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ここまでわかったトヨタGRヤリス、電子制御カップリングは、ジェイテクトのITCCを使う。トルセンはTypeB

  • 2020/01/13
  • Motor Fan illustrated編集部 鈴木慎一
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トヨタにとって久々の4WDスポーツ、GRヤリス

東京オートサロンでワールドプレミアされたトヨタの新4WDスポーツ、GRヤリス。新しい4WDシステムや新開発プラットフォーム&エンジンなど見どころの多いニューモデルだが、現時点では詳細が不明なところが多い。取材を通じてわかったことをまとめてみた。次はシャシー&4WDシステム編だ。

GR-FOURのキモはJTEKT製ITCCの使い方にある

東京オートサロン2020のトヨタブースに展示されていたベアシャシーはRZ“High-performance・First Edition”(車両価格456万円)のものだ

 GRヤリスは、トヨタにとってセリカGT-FOUR以来のスポーツ4WDモデルだ。新開発の4WDシステムは「GR-FOUR」と名付けられた新しい4WDシステムである。

 センターデフ式ではなく、カップリング式の4WDであるGR-FOURだが、単なるカップリング式ではないのがGRヤリスの特徴だ。(トヨタのカタログページには「電子制御多板クラッチ(ビスカス・カップリング)センターデフ」と表記があるが、これは誤りだろう。ビスカスカップリングは、高粘度シリコーンオイルのせん断(剪断)抵抗を利用した流体クラッチの一種だから、明らかに今回のGRヤリスのカップリングとは違う)

 東京オートサロンに展示してあったベアシャシーは、特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”(車両価格456万円)のものだ。

リヤアクスル周辺
もう少し寄ってみる。左側のカットされている部分が電子制御カップリングだ。ジェイテクトのITCCを使う

 カットされた電子制御多板クラッチカップリングが見える。これは、ジェイテクトの「ITCC」というカップリングユニットだ。ITCCは、Intelligent Torque Controlled Couplingの頭文字からきた名称だ。FFベース電子制御4WDカップリングで世界シェアナンバー1のユニットである。

 GRヤリスもこのITCCを採用したわけだが、もちろんGRヤリス専用のITCCを使う。
 そもそも、ITCCは前後輪の駆動力を前輪100:後輪0〜前輪50:後輪50まで連続的に可変させることができるカップリングユニットだ。今回のGRヤリスは
Normal:前60:後40
Sport:前30:後70
Track:前50:後50
 の3つのモードで前後駆動力配分を変えられる。

 前30:後70? という疑問については、こちらの記事をぜひ参照していただきたい。GR-FOURの技術的ポイントを解説している。

これがITCC。GRヤリスでは内部構造も含めて専用設計となっている

誰でも簡単にドリフト!? 異例の前後駆動力配分を持つトヨタGRヤリスのAWDシステムGR-FOURとは?

オンデマンド式なのにフロント30:リヤ70の駆動配分? 機械の構造からはどうなっているのかが理解できない数字である。果た...

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 欧州仕様のリリースを読むと、「理論的には前100:後0から前0:後100まで変化させられる」と書いてある。
 この点をトヨタのエンジニアに訊くと
「100:0から0:100の駆動力配分はメカニズム的には可能な構造になっている。ただしリヤ100%配分で走りに効果あるシチュエーションがほとんどないのと、熱的に短時間しか使えない(から30:70までしか使わない)」と説明された。
 このあたりの秘密については、さきほどの記事を参照していただきたい。

 ちなみに、日産ジュークのALL MODE 4×4(トルクベクトル付き」ではリヤアクスルに2つのITCCを使って左右のトルクベクトル制御を行なっている。

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