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コンセプトカーみたいな市販車登場! 日産アリア:火曜カーデザイン特集  日産アリアで「やっと見た」これが21世紀のデザイン「コンセプトカーみたいな市販車登場!」

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まるでコンセプトトカーのようなスタイルの日産アリア。これが市販される時代となった。

あっと驚く形で登場した日産アリア。これまで次世代、21世紀というのばぼんやりとした形で流れてきたが、ようやく21世紀が訪れた! そう感じるほど、シンプルで美しい車が登場した。ここではそのアリアのデザインを見ていこう。

コンセプトカーとほぼ同じまま登場

 日産よりEVのアリアが発表された。その姿は2019年東京モーターショーで発表されたアリア・コンセプトそのもの。まさに想像を絶することだ。
 コンセプトカーとは、未来の青写真を垣間見せてくれるものであったり、この後に控える量産車の調査をするものであったりと、その時点では量産不可能なモデルでありながら、特化した形で未来を予感させるものだった。
 それがアリア・コンセプトは、見るからに未来の形。一般的にはこのコンセプトが受け継がれながらも「ちょっと違う現実的な形で登場するのだろう」と多くの人たちが感じていた。しかし、実際には、1年もしないうちにそのままの形で登場させてしまったのだ。

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ピラー上部に流れるライナーが特徴。ここをメッキだけでなく、ボディ同色カラーやブラックアウトとするのも魅力的。

 このことは、今後のコンセプトカー作りにも大きな影響をもたらすと思われる。今後はどのメーカーから出品されても、発表されたその通りの形で登場することに期待してしまうからだ。 
 ではこれまでの量産車に対する、コンセプトカーの違いはなんだったのだろうか。
 コンセプトカーの特徴をひと言でいうなら、大胆さかもしれない。ボディに対して極端に小さかったり大きかったりするキャビン(居住空間)や、極端に長かったり短かかったりするボンネット、あるいは大きなタイヤ&ホイール。かっこよさを強調するために、ランプ類なども含め、必然以上に大胆に表現されることで、アイデアスケッチのような印象を与えることができる。それこそが、未来の形に映ったりするのだと思う。

こちらはアリア・コンセプトのスケッチ。洗練された面構成も魅力的。

最新のEVプラットフォームが生む新たなフォルム

アリア・コンセプトとともに紹介された新たなEVプラットフォーム用のレイアウト。サスペンションと電動モーターは、前後ともサブフレームにマウントされる。

 こうしたことが実現できるのは、新しいEVプラットフォームを採用しているためだ。フロアにバッテリーを搭載し、前後にはそれぞれ独立したサブフレームにサスペンション、電動モーターを抱え込む。
 このレイアウトはアリアに存在する前輪駆動仕様にも、フロントオーバーハングを短く抑えながらも充分なトラクションを与えられる重量配分を与えてもいる。エンジンという制約された寸法とは異なるパワーユニットなので、長いオーバーハングは必要としないのだろう。つまりは内燃機関レイアウトでの常識が、もはや必要なくなっているということでもある。

重量級のボディだけに、クラッシャブルゾーンの確保も重要だ。とはいえ、圧倒的に短い前後オーバーハングや、大きなキャビンは床下バッテリー式EVの特徴。

 それでも、エンジンがないのに極端には短くないじゃないか、という声も聞こえそうだ。しかし、それはクラッシュブルゾーンを確保する必要があるためだと思う。リーフでも悩みの種だったはずで、車格に対して重いEVはどうしても内燃機関より不利になってしまう。特にアリアではCセグメントサイズでありながら、2.2トンにも及ぶボディを持っていることから、これはまさに相当に頑張って切り詰めたフロントのオーバーハングだと思う。

独立した横長の液晶パネルを2つ並列配置する。センターの液晶がやや前に出るのが特徴で、指による操作性に配慮している。
フラットでスクエアなフロアも床下バッテリー式EVの特徴だ。

 またフロアは内燃機関モデルよりも広くスクエアに確保できている。前後のシートのヒップポイントの制約も少なく、室内構成の自由度は極めて高いものと思われる。むしろスクエアすぎるために、合理的構成にはまだ無駄な部分も多く生まれているはず。むしろ人が安心、安堵できる車の室内の造形配置など、心理的構成を重視したように思う。EVの室内にはまだまだ、ドラスティックな進化が期待できるはずだ。

もはやクロスオーバーではない必然の形 

アリア・コンセプトのCG画像。ハイライトとして見えるエッジの効いたショルダー面は、まるで日本刀のような緊張感をも感じさせる。

 この形を見るときに、もはやクロスオーバーという表現は終わったと感じる。むしろ背の高いことや、タイヤの大きいことをSUVと関連づける必要はないという主張が感じられる。
 背が高いのはその用途から派生するのではなく、フロアにバッテリーを配置する新たなパッケージの個性だ。ならば、ホイール内側の黒いガーニッシュは何? と思うところだが、ここはフェンダーの厚みやホイールハウスとタイヤの隙間を意識させたくない、というような思いがあるようにも感じる。
 
 こうして登場した日産アリアだが、これからのカーデザインを大きく変える存在となったことは間違いない。ここから始まる新たな形が、新たな「日産らしさ」を生み出していくのだと思う。

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