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VW T-クロス(T-Cross):小さいけれど「いいクルマ感」は非常に高い。トヨタ・ヤリスクロスの好敵手。燃費も走りも良い!

  • 2020/06/01
  • MotorFan編集部
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VW T-Cross 1st Plus 車両価格○339万9000円

VWのもっとも小さくもっとも新しいSUVが、ニューモデルのT-Cross(ティークロス)だ。ポロ派生のSUVのT-Cross。なりは小さいが存在感は小さくない。モータリングライターの世良耕太が試乗した。
TEXT&PHOTO◎世良耕太(SERA Kota)

「まさかティグアンじゃないよね」

「まさかティグアンじゃないよね」と一瞬戸惑うくらい、初対面のフォルクスワーゲン(VW)T-Cross(ティークロス)は立派に見えた。フロントマスクにボリューム(とくにバンパーまわり)があるし、SUVなので当然だが背が高く、プレスラインの入れ方による効果なのか、サイドビューはキリッとして存在感がある。

 後ろに回り込んでT-CROSSのロゴを確認しつつ、横にゴルフを並べてみてやっと、「やっぱり小さいんだ」と納得した。寸法は以下のとおりである。

T-Cross TSI 1st Plus(339.9万円) 全長×全幅×全高4115×1760×1580mm ホイールベース2550mm 車重1270kg
T-Cross TSI 1st Plus(339.9万円)
全長×全幅×全高4115×1760×1580mm ホイールベース2550mm 車重1270kg

Polo TSI Highline(278.8万円) 全長×全幅×全高4060×1750×1450mm ホイールベース2550mm 車重1180kg
Polo TSI Highline(278.8万円)
全長×全幅×全高4060×1750×1450mm ホイールベース2550mm 車重1180kg

Golf TSI Highline Meister(374万円) 全長×全幅×全高4265×1800×1480mm ホイールベース2635mm 車重1320kg
Golf TSI Highline Meister(374万円)
全長×全幅×全高4265×1800×1480mm ホイールベース2635mm 車重1320kg

Tiguan TSI Highline(471.9万円) 全長×全幅×全高4500×1840×1675mm ホイールベース2675mm 車重1540kg
Tiguan TSI Highline(471.9万円)
全長×全幅×全高4500×1840×1675mm ホイールベース2675mm 車重1540kg

 寸法を並べてみると、T-Crossはポロの派生であることが想像できる(実際そうだ)。ホイールベースは同一で、ゴルフより85mm短い。後輪を輪留めにあてた状態で見比べてみると、T-Crossはゴルフより短いのがはっきりわかる。とくに、リヤオーバーハングの短さが際立つ。しかし、存在感は負けていない。
(ちなみにトヨタ・ヤリスクロスのボディサイズは全長×全幅×全高mm:4180mm×1765mm×1560mm ホイールベース:2560mmで、T-Crossとほぼ同じだ)

全長×全幅×全高:4115mm×1760mm×1580mm ホイールベース:2550mm
トレッド:F1525mm/R1510mm
最小回転半径:5.1m

 前後のドアやバックドア(手動開閉式だ)を閉める際の音はまるっきりゴルフと同等で、ということは世界トップクラスで、惚れ惚れするほどに重厚な音がする。ゴルフからポロへの乗り換えだとひとランクダウンするような感覚を覚えそうだが、T-Crossを選択する場合は逆に、ひとクラス上のクルマに乗り換える感覚を味わうことができそうだ。外観から受ける印象やドアを開け閉めした際の音だけでなく、車内に乗り込んだ際も同様である。

 ダッシュボードやドアトリム、ドアグリップは、そこだけ注視するとコストを意識した材料を使っているのが明白に伝わってくるが、随所に配したクロームメッキのパーツや差し色に意識が向かうため、普段どおり過ごす限り、チープな印象は一切受けない。過度にきらびやかだと落ち着きがなくなるし、ダークなトーンばかりでも味気ないが、T-Crossは乗り込む人に適度な高揚感を味わわせる絶妙なムードを漂わせている(内装色のカラーを選択できる1st Plusはなおさらだ)。

8インチタッチスクリーンが映し出す画像は高精細で見やすい。
トランスミッションは7速DCT 第1速:3.764 第2速:2.272 第3速:1.531 第4速:1.133 第5速:1.176 第6速:0.955 第7速:0.795 後退:4.169 最終減速比:4.777/3.583/4.526

 運転席に収まった状態で目に入る表示系もひと世代前、あるいは現行モデルでも最新ではないVW車に乗っている人なら、フレッシュなビジュアルに「いいね!」となるはずだ。運転席前のメーターとセンターのインフォテインメントシステムは基本的にポロと共通で、8インチタッチスクリーンが映し出す画像は高精細で見やすい。ゴルフやティグアン、パサートなどが搭載する最新インフォテインメントシステムは、大画面(9.2インチ)なのはありがたいが、ナビの拡大/縮小ダイヤルがなくなり、「MEDIA」や「CAR(車両機能/情報)」のボタンが消えて、使い勝手が悪くなった。個人的にはポロ/T-Crossが搭載するシステムのほうが使い勝手に優れると感じている。8インチあれば画面サイズも充分だ。

 見た目どおりでシートは張りが強い印象だが、尻や腰を面でしっかりサポートしてくれるので、長時間座り続けても疲れ知らずだ。シートバックの角度調整はVWの伝統でダイヤル式である。乗り味も張りが強めだが、ヒョコヒョコと細かな上下動が続いて落ち着かない感じはないし、ロール方向に強い入力があったときに頭が急に振られる、いわゆるヘッドトスに悩まされることもない。ロールやピッチの動きをうまくいなしつつ、「しっかりしたクルマ感」を上手に演出している。

リヤサスペンションはTBA。ダンパーはZF(ザックス)製
フロントはマクファーソンストラット

 試乗車は受け取った際の走行距離が3300km弱だった。ゴルフを2世代乗り継いだ経験から推察するに、もう少し走り込むと硬さがとれて、いい感じのしなやかさになる。「そういえば、いまのゴルフも新車のときはこんな感じだったかな」と思いながらドライブした。トレーリングアーム式のリヤサスペンション(フロントはストラット式)を覗き込んだところ、ダンパーにはザックスブランドを傘下に収めるZFのロゴがあった。

身長183cmの筆者がドライバーズシートにポジションをとっても後席の余裕は充分だ。
 リヤシートは充分に広い。背の高さを生かしてアップライトに座らせるからだろう。現行ゴルフの後席より膝前のスペースに余裕がある。ヘッドクリアランスも申し分ない(ついでに触れておくと、ゴルフに比べれば狭いけれども、荷室容量も充分)。前席でも感じたことだが、T-Crossの車内はものすごく静かだ。静粛性に定評のあるゴルフ7から乗り換えた直後に「なんて静かなクルマなんだ」と感心したほどである。内装のデザインや仕立て、表示系に加え、静粛性の高さも、T-Crossの「いいクルマ感」を引き上げる大きな要素になっている。

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