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【'88 YAMAHA JOG SPORTS(3CP)】利便性よりパフォーマンスを選んだ昭和後期の名スクーター。【月刊モトチャンプ 2019年12月号】

  • 2020/03/08
  • モト・チャンプ編集部
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カラバリは全3色で、同装備の80cc版もデビュー!ツートーンシートはスポーツ/80のみの設定だ。シリンダーを直立させたエンジンレイアウトから“縦型ジョグ”とも呼ばれる2代目シリーズはコアなファンも多く、今でも社外製パーツが潤沢に揃う。

二代目JOGをベースにアップデートしたスポーツグレードにフィーチャー!スクーターに求められる要素が様変わりした激動の80年代後半に登場したこのモデルの行く末は?

PHOTO&REPORT●モルツ 
取材協力●TDF ☎︎045-786-0404(留守電対応)

前傾しないとウイリーしちゃう!

「高回転でミートするクラッチによって加速にメリハリが出るから、欲しい時に俊敏に反応してくれる。6.3psのパワーは伊達じゃなく60kgという軽さと燃料タンクがシート下というレイアウトでウイリーし放題!ブレーキも効くから安心してつい飛ばしたくなっちゃうぜ(モルツ)」

【DATA】
■ 全長×全幅×前高:1620×625×990mm
■ ホイールベース:1125mm
■ シート高:705mm
■ 乾燥重量:60kg
■ エンジン種類:空冷2スト単気筒
■ 総排気量:49cc
■ 最高出力:6.3ps / 7000rpm
■ 最大トルク:0.65kgm / 6500rpm
■ タイヤサイズ(前後):3.00-10
■ 当時価格:12万9000円

軽さとスタイリッシュさを両立した2ndモデル

 1983年に登場した初代JOG(27V・通称ペリカンジョグ)は、軽量なボディとパワフルなエンジンを武器にスポーツ志向のユーザーのハートを射抜いた。そして4年後の87年にフルモデルチェンジ(型式は2JAに)。その派生マシンとして、88年2月に登場したのが「JOGスポーツ」だ。

 エンジンは、最高出力が0.3psアップして当時のヤマハ原付スクーター最高峰であるチャンプRSと同等の6.3psを発揮。このパワーを受け止めるブレーキはレーシーな孔空きディスクローター&ゴールドキャリパーがなんとも神々しい! さらに前後タイヤは2.75幅から3.00幅にアップ。フロントフォークはグリス封入式の正立タイプに変更され、初期型と比べると比較にならないほど剛性を高め、制動力を強化した足周りとなった。

シート下には燃料タンク、バッテリー、オイルタンクが収まる。タンク容量は3.3ℓ。
インナーチューブにスプリングを内蔵したセリアーニ式フォークにφ155mmディスクと1ポットブレーキキャリパーを採用。

ヘルメット収納の有無で方向性が分かれた !?

 こうしてスポーツ性を前面に押し出したモデルが追加されたJOGシリーズは盤石の態勢を築いた……と言いたいところだが、セールス面ではやや苦戦することに。それは「シート下収納スペース」問題に由来する。今でこそ当たり前になったこのシート下収納だが当時はまだ少なく、85年のヤマハ・ボクスンがスクーターでは初めて大型のヘルメットを収納できることで話題を集めた。これ以降の動向を見ていくと、87年1月末にホンダから発売された4代目タクト(AF16)はメットイン機能を有してヒットを飛ばし、11月にはスズキからもシート下収納のあるアドレス50が登場。さらに88年1月には後年のJOGのライバルとなるDioがリリースされ爆発的なヒットを飛ばした。

 つまりレーサーレプリカがポテンシャルを競い合った80年代後半、スクーター市場では「シート下収納」という、ユーティリティ面でのバトルが勃発していたのだ。シート下収納を持つものと持たざるもので大きくユーザーを分けることになり、ボクスンで先陣を切ったにもかかわらず、ヤマハは他社に遅れを取ってしまったのである。シート下収納を持たないJOGは悲しいかな「メットアウト・ジョグ」と揶揄されることもあったほどだ。

 とはいえ二代目も人気があったのは間違いなく、そのスポーツ性を引き継ぎかつ実用面を強化した三代目(3KJ/3RY)が89年に登場。当然ながらシート下には収納スペースを確保し、シート高が犠牲にならないようエンジンはシリンダーが横置きになった新設計。吸気方式は、レーサーで主流のクランクケースリードバルブが採用された。それからも実用性とスポーツ性を研ぎ続けることでJOGはフラッグシップモデルとして成長を遂げていく。

 ユーザーの要望に沿って多種多様なスクーターが氾濫した時代に「SPORTS」の名を冠し走りへ貪欲な姿勢を見せたこのモデルも、やはりヤマハらしい一台といえるだろう。

メーターパネルにも「SPORTSEDITION」のロゴが! マスターシリンダーが追加されるため、アッパーカウルも専用品。
撮影車は今では貴重な純正アクセサリーのインナーバスケットを装備。利便性を高めている。

モトチャンプ 2019年12月号

おかげさまで創刊500号

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