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トヨタ新型ハリアー新旧比較:ボディサイズは? エンジンは? 7年分の進化を比べてみた

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トヨタ・ハリアーが7年ぶりにモデルチェンジし、6月頃に発売されることがトヨタから正式にアナウンスされた。クロスオーバーSUVの元祖と言える存在が、4代目でどんな進化を遂げているのか。燃費性能や価格など明らかになっていないスペックもあるが、現時点で判明している情報を基に、3代目と比較してみよう。

2020年6月頃発売予定の4代目ハリアー

 1997年にデビューした初代ハリアーは、海外市場ではレクサスRXとして販売されていた。その双子関係は2003年に登場した2代目でも継承。しかし、レクサスRXが2009年にフルモデルチェンジを果たして3代目に移行した後も、日本では2代目ハリアーが継続販売され、それ以来、レクサスRXとハリアーは独立したモデルという位置づけとなった。

1997年登場の初代ハリアー。3.0ℓV6エンジン(1MZ-FE)と2.2ℓ直4エンジン(5S-FE)を搭載していた
2003年登場の2代目ハリアー。当初は3.0ℓV6エンジン(1MZ-FE)と2.4ℓ直4エンジン(2AZ-FE)を搭載していたが、途中からV6は3.5ℓの2GR-FEに変更。2005年には3.3ℓV6ハイブリッドもラインアップに加わった

 そして2代目ハリアーは約10年という長寿を全うした後、2013年に3代目へとバトンタッチ。幅広いマーケットに投入されるレクサスRXとは異なり、3代目ハリアーは日本専用車に生まれ変わった。そのおかげでボディやエンジンをダウンサイズすることが可能となり、より日本市場にマッチしたSUVへと変貌を遂げた結果、6年間、好調なセールスをキープし続けることに成功した。

2013年登場の3代目ハリアー。V6エンジンは姿を消し、2.5ℓ直4(2AR-FXE)ハイブリッドと2.0ℓ直4(3ZR-FAE)を搭載。マイチェンジ時に2.0L直4ターボ(8AR-FTS)が追加された

 そして、4代目となる新型ハリアーは6月頃の発売がアナウンスされている。新型コロナウイルスの影響のため、発表会などが開催されることなく、ニュースリリースが配布されるのみとなってしまったが、本来ならば4月開催のニューヨーク・オートショーで華々しくデビューするはずだった…という巷の噂がある。それが本当だとすれば、4代目は日本だけでなく、北米でも販売されることになるのだろう。

全長と全幅を拡大しつつ、全高はダウン

 そんな想像を膨らませながら、3代目との比較を行なってみよう。まずはボディサイズから。

 4代目は3代目よりも20mmずつ全長と全幅を拡大する一方で、全高は30mmダウンとなっている。前述した通り、3代目は歴代ハリアーで初めてダウンサイジングを敢行したモデルだったのだが、全高以外ちょっとずつ大きくなった4代目のボディサイズは2代目に近づいた(2代目は全長×全幅×全高:4735mm×1845mm×1680mm、ホイールベース:2715mm)。

4代目ハリアー Z“レザーパッケージ”(ハイブリッド/4WD) 価格未定 全長×全幅×全高:4740mm×1855mm×1660mm ホイールベース:2690mm
3代目ハリアー エレガンス(ハイブリッド/4WD) 384万4500円〜 全長×全幅×全高:4720mm×1835mm×1690mm ホイールベース:2660mm

 サイドビューで目につくのは、フロント・オーバーハングの違いだ。3代目はフロントオーバーハングを長く、リヤは逆に切り詰めた「インバランス」なプロポーションを標榜していた。一方で4代目はフロントオーバーハングが明らかに短縮されており、よりオーソドックスなプロポーションをまとっているのが分かる。2代目から続く、強く前傾したDピラーの特徴的な造形は4代目でも健在だ。

 ハリアーのデザインといえば、グリルも要チェックである。実は初代から縦パターンを採用しているのだ。3代目ではアクリルカバーで覆われていたが、その奥には縦パターンがしっかりと存在していた。4代目も同様で、グリルに縦溝を設けることでハリアーの伝統を継承しているのがわかる。

