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火曜デザイン特集 最新レクサスLSのインテリアに魅了 インテリアから選びたい! レクサスLSに息づく伝統工芸

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室内に見る幻影の美しさ

 LSでは、ドア内張りやコンソール、シートバックとステアリングの加飾をオーナメントパネルと呼ぶが、この部分でのアーティスティックな表現を行なっている。実はLSのインパネには驚くことに、木目パネルなどを設定していない。
 オーナメントパネルに様々な素材を用いて個性を表現しているが、インパネはよりシンプルに設定しているのだ。特にインパネは、フロントウインドウへの映り込みもあり、ある種、機能部品として徹しているということでもあると思う。
 とはいえ、多くのバリエーションがシートとのコンビカラーとなり、「攻めた」カラー設定であることには変わりはない。
 また注目となるのはドアなどに用いられるオーナメントパネルなのだが、これまでも豊富な設定となっていた。アートウッド(オーガニック、ヘリンボーン)、切子調(カットガラス)、レーザーカットスペシャル、レーザーカット本杢、縞杢、ウォールナット(ダークブラウン、オープンフィニッシュ)、本アルミ(名栗仕上げ)、サベリといった具合。

アートウッド オーガンニック(発表時)
アートウッド ヘリンボーン(発表時)
レーザーカットスペシャル(発表時)
本アルミ 名栗仕上げ(発表時)
切子調カットガラス(発表時)は、ファブリックのハンドプリーツとのコンビで設定。

 切子調カットガラスは、富山の伝統工芸を製品化したもので、AGC旭硝子が真空プレス整形加工を行なっている。また、アートウッドはこれまでにも用いられてきた縞杢(しまもく)の技術をさらに進化させたもの。縞杢はスライスした原木を凹凸のある型の上に積層し、さらにスライスして独特の模様を出したもの。オーガニックはその手法で揺れ動く炎のようなイメージを生み出すために試行錯誤を行なった。ヘリンボーンでは、寄木細工のように積層してスライスしたもの。

「月の道」に通じる新たに登場する西陣&箔

西陣&箔によるオーナメント。仄暗い光の中で見せる幽玄さが魅力。
 そして今回は、西陣と箔のオーナメントが新規採用されている。西陣織の銀糸やプラチナ箔の輝きによって、月明かりに照らされた波のゆらぎを表現しているという。西陣織とは京都の北西部で製造される絹織物で、その発祥は平安時代といわれる。先染めされた糸を織るもので、色彩の豊かさと繊細さが特徴となる。今回採用された絵柄は、幽玄さの中にも銀糸による力強さの感じられるものだ。また、ドアの下部から照らすアンビエントイルミネーションによって、その印象はさらに妖しさを滲ませる。
 現在の発表では、西陣&箔の採用が伝えられたのみで、新しい内装ラインナップは伝えられていないが、こうしてLSは日本の伝統工芸とも向き合い、日本らしさを表現する。
 それぞれが多くの手間のかかる工芸技術を要するが、その単品としての存在はどちらかといえば朴訥。レクサスデザインの指揮によって煌びやかには演出されるが、その本質にあるのは日本の温もりだ。
  もはやエクステリアカラーよりも、インテリアから先に選んだって、いいんじゃないかな。

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