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日産フーガ(初代)2004-2009 世界に訴求したのは、伝統に裏付けされた「官能チューン」【週刊モーターファン・アーカイブ】

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スカイラインV 35からはじまったフロントミッドシップのFMパッケージにより飛躍的に進化した走行性能をさらに昇華。

これまで昭和の象徴でもあったセドリック&グロリアが生産を終了し、21世紀に生まれたのが世界戦略車のフーガである。クーペのような流麗さの大きな狙いで、室内空間を犠牲にしないためにセダンの常識を外れた全高を設定しているのも特徴だ。

週刊モーターファン・アーカイブでは、これまでのモーターファンの懐かしい秘蔵データから毎週1台ずつ紹介していく。
解説●小野里 誠(00年代国産車のすべて より 2012年刊)

高速で開発し、ゆとりのある走りを実現

バッハが好んで使った優雅な音楽旋律「フーガ」と日本語の「風雅」を併せて車名に冠した。それは、セドリック、グロリアの後継セダンとしての日産の思い入れと、託したプレミアム・セダンとしての造り込み、感性の表現でもあった。

「優美さ」と「力強さ」を調和させた新しいプレミアム・スポーツ・セダンのデザイン……日産がフーガに与えたテーマである。

350GTスポーツパッケージでは、日本初採用の19インチ40タイヤとあいまって恐るべき走行性能を示した。

また、日本国内専用モデルであったセドリック、グロリアに対してフーガに与えられたのは、国際戦略車としての使命でもあった。インフィニティ・ブランドで展開する北米だけでなく、ヨーロッパ市場への展開も強く意識した、プレミアム・セダンとしての造り込みもフーガのパッケージングを決定付けている。

V6のVQエンジンを縦置きに搭載したFRレイアウトはラインアップ共通であるが、フーガの特性を最も強くアピールしているのが、280psを発揮するV6 3.5ℓ。VQ35DEを搭載し、19インチのタイヤ&ホイールを装着した、350GTスポーツパッケージ。

6ライトによりCピラーを細く見せながらも、根本を広くすることで全体の安定感と独特の存在感を持たせた。

「コンピュータ解析を超える感性」と開発陣が語る。「クルマは時速200km以上の世界でチューニングしていくと、通常域での安定感も飛躍的に高まる」を見事に表現した、剛性感と応答性を持ったハンドリングを体感させてくれる。人間の匠、技が最後のセッティングを決めた!

プレミアムクラスでありがちながら、スポーツセダンを謳うに相応しい高度な運動性能、その意図が伝わるフィーリングでもある。

完全にマスキングされたエンジンルーム。空力と騒音に最適だ。

インテリアのテーマは、「ラグジュアリー」「ルーミー」そして「高揚感」…ルーミーなインパネにTボーンのコンソールを配した、オーソドックスではあるが、ドライバーに高揚感を与える…そんな意図での造り込みが与えられている。ちなみに全高はスタイリッシュなボディでありながら1500mmを越え、ゆったりとした頭上空間を確保している。

1510mmというハイトカーなみの高い全高によって、窮屈になりがちなセダンのルーフから室内を開放的なものにした。特に鉱石かた前方を眺める広々感は、このクルマの高さが貢献されている。

コンソールには銀粉と天然木目を生かし新しい素材感を表現。本革の採用だけでなく、本来的な”心地よさ”を徹底したことも特徴だ。

カタログ・コピーでもあるが、後席の乗り心地を重視、そのために新設計したリヤサスペンション、目指したのは、走行中でも文字がきちんと書ける後席の快適な乗り味だったという。

プリメーラ、スカイラインと同様にセンタークラスターのスイッチ類は上から操作するタイプを採用。もしかして、インフィニティのアイデンティティを模索していた?

静粛性も大きなテーマ。音を音で消す、アクティブ・ノイズ・コントロールを搭載。こもり音と逆位相の音をスピーカーから出し、プレミアムに相応しい静寂な室内を演出していた。

【主要還元】フーガ 350GTスポーツパッケージ

L4840×W1795×H1510mm
WB2900mm
エンジン:V型6気筒DOHC 3498cc
最高出力:206kW(280ps)/6200rpm
最大トルク:363Nm(37.0kgm)/4800rpm
車両重量:1680kg
タイヤサイズ:245/40R19
価格:441万円(当時)

第349弾 NISSAN フーガのすべて(初代)2004年10月発売

2代目フーガはよりオーガニックなデザインに

かなり大胆な造形に挑んだ初代フーガだったが、アメリカのインフィニティMとしては存在感の希薄さが指摘された。かなり大胆に進化したメルセデスやBMWに比較して押し出しが足りなくなったのだ。その反省が2代目に生かされた。その先のメルセデス&BMWの進化を予想しライバルと想定したのだという。

第434弾 新型 フーガのすべて(2代目)2009年12月発売

モーターファン別冊 その他のシリーズ 00年代国産車のすべて

才色兼備 ハートに刺さる名車たち!!

「才色兼備」の時代。00年代のクルマたちは、実にいろいろな要求に応えなければならない時代でした。安全、環境に対する規制はそれまで以上に厳しいものでした。必然的にクルマのパッケージやメカニズムは、それらの多くの要求を満たす必要があったのです。さらにユーザーのニーズは多彩になり、車型のバリエーションは90年代に揃ったものの、そこからどんなクルマを生み出していくのか? はメーカーにとって大きな課題でした。もはや80年代のクルマとはまったく違うクルマになってきたのです。

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