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MINIが自動運転に対応した電動コンパクトミニバンのコンセプト「MINIビジョン・アーバノート」を発表!

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BMWグループは11月17日に開催したデジタルイベント「♯NEXTGen2020」において、電動コンパクトミニバンのコンセプト「MINIビジョン・アーバノート」を初公開した。

「Chill」「Wanderlust」「Vibe」という3つの楽しみ方を提供する「MINIモーメント」を採用

「MINIビジョン・アーバノート」は、かつてないほどのインテリア空間と多用途性を提供しながらも、最小限の占有面積をコンセプトとしたもの。BMWグループでデザイン統括責任者を務めるエイドリアン・ファン・ホーイドンクは次のように紹介している。
「MINIブランドは、常に『空間の巧妙な利用』を象徴してきました。私たちはMINIビジョン・アーバノートにおいて、私的空間を公共領域にまで拡大し、まったく新しい充実した体験を生み出します」

全長4.46mのボディは平滑でほぼ継ぎ目のないモノフォルムを描く。MINIの流儀に従い、ホイールはボディの四隅に配置されたショートオーバーハングが、コンパクトで俊敏な外観を特徴づけている。

フロントマスクは、MINIのデザインアイコンであるヘッドライトとグリルの明確な進化を示す。細長い開口部を持つフライス加工されたアルミニウム製構造物の下に配置されるヘッドライトは、点灯している時だけ見え、「マルチカラー・ダイナミック・マトリクス・デザイン」の採用により、さまざまな色のグラフィックスを表示することができ、それによってクルマと外界との間に、各モーメントに応じた新たな形のコミュニケーションが生み出される。フロントグリルは伝統的な6角形から8角形にすることで進化を表現。内燃機関を持たないためグリルは新たな役目を担うこととなり、このモデルでは自動運転のためのインテリジェンスパネルとして機能する。

ヘッドライトと同様に、フライス加工されたアルミニウム製カバーの奥にあるマルチカラー・ダイナミック・マトリクス・リヤ・ライトは、新鮮な美しさをもたらし、さまざまな走行モードと MINI モーメントにおいて異なる表情を示す。特色のある凸面は、今までの MINI とクラシック Mini にも敬意を表したディテール。細部についても、たとえばリヤウインドーの輪郭は、フロントグリルの形状を参照しており、クルマのスタイルの一貫性を強調したものとなっている。

艶消しのボディカラーであるゼロ・グラビティは、ブルー・フリップ効果のあるメタリック・グリーンから繊細な色調のグレーへと変化する。ウインドーは、下から上にかけて連続的に薄くなるボディカラー同色のパターンを示す。これが、車体からウインドーとルーフへ至る調和のとれた変化を生み出す。そのパターンのおかげで、ウインドーを暗くしなくても一定のプライバシーが保たれ、インテリアは明るさを保つことができる。

ボディサイドの視覚的なハイライトは、砂浜と海の音を連想させるターコイズ・ブルーのオーシャン・ウェーブで仕上げられたホイール。ホイールの抽象化されたユニオンジャックの輪郭は、このクルマがイギリスの遺産であることを表す。一方、その形状は、スケートボードを思い起こさせる。これによって、クルマの俊敏さと型にはまらないMINIツイストをいっそう際立たせている。このホイールはまた、クルマが周囲とやり取りをする別の方法も示している。透明で内側から照らされるその外観は、選択されたMINIモーメントに従って変化する。

運転席側のCピラー部分に飾られているのが「チャーム」。これは、旅した場所、祭り、またはその他の出来事をピンやステッカーの形で思い起こさせ、ディスプレイ・キャビネットの中にあるかのようにガラスの奥のグラフィック・コレクターズ・アイテムとして示すもの。MINIチャームは、放浪癖の表現でもあり、かつてキャンパーバンに張られたステッカーやウォーキング・ポールに付けられたバッジのように、オーナーが MINIビジョン・アーバノートで過去に体験したことを示す。ひとつは、MINIビジョン・アーバノートがワールドプレミアを祝う#Next Gen プラットフォーム専用。そしてもうひとつのチャームには QR コードが付けられ、読み取ると「MINI.com」に移動する。このように、クルマのエクステリアにおいても、アナログとデジタルの世界が共存している。

インテリアは、旅行に出かけるための理想的な環境を提供するだけでなく、それ自体が旅行の目的にもなる。選んだ目的地に到着すると、ほんの数回の簡単な手順でリビングルームに変わることができる。乗員は、車体側面の大きなスライディングドアを通って革新的なキャビンに入る。最先端のスライド旋回機構は、空間が貴重な市街地走行条件に最適なデザイン。運転席側にも助手席側にも他のドアはない。

