだ!

我々ドライバーは、警察のメリットなんかどうでもいい。取り締まり方法の正当性が知りたいのだ!

「速度まもる君」じゃなくて「制限速度まもる君」じゃないの? なんて野暮な突っ込みは置いといて、ちゃんとホームページで可搬式速度違反自動取締装置、移動オービスによるスピード取締りを開始することを告知し、さらに名前(愛称)までつけちゃった愛媛県警の英断には、とりあえず拍手! というのは、今までに移動オービスを導入した36都道府県警の内、ちゃんとホームページでそれをアピールしている都道府県警は、実は数えるほどしかないからだ。もちろん、そのほとんどがメディアに公開し新聞やWEBで報道されてはいるものの、それはあくまでも一時的なもの。中にはたいした告知もせずしれっと取り締まりを始めている警察もある。「交通事故死を無くす」という高尚な目標を達成するために導入したのだから、こそこそせずに、正々堂々とアピールし、ドライバーの自覚を促せばいいのにと思うのだが。

 さらに、各メディアの報道姿勢も問題だ。今回の件に関しても、

1. 小型で持ち運びが可能だからスペースがない場所でも取り締まりができる。
2. 後日の呼び出しによって検挙するので違反車を駐めるスペースも必要がない。
3. 一人でも取り締まりができるので、人員を削減できる。

 と、まさに見たまま聞いたままの警察の自慢話を伝える記事ばかり。実績のあるレーダーや光電管でさえ誤測定の疑いから抜け切れていないというのに、まだまだ未知数の存在といえるレーザーによる速度測定の精度に対する疑問や提言など、他に書くことはないのだろうか。最低でも「速度をまもる」って日本語ですか?と聞いてほしかった、というのは冗談だが、この報道ひとつとっても、まさにこの国のマスコミのレベルの低さを露呈していると言えるのでは?「桜を見る会」には、あれだけ突っ込みを入れているのだから、報道の使命である「社会正義を守る」を、国民にとってもっと身近な問題に対しても実践してほしいものだ。

 ちなみに、現時点で愛媛県の一般道に設置されている固定式オービスは、すべて、いずれは撤去される運命にあるHシステム(4カ所)。愛媛県警にとっては、まさに頼もしい味方が現れたといえる。もちろん、1台では縦横無尽の活躍は望めないが、実績が評価されれば、北海道や和歌山県のように追加導入されることは間違いない。とにかく、これでまた、警察庁の「全国配備」という目的の実現に向けて1歩先に進んだというわけだ。次は千葉県、ですかね?

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