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SOXの格安系人気車6台。どういうライダーに向いてる?シチュエーション別キャラ付け

  • 2020/05/15
  • 佐藤 快
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日本ではあまり見ない小排気量車が揃うSOXの海外輸入シリーズ。
今回はそれぞれどういうライダーにピッタリなのか、キャラ付け診断!
CBF190TR、CBF190R、CB190SS、XSR155、CBR150R、GIXXER250SFの計6台をレベル、用途別に分けて筆者なりの分析、解説です。

PHOTO●渡辺昌彦(WATANABE Masahiko)
問い合わせ●バイク館SOX(https://bs-sox.com)

ホンダ・CBF190TR

コレは初心者でも安心しておすすめできる1台です

ホンダ・CBF190TR.......349,000円(税込)

今回の6台の中で一番バランス型だと思ったのがこのバイク。
初心者ライダーはまだバイクの経験値が少ないため、どういう操作をしたらバイクがどれくらい曲がるのか、などの操作系はもちろん、今後どういうバイクライフにして行きたいかなども乗りながら理解して決めていくと思います。

CBF190TRはそんなこれからバイクを楽しもうとしている方でも親しみやすいバイクです。
足付きがよく、幅広のアップハンドルなのでポジションがかなり楽。
高速巡航などは風の影響を受けやすいためデメリットにもなりますが、街から高速まで総合的に見て長時間走っても疲れにくいと言えるでしょう。

実際走ってみても感覚としては教習所でも乗るCB400を少し小柄にして軽量化、エンジンを単気筒にして生まれたのがこのバイク?と思うほど近いものを感じる一面も。

190でもしっかりCBらしい頼れるキャラクターです。

スズキ・GIXXER 250 SF(海外仕様)

安い!でも性能に妥協なしで初心者、リターンライダーに最適

スズキ・GIXXER 250 SF.......369,000円(税込)

今回唯一の250クラスとなるジクサー(海外仕様)ですが、敢えて初心者向けにカテゴライズした理由は2つ。

1つはエンジンのトルクと扱いやすさです。
ジクサーのエンジンは空冷でも水冷でもなく油冷。スズキには過去GSXシリーズで油冷エンジンがありましたが惜しくも生産終了となり、今回のジクサーで復活となりました。

正直乗っただけでは水冷と大きくは変わらないフィーリングですが、低回転からパンチのあるトルク感は初心者は絶対重宝するはず。
250なので高回転まで回さずとも高速巡航は余裕、どの回転域からでも粘り強く吹け上がるのでストレスフリー。高回転で回し続けても気になるほどの振動はありません。

2つ目は250クラスならではの車体の安定感。
250以下のバイクは車体がスリムで軽いバイクが多いですが、250クラスとなると高速安定性や巡航も考えられているため、長時間乗ったときの違いは歴然。ベテランなら乗った瞬間わかると思いますが、適度に重量ある車体としなやかに動く足まわりは初心者こそおすすめしたいフィーリングでした。

ホンダ・CBR150R

ちょっと本格的に走りたい! ならばコレ

ホンダ・CBR150R.......429,000円(税込)

個人的にも今回一番楽しく乗れたのはこのバイク。
150ccと小さな排気量ながらそれを活かす意味でも補う意味でもよく動く足まわりが合わさって、スポーツバイクらしいライディングを楽しめます。

しかしこのバイク、セパハンに慣れていないと少し難しいかもしれません。ハンドルを切って曲がるのではなく、下半身の荷重移動で曲げると自然にハンドルが切れて曲がるので下半身でバイクをコントロールできないと他より気持ちよく曲がれません。

ただこれを乗りこなして走るとちょっとした交差点でも安全な域でスポーツできるのである意味ライダーを掻き立ててくるバイクとも言えるでしょう。

250RRと似たスタイルですが、値段は半分とコスパ最強のスポーツバイクでした。

ホンダ・CB190SS

ツーリングにぴったりの楽ちんな足まわり&エンジン特性

ホンダ・CB190SS.......399,000円(税込)

ネオレトロスタイルのCBですが、他の190ccCBシリーズとは少しだけ違います。
CB190SSのみ五羊ホンダ(ウーヤンホンダ)製なので、エンジンは同じですが190SSが一番パワーがあるフィーリングでした。

とはいえ排気量は変わらず190ccなので限界値は変わりませんが、大きな幹線道路でも高速道路でもリードできるパワーがあるのでツーリング中の様々なシュチュエーションで重宝するはず。

しなやかに動く足まわりも楽しめるポイントの一つです。
先程のCBR150Rはベテラン向けですが、190SSのハンドリングはどちらかというとハンドル操作でもある程度曲がれるし、荷重移動でも曲がれるため、2つを合わせてコーナーに飛び込むと曲がろう、と思ったときには既に曲がり始めてるほど感覚的な操作ができます。

総合的に見てこういうバイクであれば、走ったことのない街や峠、遠方まで高速を使ったツーリングなど、どこに走りに行っても楽しめるはず!
190という排気量だけで判断するのはもったいないバイクでした。

ホンダ・CBF190R.

市街地メインでも操る楽しさを堪能できる!

ホンダ・CBF190R.......359,000円(税込)

激しいストリートファイタースタイルのCBF。
今回の中で一番足付きが良く、街を走りやすかったのがこのバイクでした。

まずハンドルがアップポジションのセパハンになっており、ステップはデザインこそ他の190と大きく変わりませんが低い位置に付いているので、跨ったときのポジションが一番自然体なんです。
一般道では凄く楽なんですが、かなり起きているので高速などは自ら伏せないと少しキツイかもしれません。

街の交差点や峠などの細々とした道では抜群の旋回性!
軽い車体も合わさってとっさの動きに合わせて対応してくれるので、のんびりはもちろん、勢いよく曲がろうとしてもほぼ同じ感覚で曲がれるのが凄いところ。

もちろん足のセッティングなども関連していると思いますが、ポジションだけでここまで乗りやすさって変わるんだ、と驚いたバイクでした。

長距離よりも短・中距離をメインに楽みたい!

ヤマハ・XSR155

ヤマハ・XSR155.......399,000円(税込)

ある意味キャラが立っていたのがこのバイク。
今回他のどれとも似つかない独特なポジションなんです。

シート高がかなり高く、ハンドルはアップですが前傾に突き出しています。
感覚だけで言えばフロントフォークより前にハンドルがあるんじゃないかと思うほど独特。
決して乗りにくくはありませんが、普通より腕が伸びてしまうので最初慣れが必要でした。

最近のバイクにはたまにあるこのポジションはある程度前傾になってフロント荷重で操作すると気持ちよくバイクを操れます。コーナーではポジションが高いこともあってか、勢いよく飛び込んでパタンとバイクを倒すとまるでレールに乗っているような感覚で旋回が始まります。

ツーリングでの長距離などは高回転の振動なども考えるとあまり向いていないと思いますが、そのぶん街での乗りやすさ、楽しさに振ってある感じ。この乗り味が好みのライダーは一定数いると思います。

佐藤 快

バイク好きな26歳二輪ライター。
若者向けバイクwebマガジンMotoBe編集長でもあり、小排気量新車は一通り試乗、レストアやカスタムも得意とする若者ライダー。

愛車はSR400カスタム、RA125、NSR250(MC21レストア中)など、2スト&旧車好きでもある。

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