キャビンには4つのシートが用意されている。ふたつのフロントシートは回転するようにデザイン。一方、リヤのゆとりある大きさの座面では、バックレストを手動で折り畳んだり(左リヤシート)、向きを変えることができる(右リヤシート)。クルマが停止しているときは、ダッシュボードが下がり、ドライバーズエリアが快適に腰掛けられる場所、すなわち「デイベッド」になる。それに加え、停車中にフロントウインドーを上に開き、一種のストリートバルコニーを作ることが可能だ。これにより、クルマの周囲とのやり取りが向上し、一層広々とした空間体験が生まれる。

キャビン後部のより暗い環境は、より静かな空間、すなわちコジー・コーナーを提供する。この場所は、乗員に自分だけの時間を楽しむように誘う。ファブリックで覆われた「ループ」がベンチシートの上に広がり、LEDバックライトを点灯させることもできる。コジー・コーナーとドライバーズエリアの間には、解放的で広々とした車体中央部があり、このおかげですべての座席に素早くアクセスできる。ドアが開いていれば、フロアに座ることさえできる。入口ドアの反対側の車体側面には、植物を備えた小さなテーブルが組み込まれ、これによってインテリアの設備が完成する。このテーブルは、クルマの新しい中心点、すなわち乗員同士が出合い、顔を合わせ、関わり合う場所であることを示す。

MINIビジョン・アーバノートを起動させるには、ウォーリーストーン(気分を安定させる効果のある皿型の天然石)とほぼ同じ大きさの「MINIトークン」を用いる。これを車体中央のテーブルにある専用設計のスロットに入れると、あらかじめ設定されている3種類のMINIモーメント(Chill/Wanderlust/Vibe)が起動する。さらに「マイ MINIモーメント」など、個人に特化した別の体験を提供するように MINIトークンをプログラムすることができ、ユーザーは、香り、アンビエントライト、音楽などについて自分の好きなシナリオを設定し、後からそれを直接呼び出すことができる。

MINIモーメントの「Chill」では、MINIビジョン・アーバノートが秘密の隠れ家、都会のオアシスになる。リヤのベンチシート(コジー・コーナー)が、さまざまな姿勢で座ったり横になったりすることを誘う一方で、頭上のバックライトで照らされたループは、緑の樹幹を思わせる外観になる。この照明は暗くすることもできる。さらに、環境音楽と自然の雰囲気を出す音がそこに加えられる。中央部では、丸型メーターが折 り畳まれてテーブルランプになり、クルマの周囲のことを思い起こさせるかもしれないディスプレイやスイッチが消灯する。クルマの外から見ると、前後ライトやホイールまわりが樹幹を抽象的に表現し、それによって「Chill」であることが分かる。

「Wanderlust」は、3つのMINIモーメントのなかでMINIビジョン・アーバノートが実際に移動している唯一のモーメント。このモーメントでは、インテリアがクルマを乗員の運転または自動運転で走らせるのに最適な場所になり、旅のロマンを再発見することを可能にする。中央の丸型メーターのユーザーインターフェースは、1950~60年代の観光ポスターから着想を得た旅の世界を反映する見た目に変わる。ここにはルートのアニメーションと一緒に、観光名所や到着時刻といった追加の旅行情報が表示される。リヤベンチシートの上のループは、ぼやけて見 える過ぎゆく景色をオレンジとターコイズの混ざった色でシミュレートすることによって移動感を視覚化。

乗員が自ら運転したい場合は、MINIロゴを指でタップすることで、ステアリングホイールとペダルが引き出される。ダッシュボード内の3Dディスプレイは、ルート案内や危険に対する警告を提供する。自動運転モードを作動させると、ステアリングホイールとペダルが引き込まれ、ダッシュボードからドライビングディスプレイが消える。エクステリアでは、フロントとリヤのLED マトリクス・サーフェスのライトグラフィックスが、自動運転モードが作動しているのか、乗員が自ら運転しているのかを示す。

「Vibe」では、MINIビジョン・アーバノートが人々と周囲に対して開放され、連帯感と相互作用の体験をもたらす。サイドドアを開き、フロントウインドーを折り畳むことで歓迎の場が生まれ、外側と内側の境界をぼやけさせる。ターコイズのハイライトを含むマゼンタとブラックの色世界のなかで、出会いの中心地を提供。静かにすることも騒がしくすることもできる。中央の丸型メーターは、メディア・コントロール・センターとなり、音楽に合わせて動くグラフィック・イコライザーのアニメーションが、フロント、リヤ、ホイール、およびリヤベンチシートの上のループの表面に投影され、楽しいクラブの雰囲気を生み出す。好みに応じて、クルマをラジカセのように見せることもできる。

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