ハリアーのフロントグリルには、車名のもとになった「チュウヒ」(タカの一種)の姿をあしらったエンブレムが配されていたが、4代目では一般的なトヨタのエンブレムに改められた

 4代目のフロントマスクで特徴的なのは、ヘッドライト内に配されたL字型のデイタイムランニングランプだ。3代目もヘッドライトには凝っており、3本のライン状に発光するクリアランスランプが備わっていた。

4代目ハリアーのデイタイムランニングランプ
3代目ハリアーのクリアランスランプ

新MCプラットフォームからGA-Kプラットフォームへ

 4代目ハリアーのプラットフォームは、GA-Kを採用する。TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)において、ミドルサイズのFFパワートレーンに対応するプラットフォームで、他にRAV4やカムリ、レクサスESが採用している。4代目ハリアーの2690mmというホイールベースはRAV4と同一なので、両車の基本的なメカニズムは共通していると見ていいだろう(3代目ハリアーの「新MCプラットフォーム」も先代RAV4と共通だった)。

4代目ハリアーはRAV4と同様にGA-Kプラットフォームを採用する

2.5ℓ直4HVと2.5ℓ直4はともにダイナミックフォースエンジンを搭載

 4代目ハリアーに用意されるパワートレーンは2種類で、2.5ℓ直4+ハイブリッド(THSII)と2.0ℓ直4+CVT。3代目とは似て非なるもので、ハイブリッドの2.5ℓエンジンは2AR-FXEからA25A-FXSへ、2.0ℓエンジンは3ZR-FAEからM20A-FKSへと、どちらも最新のダイナミックフォースエンジンへ進化している。なお、M20A-FKSに組み合わされるのはワイドなレシオカバレッジが自慢のダイレクトシフトCVTだ。

 ちなみに3代目で選ぶことができた2.0ℓ直4ターボ(8AR-FTS)+6ATは、4代目ではラインアップから外れてしまった。その一方で、4代目ではハイブリッド仕様にもFFが追加されたのが新しい。

2.5ℓ直4+ハイブリッドと2.0ℓ直4をラインアップ。どちらでもFF、4WDを選択可能

トヨタ新型ハリアーのエンジン2種をご紹介 A25A-FXSとM20A-FKS、ともに超高効率の新世代エンジン

トヨタ新型ハリアーが発表された。搭載されるエンジンは(ひとまず)2種。ガソリン仕様のハイブリッドおよびエンジン車である...

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■4代目ハリアーのパワートレーン
2.5ℓ直4+THSII(ハイブリッド)
・エンジン型式:A25A-FXS
・排気量:2487cc
・最高出力:178ps(131kW)/5700rpm
・最大トルク:221Nm(22.5kgm)/3600-5200rpm

2.0ℓ直4+ダイレクトシフトCVT
・エンジン型式:M20A-FKS
・排気量:1986cc
・最高出力:171ps(126kW)/6600rpm
・最大トルク:207Nm(21.1kgm)/4800rpm

■3代目ハリアーのパワートレーン
2.5ℓ直4+THSII(ハイブリッド)
・エンジン型式:2AR-FXE
・排気量:2493cc
・最高出力:152ps(112kW)/5700rpm
・最大トルク:206Nm(21.0kgm)/4400-4800rpm

2.0ℓ直4+スーパーCVT-i
・エンジン型式:3ZR-FAE
・排気量:1986cc
・最高出力:151ps(111kW)/6100rpm
・最大トルク:193Nm(19.7kgm)/3800rpm

プリクラは夜間の歩行者や昼間の自転車に対応したが...

 安全装備に目を向けてみると、4代目ではプリクラッシュセーフティの検知対象が拡大され、夜間の歩行者や自転車(昼間)が加わった点がトピックだ。ただ、ヤリスで実現していた交差点での対向直進車や左右折時の横断歩行者検知機能が、4代目ハリアーの広報資料には謳われていない点が気になる。RAV4も4代目ハリアーと同様の安全装備ではあるのだが、2020年に登場する最新の上級SUVが安全装備でヤリスに劣るようでは残念だ。

トヨタセーフティセンスを装備するほか、12.3インチディスプレイ、調光ガラスを用いたサンルーフ、走行中の前後方向映像を録画可能なデジタルインナーミラーなども新採用する

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