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今も変わらぬ昔懐かしい鉄馬の乗り味。ドッシリと落ち着きがある。 空冷、縦置き、Vツイン。モトグッツィは往年のバイク好きをそそのかす存在だ。|モトグッツィ・V7III STONE Night Pack、

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⚫️ディテール解説

当然の流れとは言え、LEDランプとの組み合わせは、意外性をもってかえって新鮮に感じられる。ウインカーも同様にLEDタイプだ。
細いスポークデザインの黒いアルミキャストホイールにはφ320mmのシングルディスクローターをフローティングマウント。油圧キャリパーはブレンボ製異径対向4ピストンタイプだ。タイヤはピレリ製スポーツ・デーモンを履く。
今や貴重な存在と言える空冷OHVの90度Vツイン・エンジン。頭上にカムシャフトを持たないのでシリンダーヘッドのコンパクトさが際立っている。
後方に軽く跳ねあげられてフィニッシュするブラックマフラーは左右それぞれにある。駆動は右側シャフトドライブ方式だ。
リヤサスペンションは黒いスプリングを採用した2本ショックタイプ。93mmのホイールトラベルを稼ぎ出す。ブレーキディスクローターはφ260mm。2ピストンのピンスライド式油圧キャリパーを採用。
光り物(クロームメッキ)パーツを廃したマット(艶消し)仕上げのハンドルまわり。いたってシンプルでスッキリしたデザインだ。
オーソドックスなハンドル左側スイッチ。ホーンボタンはいつでも押しやすいベストポジションにある。
赤いエンジンキルスイッチと黒い始動用セルスタータースイッチ。間のモードスイッチはメータの液晶表示切り替え選択に使う。
シンプルなアナログ表示式スピードメーターは、少し左側にオフセットされている。
とてもオーソドックスなダブルシート。後席が高くなるのは若干の段差でしかない、ほぼフラットなデザイン。後席も含めて二人乗りがしやすそう。
シートは一体式で脱着できる。スチールパイプのシートレール間にバッテリーやリヤフェンダーが見えるのも、どこか懐かしい雰囲気がある。
見るからにレトロな雰囲気を醸し出すテールビュー。左右に真っ直ぐ伸びたウインカーと丸型テールライトとのコンビネーションもオーソドックスな手法に見えるが、光源にはLEDランプが採用されている。
クリアレンズのテール&ストップランプだが、点灯時は複数のLEDランプが赤く光る。

◼️主要諸元◼️

エンジン:4ストローク・空冷90°V型・2気筒・OHV・2バルブ
総排気量:744 cc
ボア×ストローク:80mm×74mm
最高出力:38kW(52HP)/6,200rpm
最大トルク:60 Nm/4,900rpm
燃料供給方式:マレリ製電子制御燃料噴射システム
始動方式:セルフ式
トランスミッション:6速リターン
クラッチ:乾式単板
電子制御システム:MGCTトラクションコントロール、ABS
フレーム:高張力鋼管モジュラーダブルクレードル
サスペンション(F):Φ40㎜ 油圧式テレスコピックフォーク
サスペンション(R):油圧式ツインショックアブソーバー スプリングプリロードアジャスタブル
ホイールトラベル(F/R):130mm/93mm
ブレーキ(F):320mmステンレスシングルディスク、ブレンボ製異径対向4ピストンキャリパー
ブレーキ(R):260mmステンレスディスク、フローティング2ピストンキャリパー
全長/全幅/全高:2,185㎜/800㎜/1,110㎜
シート高:770㎜
ホイールベース:1,463mm
ホイール(F/R):2.5x18アルミダイキャスト/3.5x17アルミダイキャスト
タイヤ(F/R):100/90-18"/130/80-17"
燃料タンク容量:21L
車両重量:209kg

製造国:イタリア

◼️ライダープロフィール

元モト・ライダー誌の創刊スタッフ編集部員を経てフリーランスに。約36年の時を経てモーターファン バイクスのライターへ。ツーリングも含め、常にオーナー気分でじっくりと乗り込んだ上での記事作成に努めている。

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